アフラック徹底分析

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患者申出療養とはなにか。保険に特約として付加する必要性はあるか

 近頃、患者申出療養という言葉を耳にすることが多くなりました。民間の保険にも「患者申出療養」に関する保障が続々と登場しています。具体例を挙げると、アフラックでは「がん先進医療・患者申出療養給付金」という特約を用意しており、アクサ生命では「​患者申出療養サポート」という保障を販売しています。その他複数の保険会社で同様の保障が付いた特約等を用意しています。

 ということで、そもそも「患者申出療養」とは何なのか、民間の保険に付加しておく必要性があるのか等々色々とまとめてみました。

患者申出療養制度を分かりやすく

・費用が全額自己負担

 現時点では保険診療対象外の治療となります。公的医療保険制度の対象外となるため健康保険が使えません。高額医療制度の対象外です。全額自己負担となります。

・患者からの申し出が起点

 患者申出療養と同じく、公的医療保険制度の対象外となる医療に先進医療があります。この先進医療は医療機関が起点となり実施されます。それに対して、患者申出療養は患者からの申し出が起点となり実施されます。

・保険外併用療養

 通常、保険適用外の診療を受けた場合、保険適用の診療も含めて医療費が全額自己負担となります。患者申出療養制度は、保険診療と併用できるため自己負担を抑えられる。保険診療の部分は保険が適用可能です。

・患者申出療養が実施されるケース

 未承認薬等を「保険外併用療養」として使用したいという「患者からの申し出を起点」として、安全性・有効性を一定程度確認したうえで、身近な医療機関で実施されるもの。「海外では実施されているが国内では未承認の治療を行いたい」「治験の対象外となったが同じ治療を受けたい」「近くの病院で特定の治療を受けたい」「過去に先進医療が実施されていたが現在は募集されてない。同じ医療を受けたい」左記のようなケースで実施される。

※厚生労働省「患者申出療養制度」参照

・患者申出療養の種類と実施医療機関数

 令和5年6月1日現在で10種類の患者申出療養があり、36医療機関で実施されているとのことです。たった10種類?と感じましたが同様の医療が複数件行われており、数千万円以上のお金が動いているというのは事実です。

※厚生労働省「患者申出療養制度」参照

患者申出療養保障は保険に必要か

 患者申出療養制度自体がマイナーであるということを考えると、現段階ではあってもなくてもどちらでもいいと考えています。個人的には「患者申出療養」の保障だけをあえて付ける必要性はあまり感じません。

 ただ、アフラックのがん保険であれば先進医療保障と患者申出療養がセットになっているため、他で先進医療の保障を持っていないのであれば付加しておいたほうが良いでしょう。先進医療保障を付加すると自動的に患者申出療養の保障が付いてきます。

 私の記憶ですと、アフラックがん保険の先進医療保障に患者申出療養の保障が付加され始めたのは昨年からですが保険料もさほど変わっていません。

確か数円程度の値上げだったと記憶しています。100円の保険料が102円になったぐらいの料金設定だったかなと思います。大して値上げしていないのに、患者申出療養の保障が付いてきてお得!!という話ではなく、れだけ制度自体が普及されていないという裏返しでもあります。

 上記のように数円程度の保険料アップであれば気にする必要はありませんが、数百円変わってくるのであれば話は別です。保険会社ごとに上記保障に関する保険料は異なります。そこまで普及されていない制度に関して見合う保険料なのかということを考えたほうが良いでしょう!