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【メットライフ生命】ガードネクストの評判と評価!メリット&デメリットを分析

 今回は、メットライフ生命の新商品「ガードネクスト」の内容をまとめていきます。このブログでは主にアフラックの話題をメインに取り扱っていますが他社商品の調査も兼ねて確認してみました。新商品発売のプレスリリースが11月下旬にあり、2023年12月2日に発売!商品力の強そうながん保険ということで評判になっていましたが果たしてどうか。

ガードネクストの特徴と概要

 「がん治療給付金」「ホルモン剤・緩和療養給付金」を主契約としています。いわゆる治療の保障がメインのがん保険ですね。がんと診断をされた際に受け取れる「一時金を重視するか」「入院・通院保障を重視するか」「がん治療関連の保障を重視するか」左記のどれを重視するかは人それぞれかと思います。ガードネクストは「がん治療関連の保障を重視」する方にとって適したがん保険です。

 特約としては、「ガン診断特約」「ガン自由診療特約」「重度ガン治療特約」「ガン先進医療特約」「ガン通院治療特約」「ガン入院治療特約」「女性ガン入院治療特約」「女性ガン手術・再建術サポート特約」「悪性新生物収入サポート特約」「ガン保険料払込免除特約」が付加可能。

 手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤(+緩和療養)といった治療関連の保障を主契約としたがん保険ですが、がん診断時の一時金や入院・通院保障もオプションとして付加可能です。隙がありません。

 お金に糸目を付けなければ「治療保障」「入院・通院」「がん一時金」+αで高い治療が予想される「自由診療保障」まで全てをカバーできる強力ながん保険となります。主契約と特約を下記でチェックしていきます。

主契約・特約の総チェック!

 ガードネクストは特約数が多いですね!ということで、主契約+特約10個を一つずつ確認していきます。

がん治療給付金(主契約)

 治療の給付金は月額給付型です。ざっくりとした説明になりますが、「ガンの治療目的で手術・放射線治療・抗がん剤治療・在宅医療・1日以上の入院」いずれかがあれば、一月ごとに〇〇万円といった給付金を受け取れます。支払回数の制限無しです。

 同月内で、手術、放射線、抗がん剤治療等が重複した場合でも受け取れる金額は変わりません。治療保障を別々に受け取れるタイプの保険も多々ありますが、保険料を抑えるために上記のような保障形態を取る商品も多くなりました。

 日本には高額療養費制度がありますからね。合理的です。支払回数に制限なしというのは素晴らしい。安心して治療に専念できます。在宅医療と1日のみの入院も治療保障の保障範囲なのも良い点です。

ホルモン剤・緩和療養給付金(主契約)

 「ガン治療目的でのホルモン剤治療」「ガンの疼痛症状緩和目的での緩和療養、神経ブロック療法」左記を受けた場合にがん治療給付金の50%を保障。こちらも支払回数制限なしです。

 あえて主契約を別々にしたんですね。比較的医療費負担が少ないものに関しては給付額を半額にして合理的に保険料を抑えています。前商品「ガードエックス」では、ホルモン剤治療のみの保障でしたが、ガードネクストは緩和療養も対象になりました。医療事情に合わせて変化を加えてきましたね。支払回数の制限も撤廃されています。主契約強いです。

ガン診断特約

 ガンと診断された時の一時金です。上皮内新生物も満額保障。1年に1回、支払い事由に該当するたびに受け取れます。支払回数に制限なし。

 前商品「ガードエックス」では支払回数に制限がありましたが、無制限になっています。また、上皮内新生物の保障もパワーアップしました。「ガードエックス」では悪性新生物の半額保障でしたが「ガードネクスト」では満額保障。

 支払回数に制限がある点と上皮内新生物の保障が半額という点が前商品の評判を下げていました。今回は弱点を改善してパワーアップ。ガードネクストだけの話ではありませんが、「上皮内新生物満額保障」「1年に1回給付」「支払回数無制限」左記3点を満たすガン一時金は評判が良いです。強い特約です。

ガン自由診療特約

 自由診療に対しての保障です。ガンの治療目的で「患者申出療養・評価療養での入院または通院」「特定病院で実施される公的医療保険制度対象外の療養に対する入院又は通院」を保障。支払通算限度は1億円。

 公的医療保険制度対象内の治療であれば自己負担額は限られます。高額療養費制度もありますからね。ただ問題は公的医療保険制度対象外の治療・療養です。自己負担額がとんでもない金額になるケースがあります。お金が原因で希望のある治療を諦めるという選択は極力避けたいものです。

 ガン自由診療特約を付加しておけば、療養にかかる費用と同額が保障されます。通算限度も1億円までと抜かりありません。この特約を付加しておくか否かで精神的な安心感も変わると思います。良い特約ですね。

 ただこの特約は保険期間が「定期」なんですよね。5年ごとに更新があります。更新時の年齢と保険料率によって保険料が変動します。一般的には年齢が上がればリスクも上がるため料金も高くなると思っておいた方が良いでしょう。これは仕方ない。保険会社からしても自由診療の保障を保険期間「終身」として販売するのはリスクが非常に高いはずです。状況次第では保険会社の財務状況を極度に悪化させます。保険期間が「定期」であることを考慮しても良い特約だと考えています。

重度ガン治療特約

 重度ガンの治療を目的として「一日以上の入院、通院、在宅療養」いずれかをしたときの保障です。支払い事由に該当した月ごとに保障。支払回数制限なし。

 予算に余裕があれば付加しても良いかもしれませんね。個人的には優先順位は低めです。他の保障を充実させた方が良いかなと考えています。

ガン先進医療特約

 終身タイプの先進医療保障です。先進医療を受けた際、先進医療にかかる技術料と同額を保障。支払限度は通算2000万円まで。+αとして、先進医療支援給付金も受け取れます。がん先進医療にかかる技術料相当額の20%を保障。支払限度は1回の療養につき100万円まで。

 良いですね!保険期間が終身となり更新がなくなりました。途中で保険料が高くなってしまうというリスクを回避できます。ガードエックスの更新型という弱点が改善されました。

 また、先進医療の自己負担額と同額保障のみならず別枠で給付金を受け取れるのも良いですね。かかった技術料の20%相当額というのは大きい。現状、がんは高額な先進医療がありますからね。200万300万とお金がかかった場合、それに対して20%保障は大きい。

 これもガードネクスト限った話ではありませんが「通算2000万円限度」「終身タイプ」「+αで先進医療一時金」左記3点を満たす「先進医療特約」の評判は良いです。

ガン通院特約

 ガンの治療目的の通院を保障。がん通院治療給付金支払基準期間(1年)ごとに支払い日数120日分まで。通算支払回数に制限は無し。

 1年ごとに支払い回数の制限がある点は気になりますが許容範囲でしょう。がん治療は通院治療が主流の時代になっています。一般的な医療保険の通院保障よりは手厚いため予算に余裕があれば付加しておいて良いかなと思います。

ガン入院特約

 ガンの治療目的での入院を保障。支払回数制限無し。別に医療保険を契約していて入院保障が付加されていれば不要でしょう。最近は入院日数も短くなりました。

 ただ、ガンの時には個室で入院をしたから入院保障を手厚く持ちたいという気持ちも非常に良く分かります。入院特約を付加するかどうかは好み次第ですね。

女性ガン入院特約

 女性ガンの治療目的での入院を保障。支払回数制限無し。女性特有のがんをより手厚くカバーしたい場合は検討しても良いかなという感じですかね。優先順位は低めです。

女性ガン手術・再建術サポート特約

 三つの保障が付いています。一つ目は女性ガン手術給付金。女性ガンの治療を目的とした手術を受けたときに保障。月ごと一回の支払い限度。保険期間通じて回数制限無し。

 二つ目は女性ガン乳房再建術サポート給付金。乳房再建術1回につき、女性ガン手術給付金額×5倍を保障。乳房切除1回につき1回を限度。

 三つ目は女性ガン乳輪・乳頭再建術サポート給付金。女性ガン手術給付金の支払い事由に該当する所定の乳房に対する切除術を受けた乳房について、所定の乳輪・乳房再建術を受けた際の保障。上記、女性ガン手術給付金と同額保障。乳房切除手術1回につき1回を限度。

 女性ガンに手厚いがん保険に入りたいという方に対して良い保障が揃ってます。手術から再建まで手厚くサポート!女性ガンに対する手厚い保障を特約としてラインナップに加えてくれるのは女性からしたら有難いですね。隙のない良い特約です。

悪性新生物収入サポート特約

 悪性新生物と診断確定された後、毎年年金形式で給付金を受け取れます。上皮内新生物は保障対象外。また、保険期間「60歳満了」「65歳満了」「70歳満了」契約年齢により選べる保険期間が異なります。

 悪性新生物の診断を受けた後に毎年受け取れる所得サポート保障ですね。条件は生存していればOK。上記の決められた保険期間まで保障が受け取れます。働き盛りの時期にガンになると大変ですからね。ただ、保障が手厚い分保険料も高額!予算次第ですね。

ガン保険料払込免除特約

 ガンの診断確定後に保険料払い込みが免除になる保障。上皮内新生物も含めてガンの診断を受けた際に払い込み免除となるのは有り難いです。とはいえ、免除特約を付加すれば当然保険料は高くなります。

 ガードネクスト以外にも当てはまりますが、上皮内新生物も含めて「ガン」診断時に即免除となる免除特約は評判が良いです。しかし、免除特約自体の保険料は高いです。この特約を付加するかどうかは好みの問題ですね。私であれば免除特約は付加せず、ガンになった時に保障を大きく受け取れるように設定します。

ガードネクストのメリット

総合力が高い

 ざっくばらんに言えば、保障が手厚い!隙がない!!といった感じです。この特約が良いね!というよりも全体的に保障が手厚いです。商品力が強い。

 前商品である「ガードエックス」から大幅にパワーアップしましたね。弱点を改善してむしろ強みに変えてきたといったイメージです。

 がん保険のことを入念に調べている保険検討中の方が気にする項目をほぼ全てカバーしているなという印象を抱きました。

 治療給付金に関して、「回数に制限があると治療が長引いたとき心配」→「回数無制限で生涯保障します」がん診断特約に関して、「受け取れる回数に制限があったり、上皮内新生物で減額されると心配」→「1年に1回限度で回数無制限。上皮内新生物も満額保障します」がん先進医療関して、「先進医療に更新があると心配」→「更新無し。技術料の20%も別枠で保障します」など隙がありません。

不てん補期間中の保険料が不要

 がん保険には「待ち期間」と言われる契約後に保障されない期間があるのが一般的です。この期間が3ヶ月です。3ヶ月間の待ち期間中にがんの診断を受けた際は保障されません。万が一、待ち期間中にガンになってしまった場合は払っていただいた保険料は返しますねというスタンスを取る保険会社が多数派です。

 ガードネクストでは、この待ち期間中の保険料払込が不要と規定されています。保障されない3ヶ月間の期間は保険料を払わず、保障が開始されてから保険料をもらいますねという内容になっています。

 契約者からすればメリットしかありません。余分な保険料を払わなくて済みますからね。他社では、ひまわり生命のがん保険も不填補期間中の支払いは不要としていますが、この規定を組み込んでいる保険会社はまだまだ少数派です。がん保険は3ヶ月の空白期間が空くため見直しが難しいというのも特徴です。不てん補期間中の保険料が不要であれば他社からの見直しもしやすくなりますね。

非喫煙保険料率を設定可能

 タバコを吸っていない方限定のメリットとなります。ガードネクストは、タバコを1年以上吸っていない方は「非喫煙保険料率」で申し込み可能です。通常の保険料よりも安い保険料で契約できます。タバコを吸っているか否かでガンになる確率は大幅に変わります。

 当然ながらタバコを吸っている方がガンになる確率は高くなります。「非喫煙保険料率」がないガン保険の場合はタバコを吸っているいないにかかわらず同じ保険料になります。

 これが意味することとしては、タバコを吸っている方と吸っていない方の保険料が混在している場合(非喫煙保険料率自体がない場合)、タバコを吸っていない方はガンのリスクが低いにも関わらず割高な保険料を払うことになるということです。

 ①非喫煙者料率がない場合、タバコを吸っているAさんがガンになる確率が60%、タバコを吸っていないBさんがガンになる確率が40%。保険料はどちらも5000円。

 ②非喫煙者料率がある場合、タバコを吸っているかAさんがガンになる確率が60%、タバコを吸っていないBさんガンになる確率40%。保険料はAさんが6000円、Bさんが4000円。

 ※上記はあくまでイメージです。

 保険料の設定は上記のように単純な話ではありませんが、タバコを吸っていない方からすれば②のように料金を設定してくれた方が有難い話です。ガンになる確率が低い=保険料が安くなるという当たり前の話でもあります。医療保険にも「健康体保険料率」というものを設定している保険会社が増えてきました。合理的な保険料設定で好感が持てます。

ガードネクストのデメリット

保険料が高い

 デメリットというかメットライフ生命の特徴として考えたほうが良いですね。保障内容が非常に手厚いため保険料も高いです。とにかく保障内容重視の方向けの保険です。

 ガードネクストは特約が豊富かつ内容も強力なため、全部の特約を付加した場合は保険料もとんでもなく高くなってしまいます。自身で特約の優先順位を設定したうえで予算に合わせてプランを組み立てていきましょう!

 私であれば、「ガン診断特約」「ガン自由診療特約」「ガン通院特約」の三つの特約を付加したうえで他の特約は予算に合わせて検討します。「ガン先進医療特約」は医療保険の契約者で先進医療保障を持っていれば不要かと思います。とはいえ保険料が安いので気になるなら付加しておいても良いかもしれませんね。

 「ガン自由診療特約」が5年更新という点も注意しておいたほうが良いですね。更新限度なく継続することは可能ですが、5年ごとに保険料が変動します。更新型とはいえ良い特約です。付加しない理由はないかなと考えています。

 比較的似たような保障内容かつ評判が良い「ネオファースト生命:ネオdeがんちりょう」と料金比較をしてメモしたので参考に。

 全体的にネオファースト生命よりメットライフ生命の方が保険料は高め。特に喫煙者の料率で差がありますね。極力保障内容を似せてシミュレーションをしましたが、保障の内容の違いや一部保険期間の違いがあるので一概にどちらが良いとは言えません。ガードネクストは自由診療保障は自己負担額と同額保障かつ限度額1億円ですからね。

ガードネクストの個人的評価・まとめ

 ガードネクストを調べてみて最も衝撃をうけた点は、「喫煙者料率」「非喫煙者料率」の差が激しいという点です。特に男性の保険料が大きく異なります。年齢を重ねれば重ねるほど顕著です。仮に70歳男性が「ガン保障基本プラン(保険料払込免除特約有り)」に加入した場合、非喫煙者の保険料は10800円であるのに対して、喫煙者の保険料は18945円です。ここまで保険料の差があるのか。

 非喫煙者をメインターゲットにしているなと感じる保険料設定です。中高年以降の喫煙者がガードネクストに加入するのは料金的な面でハードルを感じます。

 コスパが良い保険!というわけではなく、保険料はそれなりに高いが保障がとても手厚い!!という印象です。他社の保険と比較しても上位にランキングされるでしょうね。アフラックマニアの私としてはアフラックのがん保険と比較されたくはないのですが・・・。ガン診断金、払込免除保障、治療保障すべてにおいて「がん保険WINGS」の上位互換(保障に関して)となってしまっています。悲しい。

 何事にも言えることですが、後から出てきた商品は他社商品の評判が良い部分を真似したうえでリリースできる分強いですね。是非じっくり検討を!