アフラック徹底分析

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【アフラック】旧EVER・EVERハーフは見直し必須?保障内容&デメリットを分析!

 アフラックの医療保険といえば「EVER」シリーズ。今回はEVERシリーズの原点である旧EVERについて振り返ります。「一生いっしょの医療保険EVER」「将来保険料が半額になる医療保険EVERハーフ」「将来保険料がゼロになる医療保険EVER払済みタイプ」の3商品が初期EVERです。保険料の払方が違うだけで保障内容自体は同じです。平成14年から平成21年まで発売されていました。当時は更新のない一生涯の医療保険というのは画期的でした。どれも保険期間は終身です。

旧EVERの保障内容

 昔のEVERは保障内容が非常にシンプル!最近の医療保険は、健康祝い金や三大疾病一時金、入院時に一時金支給などの特則が付加されていたり内容が複雑です。旧EVERは誰でも分かる親切設計。アフラック最新の医療保険「EVERシンプル」よりもシンプルです。主契約の保障は二点のみ。

疾病・災害入院給付金

 病気やケガで入院をした際の入院保障。1日目から保障。1入院の限度は60日。通算1095日まで保障します。ケガの入院は90歳まで。

 一般的な入院保障です。1回あたりの入院限度日数60日を超えた場合は180日間空けると入院保障が復活します。一般的に180日ルールといわれる規定ですね。旧EVERの180日ルールは「EVER PRIME」「EVERシンプル」といった新しい医療保険の180日ルールよりも緩く設定されています。内容が良いです。

 「EVER PRIME」「EVERシンプル」など最近の医療保険の場合、病気で入院をして60日の入院限度日数を使い切ってしまうと原因疾患が異なる病気で入院をしたとしても180日間空けないと入院保障は受け取れません。それに対して、旧EVERの場合は原因疾患が全く異なる病気であれば180日ルールの対象外となります。連続して入院保障が使えます。このあたりは旧EVERの強みです。

手術給付金

 病気やケガで手術をした際に保障。手術の種類によって、入院給付金の10倍・20倍・40倍のいずれかの保障となります。一部の手術を除いて回数無制限。

 手術給付金の対象は、約款所定の88種類の手術となっています。88種類というのは大きく分類をした際の数字のため、極端に保障対象の手術が少ないというわけではありません。健康保険連動型の手術保障が約1000種類の手術を保障するのに対して、約款所定の88種類の手術保障は約500‐600種類といったイメージです。放射線治療に関しても照射の量によっては手術給付金の保障範囲です。健康保険連動型の手術保障と比べると保障の範囲は狭いものとなっています。

 ここまでが主契約。下記は特約です。

疾病・災害長期入院給付金

 病気やケガで継続61日以上の入院をした際に保障。1回の入院につき61日目から180日目まで保障。通算1095日まで。

 長期入院に対しての保障です。大きなリスクに対してしっかり備えることができる良い特約ですね。ただ結構特約保険料が高め。

疾病・災害通院給付金

 病気やケガで5日以上の継続入院後、退院日の翌日から120日以内の通院を保障。1回の通院対象期間内の通院を最高30日まで保障。通算1000日まで。給付金額は入院給付金の6割。入院保障が5000円であれば通院保障は3000選といった感じです。

 昔の医療保険のため、継続5日以上の入院が必要という条件付きです。最新の医療保険の通院保障には及びませんが仕方ないですね。

女性疾病特約

 女性疾病特約は、女性疾病入院給付金・形成治療給付金の2つの保障が含まれます。まず、女性疾病入院給付金について。女性疾病の治療目的で入院をした際に主契約の入院保障にプラスして入院保障を給付。1回の入院につき60日まで。通算1095日まで保障。

 次に、形成治療給付金。治療を目的とした下記3種類の手術を保障。1回につき10万円。回数は制限無しとなっています。

①瘢痕に対する植皮術②瘢痕拘縮形成術③女性特定疾病による乳房切除術。

※美容整形や正常分娩の際などには女性疾病特約は使えません。

 上記3つの特約は取り外し可能です。初期EVERの特約はどれも保険料がそれなりに高いため、保険料を抑えたい場合は特約を取り外すというのも手段の一つです。

もらえる頼れる医療保険EVERボーナス

 初期EVER発売期間中に「掛け捨て」ではないEVERも発売されていたため触れておきます。「もらえる頼れる医療保険EVERボーナス」という商品です。初期EVERとの違いは二つあります。

 1点目は「健康祝金特約」という特約が付加されているという点。10日以上の継続入院が無ければ10年ごとに祝い金が受け取れます。最終更新は70歳まで。

 2点目は「解約返戻金」があるという点。死亡保障が付加されています。入院日額5千円のタイプであれば50万円、入院日額1万円のタイプであれば100万円といった具合です。経過年数に応じた解約払戻金があります。

 3点目は「保険料半額タイプ」での契約であるという点。EVERボーナスは60歳半額・65歳半額のどちらかの契約となります。

旧EVERのデメリット

 初期の医療保険ということもありデメリットもいくつか存在します。既に保障内容説明欄で挙げていますが再度まとめていきます。

ケガの入院保障

 ケガでの入院は90歳までとなっています。高齢者ほどケガでの入院リスクが高くなるため、保障が必要な時に満期を迎えてしまっていたという可能性もあり得ますね。そんなに長生きしないよ!という方には関係ない話かもしれませんが懸念点の一つです。

手術の保障範囲

 最新の医療保険よりは手術の保障範囲が狭いです。健康保険連動型の手術保障ではありません。気になるポイントですね。

先進医療保障

 旧EVERには先進医療保障はありません。大きなリスクに対してカバーしきれないという部分には不安が残ります。以前までは特約の中途付加という取り扱いがあったため、旧EVERに先進医療を付加することもできましたが現在はできなくなっています。先進医療の保障が欲しい場合は保険の切り替えかもう一件保険をプラスで持つ必要があります。

EVERハーフの保険料半額はいつからか

 EVERハーフは該当の年齢(60歳or65歳)が来たらすぐに保険料が半額になるわけではありません。仮に60歳半額プランに加入していた場合、60歳の誕生日が到来した月から保険料が半額になるのでは?と思ってしまいがちですが全く異なります。

 正確には、保険料半額開始年齢(60歳or65歳)の誕生日後に到来する最初の年単位の契約応当日以後、保険料が半額になります。契約日が6月だと仮定すれば、60歳or65歳になった後に迎える最初の6月から保険料が半額になるというイメージです。保険料払済プランの場合の払済開始時期も同様の内容です。ちょっとややこしいポイントです。

旧EVERは見直し必要か

 旧EVERは良い保険です。古い保険のためデメリットもありますが良い点も多々あります。上記で挙げた「180日ルール」が緩い点や「手術保障」が大きい点などがメリットです。白内障や大腸ポリープの日帰り手術などであれば最新の医療保険よりも手厚く保障されるケースもありますからね。

 見直しと一言で言ってもいくつも方法があります。「現在の契約を解約して最新の医療保険に切り替える」「現在の契約の特約を解約してもう一本保険に加入する」「現在の契約を残して新たに保険に加入する」などなど。

 私であればEVERハーフとEVER払い済みプランは解約しません。将来の保険料を前払いで払っているイメージですからね。途中で解約するのは勿体ないです。旧EVERの発売時期から逆算するとある程度年数が経ってるでしょうしね。

 現在の契約に懸念があるのであれば、現在の契約は残しつつ最新の医療保障を付けたしするというのも選択肢の一つです。アフラックには「EVERシンプルプラスプラン」という付け足し用の商品があります。

 入院時の治療給付金のみが主契約のため、通常の医療保険を新たに一本契約するよりは保険料が抑えられます。治療給付金があれば、旧EVER(EVERハーフやEVER払済み含め)の弱点は少なからずカバーできます。治療給付金にプラスして先進医療や三大疾病系の保障を付加可能です。

 EVERシンプルプラスプランはサブポジションの保険としては良い内容ですが、メインの保険として持つには心細いです。入院保障やEVERと組み合わせるのが良い持ち方だと考えています。

まとめ

 ネット上では古い保険のため保障が手薄いという評判や口コミをよく見かけます。決して間違ってはいないのですが、最新の保険よりも保障が手厚い点もあります。決して悪い保険ではありません。

 最新の医療保険と見比べてしまうと気になる部分もあるため一概には言えませんが、個人的には悪い保険ではないと考えています。アフラックの最新の医療保険と見比べてみたい場合は「EVERシンプル」の記事を参照いただければと思います。