アフラック徹底分析

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【アフラック】スーパーがん保険はお宝保険!?保障内容&解約返戻金のピーク時期まとめ

 今回はアフラックの「スーパーがん保険」の保障内容等を振り返ります。発売時期は、平成2年から平成16年まで。この商品も販売期間が長いため契約者数が多い商品です。法人向けにも多数販売されていたため、職場で家族分も含めて契約したという方が多いのではないでしょうか。

 前商品の「新がん保険」と同様にお宝保険と呼ばれることもあります。契約形態や契約後の経過年数によっては、大きな解約返戻金を受け取ることができます。アフラックのがん保険で大きな解約返戻金を受け取れる可能性が高いのは「スーパーがん保険」までですね。次世代の「21世紀がん保険」からは解約返戻金額が減少していることがほとんどです。

 ちなみに、保険証券や約款を確認すると「新がん保険b型」という記載があるかと思います。新がん保険b型はスーパーがん保険を指しているため、この記事を確認していただければ問題ありません。

スーパーがん保険の保障内容

 新がん保険同様、個人契約と家族契約が可能な商品でした。上記保障内容の図の通りですが、主たる被保険者は満額保障。配偶者と一定年齢以下の子供は6割程度の保障(家族契約の場合)といった最近のがん保険には無い保障形態です。

 ちなみに、スーパーがん保険Vタイプという特殊プランも存在します。スーパーがん保険よりも保険料を抑えたプランです。解約返戻金額はスーパーがん保険より少なくなるように設定されています。Vタイプはお宝保険とは言えないかもしれません。

 下記保障内容に関しては一口あたりの金額です。

診断給付金

 がん診断時に受け取れる一時金は100万円。前商品「新がん保険」には無かった診断金が付加されているのは良いですね。ただ、上皮内新生物の一時金は無し。65歳以降の保障は半額になってしまいます。リスクが高くなる年代で肝心の一時金が半分になってしまうの痛いですね。昔のアフラックがん保険の弱点の一つです。

入院給付金

 入院給付金は1.5万円。入院主流の時代のがん保険だけあって最新のがん保険より保障が手厚め。入院初日から保障。上皮内新生物は保障対象外です。

在宅療養給付金

 20日以上の継続入院後、在宅療養をした際に20万円の一時金。昔は20日以上の継続入院もハードルは高くなかったのですが最近のガン治療は短期入院が主流です。在宅療養給付金を受け取るハードルは高めといえるでしょう。こちらも上皮内新生物の保障は無しです。

通院給付金

 通院保障が1日につき5千円。最新のがん保険同様通院まで保障ができるのはgood!!しかし、20日以上の継続入院後の通院でないと保障できません。これは痛いですね。短期入院が主流の時代には合っていません。また、65歳以上の保障は半額となってしまいます。合わせて上皮内新生物は保障対象外です。

死亡保険金・死亡払戻金

 がん(悪性新生物)で死亡した際は一口当たり150万円。最近のがん保険には付いていない死亡保障が付いているのは良いですね。とはいえ、がん(悪性新生物)以外で死亡したときには受け取れません。

 それを補完するための死亡払戻金もセットで付加されています。死亡払戻金の金額は10分の1。がん以外で死亡したときに受け取れますが金額は少額です。

特約MAX

 「特約MAX」という医療保障強化用の特約が販売されていた時期があります。「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な貴重な医療保障ということもあり、スーパーがん保険に付加している方も多いのではないでしょうか。付加している方は参考にしていただければと思います。

スーパーがん保険の解約返戻金のピーク時期はいつか

 スーパーがん保険には解約返戻金があります。解約時期によって受け取れる金額が違うという点は注意が必要です。解約払戻金は保険を続ければ続けるほど金額が増えていくというわけではなく、とあるピーク時期を境に減少していきます。

 払った金額が積み重なるにつれて解約返戻金も増え続けていくと思いがちですが、必ずしもそうではないため注意しなくてはいけません。解約返戻金のピーク時期は契約内容によって異なります。

 上記「新がん保険」の記事にも記載しましたが、解約返戻金のピーク時期は(私が確認した限り)60歳代であることが多かったです。ただ、契約年齢や契約時期によっても異なるため詳細はアフラックのコールセンターに確認するのが一番手っ取り早いです。契約者本人からの問い合わせであれば詳細を教えてもらえます。

 がん保険=掛け捨ての認識が強いため、解約払戻金が付加されていることに気がついていない方も少なくないでしょう。掛け捨てと思って保険料を払い続けていた人からすれば、あっと驚く金額かもしれません。ただ、スーパーがん保険Vタイプの場合は解約払戻金が抑制されているので注意が必要です。

 私も最近知りましたが、アフラックの契約者専用WEBサービス「よりそうネット」からも解約返戻金額が確認可能です。ただ「よりそうネット」で確認できないケースもあるようなので参考程度にしていただければと思います。解約返戻金の確認を置いておいても無料で使える便利なサービスなので登録して損はありません。

スーパーがん保険は解約すべきか

 難しい問題ですね。私であれば「保険料」「解約返戻金額」の2点から総合的に判断します。毎月の保険料も安く、解約払戻金の金額もさほど多くないのであれば解約する必要はないと考えています。入院が短い時代とはいえ、1日1.5万円の入院保障や100万or50万円の診断金は魅力があります。

 私がスーパーがん保険の契約者であったと仮定したとき、この条件に該当する場合は解約するだろうなというパターンを挙げておきます。「スーパーがん保険を家族契約で契約している」かつ「主たる被保険者が亡くなっている」左記の条件に該当した場合です。

 スーパーがん保険を家族契約で契約していた場合、従たる被保険者(家族分)の保障は6割となります。65歳以降の場合、6割保障&診断金などの重要な保障が半額となります。これは痛い。主たる被保険者亡くなってしまい家族分のみの保障が残ったとしても保険料はさほど安くなりません。それなら、解約返戻金を受け取りつつ最新のがん保険に切り替えたいなと思ってしまいます。

 また、上皮内新生物(軽微ながん)の保障がほぼないという点が気になります。※年払いの契約を解約する場合は、未経過期間に対応した保険料の返金は無いため注意。2010年3月1日以前の契約は年払いの未経過分返金はありません。スーパーがん保険は全契約が2010年よりも前の契約となります。

 前商品「新がん保険」よりは保障が手厚くなったとはいえ最新のがん保険には見劣りします。解約をせずに契約を継続するのであれば保障の強化をするのも良いでしょう。足りない保障のみを付けたしして保障強化ができるのがアフラックの強みです。Days1プラスという契約者専用のがん保険補強用商品も存在します。

 スーパーがん保険には付加されていない手術・放射線、抗がん剤・ホルモン剤、自由診療に対する特定治療保障、先進医療、緩和ケアなど自身が希望する保障を選択して付加可能です。是非確認していただければと思います。

 また、解約払戻金を受け取り最新のがん保険に乗り換えたいという場合は「条件付き解約」という制度を利用するのも一つの手段です。保障の空白期間を空けずに最新のがん保険に切り替えることができます。

 新規でがん保険を契約すると3ヶ月間の空白期間が出来てしまいます。条件付き解約制度を利用すれば、新しいがん保険の保障開始までの3ヶ月間は旧がん保険の保障が残ります。アフラック同士の保険を見直す場合は非常に便利な制度です!