アフラック徹底分析

アフラックの保険を中心に保険関係の役立つ情報を発信!※当ブログのリンクには広告が含まれます。

【アフラック】10年払済・60歳払済・65歳払済はデメリットが大きい?シミュレーションしてみた

 今回はアフラックの保険を「定額タイプ」ではなく「払済タイプ」で契約した場合の保険料をシミュレーションしてみました。

 現在アフラックから発売されている最新の医療保険「手軽に備える医療保険EVERシンプル」がん保険「生きるを創るがん保険WINGS」共に様々な払方タイプが選択可能です。アフラックの保険は払い方にバリュエーションがあっていいですね。払方タイプは後から変更することはできないため慎重に選択する必要があります。

払済タイプのシミュレーション

 「生きるを創るがん保険WINGS」でシミュレーションしてみます。「診断給付金50万+特定診断給付金50万+複数回診断給付金50万+入院1万+通院1万+治療給付金10万+特定保険料払込免除特約」左記プランを30歳男性が契約したとしましょう。保険料が一生涯変わらない「定額タイプ」の保険料が月額3600円です。

 このプランを65歳払済タイプで契約した場合は5610円、60歳払済タイプで6200円、10年払済タイプで23820円となります。

 65歳払済タイプで計算すると保険料を支払う期間が35年です。5610円×35年×12ヶ月=2356200円。月払いで2356200円に達するのは何年後か計算してみると約54.5年となります。上記条件で65歳払済タイプで契約した場合、84歳よりも前に解約や死亡してしまうと損をする計算となります。逆にそれ以上長生きすればするほど得となりますね。

 60歳払済タイプで計算すると保険料を支払う期間が30年です。6200円×30年×12ヶ月=2232000円。月払いで223200円に達するためにかかる期間を計算してみると約51.6年となります。60歳払済タイプで契約した場合、81歳よりも前に解約や死亡してしまうと損をする計算になりますね。

 10年払済タイプでも計算してみます。23820円×10年×12ヶ月=2858400円。月払いで2858400円に達するためにかかる期間が66.1年。10年払済タイプで計算した場合、96歳よりも前に解約や死亡すると損する計算となります。

 ・・・あれっ10年払い済みタイプって全然お得ではないですね。私の感覚ではもう少しお得なイメージでしたが計算してみると厳しい。直近のデータでは男性の平均寿命が約81歳です。上記のケースで考えると60歳払済タイプであればトントンくらいですね。

 2年払済・5年払済といった払方もあるため、シミュレーションしてみましたがどちらも結果は同様になりました。お得感はなしです。

 アフラックには「未来の自分が決める保険WAYS」という払済タイプの死亡保障があります。こちらも60歳払済や65歳払済などが選択可能な商品です。こちらは2022年11月に保険料率の改定があり料率が改定され非常に条件が良くなりました。「WAYS」に関しては払い済みの条件は悪くありません。

 アフラックの医療保険やがん保険に関しては新商品が出たタイミングで払済タイプの料率が変わるかもしれませんね。今の時点では積極的に払済タイプを選択する必要性は感じません。

払済タイプのデメリット

契約後の見直しが難しい

 保険料を払済みにした場合の最大のデメリットは保険の見直しが難しくなるということです。事前に保険料を多めに払うことによって将来の保険料負担を抑えるというのが保険料払済タイプです。

 途中で保険を解約するなどした場合は損をすることになります。保険料を払い済みに設定した保険を解約するのは純粋に勿体ないですね。将来他の保険に切り替えたいといった時に選択が難しくなります。これが払済タイプ最大のデメリットです。

 契約した後、「絶対に解約をせずに払い切る!」という意思があるのであれば気にする必要はありませんが切り替えをする可能性があるのであれば払済タイプは選択しない方が良いかもしれませんね。

 上記の通り、契約後の解約はデメリットしかありません。払い済みタイプで契約する=一定期間資金が拘束されるということになります。その点も認識しておく必要があります。

更新タイプの保険料

 更新がある特約などは「払い済み」とはなりません。これはデメリットというよりも注意点として認識しておくべき内容です。例えば、アフラックのがん保険WINGSの場合は「先進医療特約」「特定治療保障特約」等は10年更新です。このような10年更新の特約は払い済みになりません。

 保険料が払い済みになった後も更新型の特約の保険料は払い込みが続くこととなります。更新がある特約を付加した場合、払い済み期間後にすべての保険料が払い済みになるわけではないということに注意しましょう。

まとめ

 上記はがん保険の例ですが、医療保険「EVERシンプル」でも試しにシミュレーションしてみました。結果はがん保険と大きな差はありませんでした。現在の保険料率では払済タイプに優位性は感じません。

 払済タイプってもっとお得なイメージでしたが調べてみないと分からないものですね。将来的に保険の見直しが難しくなるということも考慮すると定額タイプを選ぶのが無難なのかなと思います。

 アフラックの医療保険・がん保険ともに、60歳半額・65歳半額といった払方も可能です。一定の年齢で保険料が半額になるという払方です。いずれにせよ後から払方タイプの変更はできないため慎重に選択しましょう。