アフラック徹底分析

アフラックの保険を中心に保険関係の役立つ情報を発信!※当ブログのリンクには広告が含まれます。

【アフラック】やさしいEVER保障内容まとめ!良い点&悪い点を徹底調査

 「健康に不安がある人も入りやすい医療保険やさしいEVER」の保障内容を再確認したがためまとめていきます。アフラックの「やさしいEVER」シリーズの第一弾として登場した商品です。発売期間は、H19-H22年までと比較的短め。当時は持病がある人が入れる医療保険は限られていたため画期的な商品でした。

 やさしいEVERシリーズは、やさしいEVER→新やさしいEVER→もっとやさしいEVER→ちゃんと応える医療保険やさしいEVERと続いていきます。今回は、初期のやさしいEVERについての記事となります。

※やさしいEVERシリーズは通常のEVERよりも保険料が割高です。持病がある方でも加入しやすい「緩和型医療保険」といわれる医療保険です。

やさしいEVERの保障内容

 とてもシンプルな保険です。主契約は、入院保障と手術保障のみ。保障内容はシンプルですが認識しておいた方が良い内容が多々あるためまとめていきます。

疾病・災害入院給付金

 病気やケガで入院をした際の保障です。一日目から保障。1回の入院につき最高60日。通算1095日まで保障します。ケガの入院保障は90歳まで。

 ポイントとしてはケガの入院保障に満期がある点ですね。最近の医療保険は病気もケガも一生涯保障しますというのがスタンダートですが、この保険のケガ入院保障は満期があります。

 1回の入院限度日数60日を使い切った場合、180日空けると入院の限度日数が復活します。「180日ルール」といわれる規定です。

 上記、旧EVERの記事でも書きましたが「180日ルール」については、最新の医療保険よりも緩い設定となります。全く異なる原因疾患で入院をした際は180日間空いていなくても入院保障が使えます。ここは良い点ですね。

手術給付金

 病気やケガで手術をした際の保障です。保障額は入院日額の10倍。一部の手術を除いて回数無制限です。こちらはケガも終身保障。

 保障対象の手術は約款所定の88種類です。この中には、一部放射線の保障も含まれています。健康保険連動型の手術保障ではないため、保障の対象となる手術は最新の医療保険には劣ります。最新の医療保険の手術保障(健康保険連動型の手術保障)が約1000種類の手術が保障対象であるのに対して、約款所定の88種類の手術というのは500‐600種類程度の手術が保障対象となります。

終身特約

 終身の死亡保障です。やさしいEVERは特約として死亡保障も付加可能でした.

「EVERシンプル」「EVER PRIME」といった最近の医療保険の死亡保障は「低解約返戻金型」のため解約返戻金が少なめですが、やさしいEVERの死亡保障は低解約返戻金型ではありません。特約の保険料は高めですが解約払戻金額も大きめです。ざっくりと、特約保険料の7割程度です。このあたりもやさしいEVERの特徴です。

やさしいEVERのデメリット

入院保障

 やさしいEVERの入院保障は病気・ケガどちらでも使用可能です。ただ、ケガの入院保障は90歳までとなっています。最近の医療保険は病気・ケガ問わず終身保障が主流です。ケガの入院保障に満期がある点については若干気になるところです。

手術保障

 やさしいEVERの手術保障の対象範囲は最近の医療保険よりも狭い範囲のものとなっています。具体的には、保険会社が定める約款所定の88種類の手術に限定されています。88種類の手術というのは、細かく区切れば500‐600種類程度の手術となります。最近の医療保険の手術保障範囲(健康保険連動型の手術保障範囲)が1000種類程度であることから、適用対象の手術数が少ないことが分かります。

先進医療

 当然ながら先進医療保障はありません。アフラックの医療保険は特約の中途付加ができる時代もありました。「先進医療特約」のみを後付けしている方もいるかもしれません。一部の「やさしいEVER」契約者の方以外は先進医療保障を付加していないはずです。気になる懸念点です。

女性の保険料が高い

 初期のやさしいEVERは女性の保険料が高いです。男性・女性の主契約保険料が同一であるためです。最近の医療(がん)保険では考えられませんが、昔のアフラックは男女同一保険料を採用している時期がありました。2‐30代を除き、女性よりも男性の方が入院・手術のリスクが高いです。そのため女性よりも男性の保険料が高くなるのが一般的です。やさしいEVERは40歳以上の方のみ契約できる保険でした。最近の医療保険と比較すると、女性の契約条件は良くありません。

 やさしいEVERは発売後20年以上経過しています。普通に考えれば20年前に加入した保険を解約して最新の医療保険に加入すると保険料はとても高くなります。ただ、やさしいEVERの場合女性の保険料が非常に高めに設定されています。女性の場合、やさしいEVERから他社の緩和型医療保険に切り替えても保険料はさほど変わらないでしょう。

 チューリッヒの緩和型医療保険「プレミアムZワイド」オリックスの緩和型医療保険「キュアサポートプラス」でシミュレーションしたところ保険料が安くなるケースも多々ありました。20年近く経過した医療保険を同条件の医療保険に切り替えて保険料が安くなるというのは極めて珍しい。初期のやさしいEVERは手探りな状態で発売されたのでしょう。保険料の設定が厳しいです。

 ただ、死亡保障の特約を付加している場合は見直しをすると十中八九高くなります。ちなみに、男性の保険料に関しても最近の保険よりは保険料が割高です。とはいえ、女性の保険料ほどではありません。

まとめ

 再度じっくりと保障内容・料金等を振り返りましたが気になる点がいくつもありました。メリット・デメリットが明確に分かれています。

 入院保障に関して、ケガの入院は90歳までだが180日ルールは最新の医療保険(EVERシンプル)よりも条件が良いという点。手術保障に関して、手術の保障範囲は狭いものの日帰り手術も入院時の手術と同額保障されるという点など。

 ただ、やはり主契約部分の保険料が男女同一というのは女性からしたら厳しいですね。最新の保険と比べると明らかに見劣りするコストパフォーマンスです。

 もし私が「やさしいEVER」の女性契約者であれば、解約して新規の医療保険に見直しを考えます。加入後最低でも15年以上は経っているはずなので見直しできる健康状態であればという条件付きではありますが・・・。

 アフラックの医療保険は特約中途付加の制度が無くなってしまったため、「先進医療」「通院」「三大疾病一時金」などの特約を付加する場合は「EVERシンプルプラスプラン」というプランで保障を付けたしする他ありません。通常の医療保険を一本プラスで加入するよりは手軽に加入できるケースが多いです。