アフラック徹底分析

アフラックの保険を中心に保険関係の役立つ情報を発信!※当ブログのリンクには広告が含まれます。

【保険】年払いのデメリット!途中解約で未経過保険料が返金されない⁉

 今回は保険料を年払いで支払う場合のデメリットについて考えてみました。半年払いや年払いで契約をすることで保険料が安くなりますがデメリットはあるのか。

 上記の記事でも調査しましたが、アフラックの場合は年払いで契約すると1.8%程保険料が安くなりました(バラつきがあるため目安程度に捉えて下さい)。保険料が安くなるのであれば年払いにする方が良くない?と思いましたが注意点があるためまとめていきます。

保険料年払いのデメリット

クレジットカードの限度額に注意

 通常の口座引き落としでの契約の場合には関係ありませんが、クレジットカードを通しての引き落としかつ年払いでの契約の場合にはクレジットカードの限度額に注意をしておく必要があります。年払いだと1回の保険料請求が高額になるため、カードの限度額を超えてしまった・・ということも十分に考えられます。

 新契約で年払い+クレジットカード払いを選択して、カードの限度額が超えていた場合は新契約が成立しなくなってしまいます。また、月払いで契約をしている保険を年払いに変更した際にカードの限度額が超えていると、引き落としができずに保険が失効してしまったということにもなりかねません。

 年払い+クレジットカード払いを選択する方は十分に注意しましょう。

未経過保険料が返金されない

 本題はこちらです。年払いの保険を途中解約した場合には未経過分保険料が返金されないケースがあります。

 例えば、1月契約の保険の引き落とし日が1月27日だと仮定しましょう。1月27日に年払い保険料が引き落としされた後、2月に保険を解約したとします。この場合、普通に考えると未経過分の保険料である11か月分は戻ってくるのではと考えがちです。しかし、戻ってこないケースがあります。

 ポイントになるのは契約日です。2010年3月1日以前に契約していた場合は未経過分の保険料が返金されません。上記のようなケースだと完全に保険料が払い損となってしまします。新規に契約する場合は心配いりません。2010年3月2日以後の契約日の保険であれば、未経過分に相当する保険料が返金されます。上記のケースで考えると11か月分の保険料が返金されるということです。

 2010年3月1日以前の契約日である年払いの保険を解約する場合はギリギリまで保険を継続して解約するのが得策です。早めに解約するメリットはありませんからね。ただ悲惨なのは解約するのを忘れていてもう一年分の保険料引き落とし日を迎えてしまうことでしょう。これに対しても対策があります。

 アフラックの場合は「保険料の請求停止」を事前に依頼しておくことで、保険料の引き落としを止めておくことが可能です。コールセンターに連絡をして「解約予定のため次回の年払いの保険料が引き落としされないように請求を止めてほしい」という旨を伝えれば対応してもらえます。後は解約書を時期が来たら返送するだけです。年払いだけの話ではありませんが、この手順を踏むことで解約したのに引き落としされたという事故を避けることができます。

 「保険料の引き落としを事前に止める」という対応が不可な保険会社もあります。その点は事前に保険会社に連絡しましょう。アフラックはとても良心的です。

 新たに保険を契約する際に年払いを選択するのであれば問題はないでしょう。ただ、2010年3月1日以前に契約していた保険を月払いから年払いに変更した場合も未経過分保険料が返金されなくなるため慎重に行いましょう。

 私であれば、2010年3月1日以前の契約をあえて年払いに変更するという選択はしませんね。確かに保険料が若干安くなるというメリットはありますが未経過分保険料が返金されないというデメリットの方が圧倒的に大きく感じます。

まとめ

 保険料を節約したい!と思って年払いに変更したが結局損をしてしまったということにもなりかねません。月払いの契約を年払いに変更する場合は契約日を要確認です。また、「年払い」ではなく「半年払い」を選択するのもおすすめできません。

 これも上記の記事で試算しましたが、半年払いの割引率は0.5%程度でした。アフラック以外の保険会社でも半年払いの割引率は年払いに劣ります。半年払いを選択するのであれば、年払いにした方が良いでしょう。是非参考にしていただければと思います。

【アフラック】年払いの割引率を徹底調査!いくら安くなるのか

 同じ保障内容であれば少しでも保険料を抑えられた方が良いですよね。アフラックの保険料を年払いで払うといくら安くなるのか。また、アフラックは年払いだけでなく半年払いという払込方法もあります。それぞれ、どの程度の割引率か気になったため確認してみました。参考にしていただければと思います。

半年払い・年払いの保険料割引率

 仮に、30歳男性がアフラックのがん保険「「生きる」を創るがん保険WINGS」を「診断給付金100万+入院1万+通院1万+治療給付金10万+診断給付金複数回支払特約+特定保険料払込免除特約」といったプランで契約したとしましょう。

 上記の場合、月払い保険料が4150円、半年払い保険料24760円、年払い保険料48900円となります。月払い保険料4150円×6=24900円。24900‐24760=140円。月払いを半年払いに変更しても半年で140円しか安くなりません。月払い保険料4150円×12=49800円です。月払いを半年払いに変更すると年間で900円安くなります

 上記を計算してみると、半年払いにした場合の割引率が0.56%。年払いにした場合の割引率が1.80%となりました。

 半年払いにするメリットはあまり感じませんね・・・。年払いの場合は多少メリットを感じるくらい安くなっていますね。他のパターンでも計算してみました。

 仮に、70歳男性が「「生きる」を創るがん保険WINGS」を同じ保障内容で契約したとしましょう。この場合、月払い保険料が21240円、半年払い保険料が126760円、年払い保険料が250090円となります。

 月払い保険料21240円×6=127440円。127440‐126760=680円。月払いを半年払いに変更した場合680円安くなります

 月払い保険料21240円×12=254880円。254880‐250090=4790円。月払いを年払いに変更した場合4790円安くなります

 上記を計算してみると、半年払いにした場合の割引率が0.53%。年払いにした場合の割引率が1.88%となりました。

 月払いの保険料が大きく変わっても、割引率自体は大差ないですね。やはり半年払いの割引率は厳しい。保険料が大きい場合は「月払い→年払い」にする価値はありますね。

 現在販売されているがん保険で割引率を試算してみましたが、がん保険と医療保険で割引率に差があるのかな?とも気になったため別商品でも確認してみました。

 50歳男性が医療保険「EVER シンプル」を「治療給付金10万+入院1万+通院1万」といったプランで契約したとします。

 上記の場合、月払い保険料7033円、半年払い保険料42015円、年払い82880円となります。月払い保険料7033円×6=42198円。42198‐42015=183円。月払いを半年払いに変更した場合は183円安くなります

 月払い保険料7033×12=84396円。84396‐82880=1516円。月払いを年払いに変更した場合は1516円安くなります

 上記を計算してみると、半年払いにした場合の割引率が0.43%。年払いにした場合の割引率が1.8%となりました。

 がん保険も医療保険も割引率は大差ありませんね。保険料払込方法において、医療保険・がん保険の違いは気にする必要はなさそうです。

まとめ

 保険料をまとめて支払った場合の割引率を確認してみましたが、気付くことが多々ありました。まず半年払いの割引率は期待してはいけないという点です。半年払いの割引率が0.5%程しかないとは思いませんでした。年払いより若干劣るくらいだろうと思っていたのでびっくりです。

 私が確認をした限りでは、年払いの割引率は1.8%程でした。これくらいの割引率なら払い方の変更も検討の余地はあるのかなと思います。保険料が大きくなればなるほど割引される金額は大きくなるため、高額な保険料を払っている方は年払いへの変更を考えても良さそうですね。

 また、新規で契約をする方には関係ありませんが、現在契約している方が月払いから半年払い・年払いに変更する場合は注意が必要です。2010年3月1日以前の契約した保険の未経過分保険料は返金されません

 例えば、2005年3月に契約した保険(保険料引き落とし日3月)を2024年4月に解約したとします。3月に払ってしまった分の未経過保険料が返金されるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、2010年3月1日以前の契約のため未経過分保険料は返金されません。半年払い・年払い契約はこの点が最も注意が必要です。上記以後に契約している場合は未経過分保険料は返金されます。

 

 年払いのデメリットについては上記記事でもまとめています。自身のライフスタイルや注意点も考慮して月払い・半年払い・年払いは選択しましょう。

【アフラック】解約返戻金の計算&確認方法まとめ

 今回はアフラックの解約返戻金の確認方法等についてまとめていきます。アフラックは保険商品によって解約返戻金の有無や返戻率が大きく異なります。また、同商品でも解約払戻金の有無が異なることも多々あります。下記を参考に確認していただければと思います。

解約返戻金の確認方法

 アフラックの解約返戻金確認方法は下記2点です。

よりそうネットで確認

 アフラックには「よりそうネット」という契約者専用サイトがあります。よりそうネットにて解約返戻金が確認可能です。全ての契約で確認できるわけではないですが、既に登録している方はよりそうネットから確認するのが手っ取り早いでしょう。電話は煩わしいためネットで確認したいという方におすすめです。

 また、解約返戻金の確認以外にも「住所・電話番号変更」「保険証券再発行」「クレジットカード払いへの変更」等々、各種手続きに対応しております。アフラックの契約者の方であれば登録しておいて損はないでしょう。

※深夜に確認しようとしたらサービス時間外でした。営業時間には要注意です。

コールセンターに連絡して確認

 ネットで確認するのは面倒という方であれば下記コールセンターに連絡しましょう。解約返戻金を確認するだけであれば電話したほうが早いです。

※契約者の方からの連絡が必要です。また、営業時間にも注意が必要です。月曜日や祝日明けなどは電話が混みあいます。

解約返戻金の計算について

 よりそうネット・電話等での問い合わせ以外に正確な解約返戻金額を確認する方法はありません。下記はあくまで参考程度にしていだければと思います。解約返戻金がある商品・ない商品、返戻率が高い商品・低い商品があります。

 例えば、アフラックの初期EVER「一生いっしょの医療保険EVER」は基本的に掛け捨ての保険ですが、終身特約(死亡保障)を付加している場合は解約返戻金があります。

 参考例として、2008年2月に61歳女性の方が旧EVERに終身特約100万円を付加して契約したとしましょう。当時の条件で終身特約100万=2918円です。2024年4月に解約したとします。2918円×194ヶ月=566092円支払っていることになります。この場合の返金額が45万円弱になります。返戻率としては80%程。思ったよりも返戻率が良かったです。

 また、2016年7月に66歳女性の方が「ちゃんと応える医療保険EVER」に終身特約100万円を付加して契約していたとしましょう。当時の条件で終身特約100万=3394円です。2024年4月に解約したとしましょう。3394円×93ヶ月=315642円支払っていることになります。この場合の返金額が18万円程度です。返戻率としては57%程。先程の例と比較すると返戻率が低いですね。

 アフラックの最近の終身特約は「低解約返戻金型」というものになっています。通常の死亡保障の返戻率と比較すると70%程度に払い戻し率が抑えられています。そのため、同じ死亡保障でも上記のように差が出ます。

 「一生いっしょの医療保険EVER」でも、最近終身特約を中途付加していた場合は「低解約返戻金型」となっているはずです。自身が加入している保険に付加されている死亡保障が「低解約返戻金型」かどうかがポイントですね。

 また、加入していた期間が短い場合は返戻率が悪くなります。上記のように加入期間が長い契約であれば返戻率が高くなります。

 「一生いっしょの医療保険EVER」「もっと頼れる医療保険EVER」「ちゃんと応える医療保険EVER」等のEVERシリーズは、終身特約が付加されていない場合は基本的に解約払戻金はありません。※健康祝い金特約などが付加されている場合など一部例外もあります。

解約返戻金はいつ頃振り込まれるか

 アフラックに解約書類が到着後、不備が無ければ5営業日以内を目安に振り込まれます。土日祝日が挟まると振り込まれるまでに日数がかかるケースも多いようです。スムーズに返戻金を受け取るために書類不備などがないよう慎重に対応しましょう。

 通常の解約ではなく「条件付き解約」の場合は、解約払戻金が振り込まれるまでに時間がかかるため注意が必要です。条件付き解約は、既契約と新契約の保障空白を空けずに保険を切り替えるための手続き方法です。そのため、新契約成立後に旧契約が解約されるという流れになります。新契約の1回目の保険料が引き落としされるまでは旧契約が解約となりません。新契約の保険料引き落とし後に解約返戻金が振り込まれるという点を認識しておく必要があります。

まとめ

 今回は解約返戻金について再度確認してまとめていきましたが気付くことが多々ありました。以前にも記事にしましたが昔の保険は返戻率が高いケースが多いですね。

 上記の「新がん保険」「スーパーがん保険」のように返戻率が高い商品もあれば、旧EVER(終身特約なし)のように完全に掛け捨ての保険もあります。アフラックに問い合わせをすれば解約返戻金のシミュレーションや振込時期などは簡単に確認できるため、コールセンターを利用するのが手っ取り早いと感じます。是非確認してみて下さい。

【アフラック】特約ワイド・特約もっとワイドの保障内容&デメリットを徹底分析!

 アフラックの特約ワイド&特約もっとワイドの保障内容や良い点・悪い点を再確認したためまとめていきます。「スーパーがん保険」「21世紀がん保険」などに付加可能な特約として販売されていた特約です。

 特約ワイドは平成7年から平成16年までの販売。特約もっとワイドは平成16年から平成20年まで販売されていました。販売期間も長いため契約している方は多いでしょう。正式名称は重大疾病治療特約

特約ワイドの保障内容&デメリット

 保険期間は「10年」「20年」「90歳満期」の三プラン。特約ワイドに付加されている保障は大きく分けて二つ。シンプルですが内容が若干複雑です。

重大疾病治療給付金

 重大疾病治療給付金は「急性心筋梗塞治療給付金」「脳卒中治療給付金」の二つの保障が付加されています。保障を受け取るための条件は下記の通り。

 「責任開始以後の疾病を原因として急性心筋梗塞または脳卒中を発病し、始めて診療を受けた日からその日を含めて60日以上、所定の状態が継続したと医師によって診断された時に支払います。」

 保障金額は100万~600万まで。受け取れるのはそれぞれ1回限り。65歳以降の保障額は半額となります。

 ここでいう所定の状態とは、脳卒中の場合は「言語障害」「運動失調」「麻痺」などを指し、急性心筋梗塞の場合は「労働」の制限を指します。内容が複雑のため詳細はWEB約款かコールセンターに確認することをおすすめします。

重大疾病死亡保険金

 責任開始以後の疾病を原因として発病した急性心筋梗塞または脳卒中を直接の原因として死亡したときに受け取れる保障です。

 保障金額は100万~600万まで。上記の重大疾病治療給付金と同額となります。こちらも同様に65歳以降の保障額は半額

特約ワイドのデメリット

 第一に保障を受け取るための条件が非常に厳しいです。「労働制限」「言語障害」など所定の状態が60日以上継続しなくては受け取れないという設定です。アフラックの最新の「重大疾病一時金特約」においては、治療目的で一日でも入院すれば保障対象になったり、保障の範囲も幅広く設定されています。

 受け取れる回数が一回限りというのも心もとないです。最近の保険は1年毎に回数無制限で受け取れるというのが定番です。他社では180日に一回受け取れるいう商品も出てきています。

 また、65歳以降で保障額が半額になるというのも痛いですね。急性心筋梗塞・脳卒中のリスクが高くなる年代に突入した際に保障額が減ってしまいます。

特約ワイドVタイプ

 特約ワイドには「特約ワイドVタイプ」というプランも存在します。保障内容はほぼ同じですが変更点がいくつかあります。特約ワイドには解約払戻金があります。特約ワイドVタイプには解約払戻金がありません。解約払戻金を無くすことで保険料を割安にしています。

 また、保険期間も「更新型」から「終身」に変更されています。保障を一生涯継続できるのは嬉しいですね。自身の契約内容がどちらに該当するか確認することをおすすめします。

特約もっとワイドの保障内容

 保険期間は「終身」のため一生涯継続可能です。特約ワイドから一部保障内容が変更されています。特約ワイドは65歳以降で保障が半額になりましたが、特約もっとワイドは65歳以降も満額で保障されます。

重大疾病入院給付金

 脳卒中・急性心筋梗塞の治療目的で入院した際の入院保障。入院日額は5千円または1万円。一日目から保障します。1回の入院につき180日まで。通算1095日まで保障。

 1入院180日まで保障される点はGood。入院が長引く可能性の高い、脳卒中と急性心筋梗塞の入院を手厚く保障できるのは良いですね。

重大疾病治療給付金

 上記の特約ワイドと同様です。急性心筋梗塞・脳卒中の治療目的で所定の状態になった際の一時金保障です。支払限度はそれぞれ一回限り。50万円または100万円。

重大疾病死亡保険金

 脳卒中・急性心筋梗塞で死亡したときに重大疾病治療給付金の10分の1を保障。

特約もっとワイドのデメリット

 重大疾病入院給付金は問題ありませんが、重大疾病治療給付金の内容が気になります。特約ワイドのデメリット時にも記載しましたが一時金を受け取れる条件が厳しい点と受け取りが1回限りというのはデメリットといえます。

 65歳以降半額というデメリットがなくなった点は良い改善点です。

まとめ

 がん保険に付加することで三大疾病をまとめて保障ができるようになるという画期的な特約でしたが、最近の三大疾病系の保険の保障と比較すると見劣ります。

 とはいえ、20年以上前に販売された保険のため保険料も安いはずです。「保障内容が手薄いから解約して最新の三大疾病保険に乗り換えよう!」と安易に考えるの危険です。

 例えば、50歳男性の方が「特約もっとワイド」の日額5千円コースに契約したとしましょう。保障内容は「重大疾病入院給付金5千円、重大疾病治療給付金50万円、重大疾病死亡保険金5万円」保険料は2200円です。20年後、70歳男性の方が同様の保障を同じ保険料で契約することは不可能です。ちなみに、50歳女性の方が同様の保障を持つとなると保険料は1730円です。当然ながら70歳女性が同様の保障を同じ保険料で契約することは難しいです。

 現在解約や見直しを検討している方は、「特約ワイド」「特約ワイド」のみの保険料がいくらなのかを確認してからの方が良いでしょう。コールセンターに連絡すれば簡単に確認可能です。特約のみの解約や特約も含めて継続するかは保険料確認後をおすすめします。

【アフラック】やさしいEVER保障内容まとめ!良い点&悪い点を徹底調査

 「健康に不安がある人も入りやすい医療保険やさしいEVER」の保障内容を再確認したがためまとめていきます。アフラックの「やさしいEVER」シリーズの第一弾として登場した商品です。発売期間は、H19-H22年までと比較的短め。当時は持病がある人が入れる医療保険は限られていたため画期的な商品でした。

 やさしいEVERシリーズは、やさしいEVER→新やさしいEVER→もっとやさしいEVER→ちゃんと応える医療保険やさしいEVERと続いていきます。今回は、初期のやさしいEVERについての記事となります。

※やさしいEVERシリーズは通常のEVERよりも保険料が割高です。持病がある方でも加入しやすい「緩和型医療保険」といわれる医療保険です。

やさしいEVERの保障内容

 とてもシンプルな保険です。主契約は、入院保障と手術保障のみ。保障内容はシンプルですが認識しておいた方が良い内容が多々あるためまとめていきます。

疾病・災害入院給付金

 病気やケガで入院をした際の保障です。一日目から保障。1回の入院につき最高60日。通算1095日まで保障します。ケガの入院保障は90歳まで。

 ポイントとしてはケガの入院保障に満期がある点ですね。最近の医療保険は病気もケガも一生涯保障しますというのがスタンダートですが、この保険のケガ入院保障は満期があります。

 1回の入院限度日数60日を使い切った場合、180日空けると入院の限度日数が復活します。「180日ルール」といわれる規定です。

 上記、旧EVERの記事でも書きましたが「180日ルール」については、最新の医療保険よりも緩い設定となります。全く異なる原因疾患で入院をした際は180日間空いていなくても入院保障が使えます。ここは良い点ですね。

手術給付金

 病気やケガで手術をした際の保障です。保障額は入院日額の10倍。一部の手術を除いて回数無制限です。こちらはケガも終身保障。

 保障対象の手術は約款所定の88種類です。この中には、一部放射線の保障も含まれています。健康保険連動型の手術保障ではないため、保障の対象となる手術は最新の医療保険には劣ります。最新の医療保険の手術保障(健康保険連動型の手術保障)が約1000種類の手術が保障対象であるのに対して、約款所定の88種類の手術というのは500‐600種類程度の手術が保障対象となります。

終身特約

 終身の死亡保障です。やさしいEVERは特約として死亡保障も付加可能でした.

「EVERシンプル」「EVER PRIME」といった最近の医療保険の死亡保障は「低解約返戻金型」のため解約返戻金が少なめですが、やさしいEVERの死亡保障は低解約返戻金型ではありません。特約の保険料は高めですが解約払戻金額も大きめです。ざっくりと、特約保険料の7割程度です。このあたりもやさしいEVERの特徴です。

やさしいEVERのデメリット

入院保障

 やさしいEVERの入院保障は病気・ケガどちらでも使用可能です。ただ、ケガの入院保障は90歳までとなっています。最近の医療保険は病気・ケガ問わず終身保障が主流です。ケガの入院保障に満期がある点については若干気になるところです。

手術保障

 やさしいEVERの手術保障の対象範囲は最近の医療保険よりも狭い範囲のものとなっています。具体的には、保険会社が定める約款所定の88種類の手術に限定されています。88種類の手術というのは、細かく区切れば500‐600種類程度の手術となります。最近の医療保険の手術保障範囲(健康保険連動型の手術保障範囲)が1000種類程度であることから、適用対象の手術数が少ないことが分かります。

先進医療

 当然ながら先進医療保障はありません。アフラックの医療保険は特約の中途付加ができる時代もありました。「先進医療特約」のみを後付けしている方もいるかもしれません。一部の「やさしいEVER」契約者の方以外は先進医療保障を付加していないはずです。気になる懸念点です。

女性の保険料が高い

 初期のやさしいEVERは女性の保険料が高いです。男性・女性の主契約保険料が同一であるためです。最近の医療(がん)保険では考えられませんが、昔のアフラックは男女同一保険料を採用している時期がありました。2‐30代を除き、女性よりも男性の方が入院・手術のリスクが高いです。そのため女性よりも男性の保険料が高くなるのが一般的です。やさしいEVERは40歳以上の方のみ契約できる保険でした。最近の医療保険と比較すると、女性の契約条件は良くありません。

 やさしいEVERは発売後20年以上経過しています。普通に考えれば20年前に加入した保険を解約して最新の医療保険に加入すると保険料はとても高くなります。ただ、やさしいEVERの場合女性の保険料が非常に高めに設定されています。女性の場合、やさしいEVERから他社の緩和型医療保険に切り替えても保険料はさほど変わらないでしょう。

 チューリッヒの緩和型医療保険「プレミアムZワイド」オリックスの緩和型医療保険「キュアサポートプラス」でシミュレーションしたところ保険料が安くなるケースも多々ありました。20年近く経過した医療保険を同条件の医療保険に切り替えて保険料が安くなるというのは極めて珍しい。初期のやさしいEVERは手探りな状態で発売されたのでしょう。保険料の設定が厳しいです。

 ただ、死亡保障の特約を付加している場合は見直しをすると十中八九高くなります。ちなみに、男性の保険料に関しても最近の保険よりは保険料が割高です。とはいえ、女性の保険料ほどではありません。

まとめ

 再度じっくりと保障内容・料金等を振り返りましたが気になる点がいくつもありました。メリット・デメリットが明確に分かれています。

 入院保障に関して、ケガの入院は90歳までだが180日ルールは最新の医療保険(EVERシンプル)よりも条件が良いという点。手術保障に関して、手術の保障範囲は狭いものの日帰り手術も入院時の手術と同額保障されるという点など。

 ただ、やはり主契約部分の保険料が男女同一というのは女性からしたら厳しいですね。最新の保険と比べると明らかに見劣りするコストパフォーマンスです。

 もし私が「やさしいEVER」の女性契約者であれば、解約して新規の医療保険に見直しを考えます。加入後最低でも15年以上は経っているはずなので見直しできる健康状態であればという条件付きではありますが・・・。

 アフラックの医療保険は特約中途付加の制度が無くなってしまったため、「先進医療」「通院」「三大疾病一時金」などの特約を付加する場合は「EVERシンプルプラスプラン」というプランで保障を付けたしする他ありません。通常の医療保険を一本プラスで加入するよりは手軽に加入できるケースが多いです。

【アフラック】旧EVER・EVERハーフは見直し必須?保障内容&デメリットを分析!

 アフラックの医療保険といえば「EVER」シリーズ。今回はEVERシリーズの原点である旧EVERについて振り返ります。「一生いっしょの医療保険EVER」「将来保険料が半額になる医療保険EVERハーフ」「将来保険料がゼロになる医療保険EVER払済みタイプ」の3商品が初期EVERです。保険料の払方が違うだけで保障内容自体は同じです。平成14年から平成21年まで発売されていました。当時は更新のない一生涯の医療保険というのは画期的でした。どれも保険期間は終身です。

旧EVERの保障内容

 昔のEVERは保障内容が非常にシンプル!最近の医療保険は、健康祝い金や三大疾病一時金、入院時に一時金支給などの特則が付加されていたり内容が複雑です。旧EVERは誰でも分かる親切設計。アフラック最新の医療保険「EVERシンプル」よりもシンプルです。主契約の保障は二点のみ。

疾病・災害入院給付金

 病気やケガで入院をした際の入院保障。1日目から保障。1入院の限度は60日。通算1095日まで保障します。ケガの入院は90歳まで。

 一般的な入院保障です。1回あたりの入院限度日数60日を超えた場合は180日間空けると入院保障が復活します。一般的に180日ルールといわれる規定ですね。旧EVERの180日ルールは「EVER PRIME」「EVERシンプル」といった新しい医療保険の180日ルールよりも緩く設定されています。内容が良いです。

 「EVER PRIME」「EVERシンプル」など最近の医療保険の場合、病気で入院をして60日の入院限度日数を使い切ってしまうと原因疾患が異なる病気で入院をしたとしても180日間空けないと入院保障は受け取れません。それに対して、旧EVERの場合は原因疾患が全く異なる病気であれば180日ルールの対象外となります。連続して入院保障が使えます。このあたりは旧EVERの強みです。

手術給付金

 病気やケガで手術をした際に保障。手術の種類によって、入院給付金の10倍・20倍・40倍のいずれかの保障となります。一部の手術を除いて回数無制限。

 手術給付金の対象は、約款所定の88種類の手術となっています。88種類というのは大きく分類をした際の数字のため、極端に保障対象の手術が少ないというわけではありません。健康保険連動型の手術保障が約1000種類の手術を保障するのに対して、約款所定の88種類の手術保障は約500‐600種類といったイメージです。放射線治療に関しても照射の量によっては手術給付金の保障範囲です。健康保険連動型の手術保障と比べると保障の範囲は狭いものとなっています。

 ここまでが主契約。下記は特約です。

疾病・災害長期入院給付金

 病気やケガで継続61日以上の入院をした際に保障。1回の入院につき61日目から180日目まで保障。通算1095日まで。

 長期入院に対しての保障です。大きなリスクに対してしっかり備えることができる良い特約ですね。ただ結構特約保険料が高め。

疾病・災害通院給付金

 病気やケガで5日以上の継続入院後、退院日の翌日から120日以内の通院を保障。1回の通院対象期間内の通院を最高30日まで保障。通算1000日まで。給付金額は入院給付金の6割。入院保障が5000円であれば通院保障は3000選といった感じです。

 昔の医療保険のため、継続5日以上の入院が必要という条件付きです。最新の医療保険の通院保障には及びませんが仕方ないですね。

女性疾病特約

 女性疾病特約は、女性疾病入院給付金・形成治療給付金の2つの保障が含まれます。まず、女性疾病入院給付金について。女性疾病の治療目的で入院をした際に主契約の入院保障にプラスして入院保障を給付。1回の入院につき60日まで。通算1095日まで保障。

 次に、形成治療給付金。治療を目的とした下記3種類の手術を保障。1回につき10万円。回数は制限無しとなっています。

①瘢痕に対する植皮術②瘢痕拘縮形成術③女性特定疾病による乳房切除術。

※美容整形や正常分娩の際などには女性疾病特約は使えません。

 上記3つの特約は取り外し可能です。初期EVERの特約はどれも保険料がそれなりに高いため、保険料を抑えたい場合は特約を取り外すというのも手段の一つです。

もらえる頼れる医療保険EVERボーナス

 初期EVER発売期間中に「掛け捨て」ではないEVERも発売されていたため触れておきます。「もらえる頼れる医療保険EVERボーナス」という商品です。初期EVERとの違いは二つあります。

 1点目は「健康祝金特約」という特約が付加されているという点。10日以上の継続入院が無ければ10年ごとに祝い金が受け取れます。最終更新は70歳まで。

 2点目は「解約返戻金」があるという点。死亡保障が付加されています。入院日額5千円のタイプであれば50万円、入院日額1万円のタイプであれば100万円といった具合です。経過年数に応じた解約払戻金があります。

 3点目は「保険料半額タイプ」での契約であるという点。EVERボーナスは60歳半額・65歳半額のどちらかの契約となります。

旧EVERのデメリット

 初期の医療保険ということもありデメリットもいくつか存在します。既に保障内容説明欄で挙げていますが再度まとめていきます。

ケガの入院保障

 ケガでの入院は90歳までとなっています。高齢者ほどケガでの入院リスクが高くなるため、保障が必要な時に満期を迎えてしまっていたという可能性もあり得ますね。そんなに長生きしないよ!という方には関係ない話かもしれませんが懸念点の一つです。

手術の保障範囲

 最新の医療保険よりは手術の保障範囲が狭いです。健康保険連動型の手術保障ではありません。気になるポイントですね。

先進医療保障

 旧EVERには先進医療保障はありません。大きなリスクに対してカバーしきれないという部分には不安が残ります。以前までは特約の中途付加という取り扱いがあったため、旧EVERに先進医療を付加することもできましたが現在はできなくなっています。先進医療の保障が欲しい場合は保険の切り替えかもう一件保険をプラスで持つ必要があります。

EVERハーフの保険料半額はいつからか

 EVERハーフは該当の年齢(60歳or65歳)が来たらすぐに保険料が半額になるわけではありません。仮に60歳半額プランに加入していた場合、60歳の誕生日が到来した月から保険料が半額になるのでは?と思ってしまいがちですが全く異なります。

 正確には、保険料半額開始年齢(60歳or65歳)の誕生日後に到来する最初の年単位の契約応当日以後、保険料が半額になります。契約日が6月だと仮定すれば、60歳or65歳になった後に迎える最初の6月から保険料が半額になるというイメージです。保険料払済プランの場合の払済開始時期も同様の内容です。ちょっとややこしいポイントです。

旧EVERは見直し必要か

 旧EVERは良い保険です。古い保険のためデメリットもありますが良い点も多々あります。上記で挙げた「180日ルール」が緩い点や「手術保障」が大きい点などがメリットです。白内障や大腸ポリープの日帰り手術などであれば最新の医療保険よりも手厚く保障されるケースもありますからね。

 見直しと一言で言ってもいくつも方法があります。「現在の契約を解約して最新の医療保険に切り替える」「現在の契約の特約を解約してもう一本保険に加入する」「現在の契約を残して新たに保険に加入する」などなど。

 私であればEVERハーフとEVER払い済みプランは解約しません。将来の保険料を前払いで払っているイメージですからね。途中で解約するのは勿体ないです。旧EVERの発売時期から逆算するとある程度年数が経ってるでしょうしね。

 現在の契約に懸念があるのであれば、現在の契約は残しつつ最新の医療保障を付けたしするというのも選択肢の一つです。アフラックには「EVERシンプルプラスプラン」という付け足し用の商品があります。

 入院時の治療給付金のみが主契約のため、通常の医療保険を新たに一本契約するよりは保険料が抑えられます。治療給付金があれば、旧EVER(EVERハーフやEVER払済み含め)の弱点は少なからずカバーできます。治療給付金にプラスして先進医療や三大疾病系の保障を付加可能です。

 EVERシンプルプラスプランはサブポジションの保険としては良い内容ですが、メインの保険として持つには心細いです。入院保障やEVERと組み合わせるのが良い持ち方だと考えています。

まとめ

 ネット上では古い保険のため保障が手薄いという評判や口コミをよく見かけます。決して間違ってはいないのですが、最新の保険よりも保障が手厚い点もあります。決して悪い保険ではありません。

 最新の医療保険と見比べてしまうと気になる部分もあるため一概には言えませんが、個人的には悪い保険ではないと考えています。アフラックの最新の医療保険と見比べてみたい場合は「EVERシンプル」の記事を参照いただければと思います。

【アフラック】特約MAX(マックス)の保障内容&デメリットを徹底分析!

 アフラックの「特約MAX」の内容を再確認したためまとめていきます!がん保険に付加する医療保障という珍しい特約です。H14年からH25年まで発売されていました。契約件数が多い「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な特約ということもあり特約MAXを契約している方も多いと思います。

特約MAXの保障内容

 保障期間は「終身」「定期」の2パターン!

 多くの方が保険期間「終身」で契約しているかと思います。「定期」の場合、「5年」「10年」「80歳」「90歳」のいずれかです。「MAX変更」という手続きで「定期」から「終身」に変更できるケースがあります。また、保障内容に関しては「短期入院追加特則」という特則が付加されているか否かで若干異なります。

疾病・災害入院初期給付金

 病気・ケガの治療目的で継続5日以上の入院をしたときに2万円。「短期入院追加特則なし」の場合の保障です。

疾病・災害入院給付金

 病気(悪性新生物以外)・ケガの際の入院保障です。1日あたり5千円受け取れます。「短期入院追加特則なし」の場合は5日目からの保障。「短期入院追加特則あり」の場合は1日目から保障。

 「短期入院追加特則なし」の場合は5日目からしか入院保障が受け取れません。それを補うのが上記の「疾病・災害入院初期給付金」です。悪性新生物は保障されません。また、ケガの入院保障は90歳まで。

 1入院の限度日数も短期入院追加特則のありなしで若干異なります。ありの場合「64日」「124日」「184日」「1004日」無しの場合「60日」「120日」「180日」「1000日」となっており、契約時に指定した限度日数が適用されます。どちらも通算限度は「1095日」で共通です。プランによっては長期入院にも対応しているのは良いですね!

手術給付金

 病気・ケガの治療目的で所定の手術を受けた際の保障です。手術の種類によって「5万」「10万」「20万」と保障額が変動します。こちらは入院保障と違い、悪性新生物の手術も保障します。

 保障の対象となるのは約款所定「88種類」の手術です。88種類?少ないなと思いがちですが、多くの手術がカバーされています。放射線の照射量によっては放射線治療も保障の対象となっています。健康保険に連動した手術保障ではないという点は注意が必要です。

 放射線に関しては上記でまとめています。かみ砕いて言えば、50グレイ以上の照射を当てた場合に保障を受け取れる可能性があります。

介護一時金

 特約MAXの介護保障をプラスしたバージョンです。「認知症」「寝たきり」で所定の状態になった際に保障。1回限り100万円が受け取れます。所定の状態というのが複雑なため、詳細が気になる場合は約款を参照していただければと思います。

特約MAXのデメリット

定期型に注意

 「終身」タイプではなく「定期」鄭プで契約している場合があるため注意が必要です。「定期」タイプは目先の保険料は安いものの更新があります。また一定の年齢で保障が終わるケースもあります。「終身」タイプで契約している方が多いですが一旦自身の特約MAXの保険期間を確認することをおすすめします。

がん(悪性新生物)の入院保障

 特約MAXはがん(悪性新生物)の入院は保障対象外です。がんの入院の際、がん保険の主契約+特約MAXの保障を両方利用できると思いがちですが、がん保険の入院保障しか受け取ることはできません。

 とはいえ、特約MAXが付加可能な「新がん保険」「スーパーがん保険」は入院保障が手厚いがん保険のため気にする必要はないかもしれませんね。一応注意事項として挙げておきます。

ケガの入院保障

 特約MAXの入院保障は、ケガによる入院の場合は90歳までとなっています。病気による入院は終身です。90歳以上はケガで入院しても保障が使えないため注意が必要です。

手術の保障範囲

 特約MAXの手術保障の適用範囲は約款所定の「88種類」の手術に限定されています。健康保険に連動した手術保障ではないため最新の医療保険と比較すると手術保障の適用範囲は狭く設定されています。この点もかみ砕くと、健康保険連動の手術は約1000種類、約款所定の88種類の手術は500‐600種類程度といった感じです。

 特約MAXの手術保障は最低保障額が入院給付金日額の10倍と高めに設定されています。受け取れる場合は保障額が大きいです。このあたりは良し悪しがありますね。手術が全てが全て保障されるわけではないという点は認識しておく必要があります。

特約MAXは大腸ポリープや白内障手術は保障対象?

 特約MAXは一般的な医療保険の保障と類似しています。手術件数が多い「大腸ポリープ」と「白内障」の手術が保障対象か約款を確認したため記載していきます。

特約MAX約款確認

 アフラックの特約MAXは「対象となる手術」「手術の保障倍率」をWEB約款で確認できるようになっています。というわけで早速白内障の手術から確認してみました。

 約款の手術番号68番に「白内障・水晶体観血手術」というものが存在します。給付倍率2倍。「5万」「10万」「20万」の手術保障であれば「10万」となります。最近の医療保険は日帰り手術の場合、もっと小さな保障となるケースが多いです。特約MAXは手厚いですね。

 次に、大腸ポリープについても確認しました。約款の手術番号87番に「ファイバースコープまたは血管・バスケットカテーテルによる脳・咽頭・腹部臓器手術」というものが存在します。内視鏡での一般的な大腸ポリープの手術であればこちらが該当するでしょう。手術倍率は1倍。上記の中であれば「5万」が該当します。

 WEB約款で確認するのは面倒くさいという方には、更に簡単に手術保障の対象有無が確認できるサービスを紹介します。

ダックの手術検索ツール

 ダックの手術検索ツールというサービスです。アフラックの医療保険や医療特約の契約者の方を対象に保障対象となる手術や給付金額の概算を教えてくれるという便利なサービスです。スマホやPCで登録不要で簡単に利用可能です。

 試しに「特約MAXシリーズ」「白内障」で検索してみました。

「手術名」「対象可否」「給付倍率」「保険金額」

しっかり表示されますね!

特約MAX以外も気になったため確認してみました。

 「EVERシンプル」をはじめとした発売年が比較的直近の医療保険群です。

 こちらもしっかり表示されますね!気になる方は利用規約等、注意事項を確認の上ご自身で確認してみて下さい。

ダックの手術検索ツール

 利用規約にも記載されていますが、上記ツールはあくまで参考値になるという点には注意しておきましょう。白内障や大腸ポリープの手術といっても一つ二つではないですからね。詳細を正確に確認したい場合はアフラックの保険金コンタクトセンターに確認しましょう。

特約MAX21・新健康応援団とは

 「特約MAX」の類似商品として「特約MAX21」という特約があります。特約MAXが「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な特約であるのに対して、特約MAX21は「21世紀がん保険」「がん保険フォルテ」に付加可能な特約です。こちらも現在は販売停止されています。

 保障内容はほとんど同じです。主な相違点としては、特約MAX21での入院保障は「上皮内新生物」が保障対象外となっています。21世紀がん保険から上皮内新生物での入院も保障対象となりましたからね。上皮内新生物での入院保障は主契約から受け取ってくださいというスタイルです。

 過去に21世紀がん保険と特約MAX21をパッケージ化して販売していた時期がありました。新健康応援団というのは、21世紀がん保険+特約MAX21をセット販売していた際の総称です。

まとめ

 メリット・デメリットがある特約です。個人的には余分な保障は省いて重要な保障を補える良い特約だと考えています。新がん保険・スーパーがん保険の入院保障の手厚さを考慮して、がん(悪性新生物)の保障を省いているなど合理的です。

 手術の保障も手厚いですね。最新の医療保険と比べると手術の保障範囲は狭いですが、日帰り手術でも保障範囲であれば日額の10倍保障を受け取れる可能性があります。これは強いですね。

 また、新型コロナウイルスでの自宅療養が保障対象だった時代は入院保障を受け取って助かったという人も多かったのではないでしょうか。

 手術の保障範囲が狭い点と放射線治療保障も条件付きである点、先進医療保障などは当然対象外であることを考慮すると、アフラックのEVERシンプルで先進医療特約のみ付加して保障を強化する等良いかもしれませんね。

 EVERシンプルは入院保障を不担保にできるため、保険料を抑えて足りない保障を付加することが可能です。興味ある方は参考にしてみていただければと思います!!