アフラック徹底分析

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【アフラック】特約ワイド・特約もっとワイドの保障内容&デメリットを徹底分析!

 アフラックの特約ワイド&特約もっとワイドの保障内容や良い点・悪い点を再確認したためまとめていきます。「スーパーがん保険」「21世紀がん保険」などに付加可能な特約として販売されていた特約です。

 特約ワイドは平成7年から平成16年までの販売。特約もっとワイドは平成16年から平成20年まで販売されていました。販売期間も長いため契約している方は多いでしょう。正式名称は重大疾病治療特約

特約ワイドの保障内容&デメリット

 保険期間は「10年」「20年」「90歳満期」の三プラン。特約ワイドに付加されている保障は大きく分けて二つ。シンプルですが内容が若干複雑です。

重大疾病治療給付金

 重大疾病治療給付金は「急性心筋梗塞治療給付金」「脳卒中治療給付金」の二つの保障が付加されています。保障を受け取るための条件は下記の通り。

 「責任開始以後の疾病を原因として急性心筋梗塞または脳卒中を発病し、始めて診療を受けた日からその日を含めて60日以上、所定の状態が継続したと医師によって診断された時に支払います。」

 保障金額は100万~600万まで。受け取れるのはそれぞれ1回限り。65歳以降の保障額は半額となります。

 ここでいう所定の状態とは、脳卒中の場合は「言語障害」「運動失調」「麻痺」などを指し、急性心筋梗塞の場合は「労働」の制限を指します。内容が複雑のため詳細はWEB約款かコールセンターに確認することをおすすめします。

重大疾病死亡保険金

 責任開始以後の疾病を原因として発病した急性心筋梗塞または脳卒中を直接の原因として死亡したときに受け取れる保障です。

 保障金額は100万~600万まで。上記の重大疾病治療給付金と同額となります。こちらも同様に65歳以降の保障額は半額

特約ワイドのデメリット

 第一に保障を受け取るための条件が非常に厳しいです。「労働制限」「言語障害」など所定の状態が60日以上継続しなくては受け取れないという設定です。アフラックの最新の「重大疾病一時金特約」においては、治療目的で一日でも入院すれば保障対象になったり、保障の範囲も幅広く設定されています。

 受け取れる回数が一回限りというのも心もとないです。最近の保険は1年毎に回数無制限で受け取れるというのが定番です。他社では180日に一回受け取れるいう商品も出てきています。

 また、65歳以降で保障額が半額になるというのも痛いですね。急性心筋梗塞・脳卒中のリスクが高くなる年代に突入した際に保障額が減ってしまいます。

特約ワイドVタイプ

 特約ワイドには「特約ワイドVタイプ」というプランも存在します。保障内容はほぼ同じですが変更点がいくつかあります。特約ワイドには解約払戻金があります。特約ワイドVタイプには解約払戻金がありません。解約払戻金を無くすことで保険料を割安にしています。

 また、保険期間も「更新型」から「終身」に変更されています。保障を一生涯継続できるのは嬉しいですね。自身の契約内容がどちらに該当するか確認することをおすすめします。

特約もっとワイドの保障内容

 保険期間は「終身」のため一生涯継続可能です。特約ワイドから一部保障内容が変更されています。特約ワイドは65歳以降で保障が半額になりましたが、特約もっとワイドは65歳以降も満額で保障されます。

重大疾病入院給付金

 脳卒中・急性心筋梗塞の治療目的で入院した際の入院保障。入院日額は5千円または1万円。一日目から保障します。1回の入院につき180日まで。通算1095日まで保障。

 1入院180日まで保障される点はGood。入院が長引く可能性の高い、脳卒中と急性心筋梗塞の入院を手厚く保障できるのは良いですね。

重大疾病治療給付金

 上記の特約ワイドと同様です。急性心筋梗塞・脳卒中の治療目的で所定の状態になった際の一時金保障です。支払限度はそれぞれ一回限り。50万円または100万円。

重大疾病死亡保険金

 脳卒中・急性心筋梗塞で死亡したときに重大疾病治療給付金の10分の1を保障。

特約もっとワイドのデメリット

 重大疾病入院給付金は問題ありませんが、重大疾病治療給付金の内容が気になります。特約ワイドのデメリット時にも記載しましたが一時金を受け取れる条件が厳しい点と受け取りが1回限りというのはデメリットといえます。

 65歳以降半額というデメリットがなくなった点は良い改善点です。

まとめ

 がん保険に付加することで三大疾病をまとめて保障ができるようになるという画期的な特約でしたが、最近の三大疾病系の保険の保障と比較すると見劣ります。

 とはいえ、20年以上前に販売された保険のため保険料も安いはずです。「保障内容が手薄いから解約して最新の三大疾病保険に乗り換えよう!」と安易に考えるの危険です。

 例えば、50歳男性の方が「特約もっとワイド」の日額5千円コースに契約したとしましょう。保障内容は「重大疾病入院給付金5千円、重大疾病治療給付金50万円、重大疾病死亡保険金5万円」保険料は2200円です。20年後、70歳男性の方が同様の保障を同じ保険料で契約することは不可能です。ちなみに、50歳女性の方が同様の保障を持つとなると保険料は1730円です。当然ながら70歳女性が同様の保障を同じ保険料で契約することは難しいです。

 現在解約や見直しを検討している方は、「特約ワイド」「特約ワイド」のみの保険料がいくらなのかを確認してからの方が良いでしょう。コールセンターに連絡すれば簡単に確認可能です。特約のみの解約や特約も含めて継続するかは保険料確認後をおすすめします。