2022年4月から不妊治療が公的医療保険制度の対象となりました。ということは、民間の保険も保障の対象になるのでは??と思い、アフラックの医療保障が「不妊治療でも保障の対象になるか」という点を確認しました。
1、保障の対象となる手術・管理料、ならない手術、管理料一例
※アフラック公式HP「良くあるご質問」参照。
第一に、自身が入っている「医療保険」「特約」により保障対象か否か変わります。
比較的新しい医療保険であれば、2022年4月以降に実施された不妊治療は保障対象となるケースが多いようですね。基本的に、給付金請求の時効は3年間です。しかし、一部手術等を除いて制度改正前の2022年4月以前の不妊治療等は保障対象外となります。
「卵管鏡下卵管形成術」「精巣内精子採取術」は古くからの医療保険でも保障の対象となるようです。ちなみに、上記記載にある「スーパー医療保険」「一生いっしょの医療保険EVER」は20年以上前に発売された医療保険です。
「人工受精」「採卵術」「胚移植術」「体外受精・顕微授精管理料」「受精卵・胚培養管理料」「胚凍結保存管理料」は古い医療保障では保障対象外です。
上記記載にある特約MAXシリーズとは、21世紀がん保険など昔のがん保険に付加できる医療特約を指します。
「もっと頼れる医療保険新EVER」「ちゃんと応える医療保険EVER」「医療保険EVER PRIME」「新やさしいEVER」「もっとやさしいEVER」は上記全て保障対象です。
現在アフラックで発売中の「医療保険EVER PRIME」をはじめ、比較的古めの医療保険シリーズまで対象となっています。
アフラックの医療保険に加入している場合、不妊治療が保障対象となるケースは多そうですね。基本的には上記「よくあるご質問」の通りですが、給付対象になるかどうかは複雑のため事例ごとに給付金請求部に連絡して確認するのが一番確実です。より詳細を確認したい場合はアフラックに直接確認をお願いいたします。
2、ダックの手術検索ツール
アフラックには「ダックの手術検索ツール」という便利なツールがあります。医療保障が保障の対象か否か、保障金額などが確認できます。
確認したい「手術名」「病名」などを入力後、確認した保険商品がある方をチェックして検索。今回は「不妊」と入力して確認してみました。
特約MAXシリーズや初期のEVERなど古い医療保障群から確認してみた結果が上記となります。「良くあるご質問」よりさらに詳細に確認可能ですね。人工授精・体外受精など保障対象外のものが多めです。
「EVERシンプル」「EVER PRIME」など比較的新しい医療保障群を確認した結果が上記です。やはり、保障対象の手術が増えてますね!
非常に便利なツールです。利用規約にも書かれていますが、あくまで参考として使用することをおすすめします。
3、不妊治療の先進医療について
※アフラック公式ホームページから引用。
上記に記載がある「厚生労働代診が定める医療技術」に該当するものが、不妊治療関連でどれだけあるのかを確認してみました。
先進医療自体が100種類以下程度しかないという認識だったため、不妊治療に関する先進医療は1.2例程度だと思っていましたが結果は予想外でした。
不妊治療関連の先進医療名
「子宮内膜刺激術」「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」「子宮内膜擦過術」「ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術」「子宮内膜受容能検査1」「強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術」「二段階胚移植術」「子宮内細菌叢検査2」「子宮内膜受容能検査2」「膜構造を用いた生理学的精子選択術」「タクロリムス投与療法」
上記が不妊治療関連の先進医療となります。
驚いたのが現在88種類ある先進医療の中で、11種類が不妊治療に関連する先進医療であるという点です。がん関連の先進医療に次いで多いです。
※厚生労働省 先進医療概要 参考 2023年3月現在
4、アフラックの先進医療保障は注意が必要
先進医療の保障が付いていれば、上記先進医療を受けたときに必ず保障の対象になるというわけではありません。
がん保険に付加する「がん先進医療特約」「がん・先進医療患者申出療養特約」は「がん」の先進医療のみが保障対象です。
医療保険に付加する「総合先進医療特約」は「がん」も「がん以外」の先進医療も保障対象です。
アフラックの場合は、基本的に先進医療を一人一つまでしか持つことができません。例えば「がん保険 WINGS」「医療保険 EVER PRIME」を同時申し込みをして「がん保険WINGS」に先進医療付けた場合、「医療保険EVER PRIME」には先進医療を付加できません。
幅広く保障ができる医療保険の方に先進医療を付加するのが鉄則です。
※詳細を確認したい場合は、契約概要・注意喚起情報やWEB約款等の確認をお願いいたします。