アフラック徹底分析

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【アフラック】がん保険フォルテのデメリットを完全分析!保障内容まとめ

 今回は、アフラックの「がん保険フォルテ」の保障内容やデメリットを確認していきます。発売期間は平成20年から平成23年までと短め。がん保険→新がん保険→スーパーがん保険→21世紀がん保険→がん保険フォルテ。アフラックの5世代目のがん保険です。保障内容も最近のがん保険とさほど変わらないような内容となってきています。

フォルテの保障内容

 フォルテの主なプランは「トータルケアプラン300S」「トータルケアプラン200S」「トータルケアプラン140S」「バリュープランS」の4つです。上記画像は保障が一番手厚い「トータルケアプラン300S」となっています。バリュープランは保険料も低いため契約者数も多め。保障金額は違いますが大まかな保障内容は全プラン同一です。

診断給付金

 がんと診断確定された際に受け取れる一時金です。トータルケアプランの場合、悪性新生物100万円、上皮内新生物10万円。それぞれ1回限りの保障です。最近のアフラックのがん保険と一時金保障は同等です。ちなみに、バリュープランの場合の一時金は悪性新生物20万円、上皮内新生物2万円と控えめ。ちょっと心もとないですね。

ライフサポート年金

 がん(悪性新生物)と診断確定された後、2年目から5年目まで「生存していれば」毎年受け取れる年金保障。最高4回まで。

 非常に良い保障です。がん保険で良くある、複数回受け取れる一時金保障は「入院や所定の通院治療を継続していること」を条件とするものが多いです。ライフサポート年金は、受け取れる条件が「生存していれば」と非常に緩い。がんの治療を継続している必要がありません。

 トータルケアプラン300Sの場合、100万+(50万円×4)=300万円まで最大で受け取れます。一時金が弱い(1回だけの保障)という弱点を補う素晴らしい保障だと思います。

 が、しかし、、、「ライフサポート年金」という保障は最新のがん保険では姿を消しています。次世代の「生きるためのがん保険Days」までとなっています。とても良い保障だっただけに残念。レアな保障です。

入院給付金

 がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療目的で入院した際に受け取れる保障です。当然ながら1日目から保障。回数制限なし。一般的な入院保障です

手術給付金

 がん(悪性新生物)・上皮内新生物によって所定の手術を受けたときに保障。こちらも一般的手術保障です。フォルテには「放射線治療給付金」というものはありませんが、手術保障の中に一部放射線保障が含まれます。

 過去に上記記事でまとめましたが、約款には50グレイ以上の照射を受ければ60日に1回保障という記述があります。照射量次第ではありますが、放射線保障が全く付いていないというわけでありません。

通院給付金

 入院給付金が支払われる継続5日以上の入院後、がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療目的で通院したときに保障。退院日の翌日以後365日以内の通院を60日分まで保障。通算限度は700日分まで。

 気になるのは、5日以上の継続入院後でないと受け取れないという点と退院後1年内で60日分までしか保障が出ないという点です。最新のがん保険「Days1」「WINGS」の場合、5日以上という条件はなく、退院後1年以内は回数無制限で受け取れます。「通院給付金」の弱点を補う保障が下記の「特定治療通院給付金」です。

特定治療通院給付金

 がん(悪性新生物)の治療目的で、放射線治療・抗がん剤治療、ホルモン剤治療を受ける目的で通院したときに保障。保険期間を通じて120日まで。

 入院の有無は問わず、1年間までといった制限もありません。最新のがん保険には劣りますが「通院給付金」「特定治療通院給付金」を組み合わせれば、ある程度長期化した通院治療にも対応できます。120日限度ではありますが数世代前のがん保険として考えれば悪くありません。※「通院給付金」「特定治療通院給付金」は重複して受け取れるわけではありません。「通院給付金」が優先して支給されます。

がん先進医療給付金

 先進医療保障は二つの保障が付加されています。一つ目が「がん先進医療給付金」です。がん(悪性新生物)の治療や診断で厚生労働省で定められた所定の先進医療を受けたときの保障。50万円を上限に実費を保障。1年間に5回まで。

 少し保険に詳しい方であれば先進医療保障が50万円まで?少ないなと思うでしょう。ただ、この保障にはカラクリがあります。アフラックが定める「特定先進医療」に関しては上限が上がります。特定先進医療は2件。「固形癌に対する重粒子線治療→上限320万円まで」「悪性腫瘍に対する陽子線治療→上限290万円まで」保障といった内容です。

 多額の費用がかかる重粒子線治療と陽子線治療をカバーしているのはgood!重粒子線と陽子線が保障されない先進医療となるとほぼ価値がないですからね。最新の先進医療保障には劣りますが及第点でしょう。

がん先進医療一時金

 二つ目が「がん先進医療一時金」です。上記の先進医療とは別で、保障対象となる先進医療を受けたときに15万円の一時金が支給されます。1年間に1回まで。

 「先進医療は実費のみ保障」としている他社のがん保険も多いです。実費分とは別に、自由に使える一時金が受け取れるのは良いですね!

死亡保険金・死亡払戻金

 死亡保険金は、がん(悪性新生物)を直接の原因として亡くなった時に保障。死亡払戻金は、がん(悪性新生物)以外で死亡したときに保障。

 死亡払戻金は解約払戻金コースで契約している方のみ。多くの契約者が解約払戻金なしコースで契約しているかと思います。大抵の方は掛け捨てです。

フォルテのデメリット・悪い点

一時金が少ない

 アフラックのがん保険の特徴ですが、上皮内新生物の一時金は悪性新生物の10分の1に設定されています。ここは最新のがん保険も同様なのでおいておきましょう。

 気になるのは「バリュープラン」の一時金です。20万円のみと非常に低く設定されています。また、受け取れるのは全プラン同一で一回限りです。診断金とは別に「ライフサポート年金」があるとはいえ、初期の一時金が少ないのは懸念点です。

治療保障が弱い

 治療の保障は手術保障のみ。手術保障内に「放射線治療」保障が含まれますが、50グレイ以上の照射をあてた場合に受け取れるという条件付きです。

 抗がん剤・ホルモン剤保障は一切付いていません。数世代前のがん保険ということで仕方のない部分もありますが、がん治療の主流の保障が付いていないというのは気になりますね。

 当然ながら自由診療に関する治療保障もありません。20年近く前に発売された保険ということを考慮すれば致し方ありません。

女性の保険料が高い

 男性の方ががんに罹る確率は周知の事実です。通常であれば男性の保険料の方が高くなります。ただ、フォルテは保険料が男女同一なんですよね・・・。何故なのだろうか。女性にとっては大きなデメリットだと感じます。その反面、女性と同じ保険料で契約できる男性からしたら「お宝保険」といえるでしょう。フォルテ以降は男女で料金が別々です。

フォルテの見直しは必要か

 最新のがん保険の保障内容に近くなってきたとはいえ、がん診断時の給付金と治療保障が手薄い点が気になります。

 アフラックの場合、フォルテを残しつつ弱点を強化する方法フォルテ自体を解約して最新のがん保険に契約する方法で見直しが可能です。

 フォルテには、最新のがん保険には付いていないライフサポート年金があります。良い所は残しつつ弱い部分だけを補強するというのは良いかもしれません。例えば、フォルテの診断給付金は一回限りの保障です。

 「生きるためのがん保険Days1プラス」という補強専用商品には「診断金複数回支払特約」という特約があります。この特約を付加すれば2年に1回を限度に一時金を回数無制限で受け取れるようになります。最初に受け取れる一時金自体を強化することも可能です。

 また、手術・放射線保障、抗がん剤・ホルモン剤保障、自由診療に関する保障に関する特約まで全て付加可能となっています。フォルテに愛着がある場合やライフサポート年金や手厚い入院保障は残しておきたい方用の見直し方法といえるでしょう。

 アフラックは「条件付き解約」という制度を採用しているため、フォルテ自体を解約して最新のがん保険に切り替えるという選択も取りやすいです。保障の空白期間を空けずに見直しが可能です。

 保障を強化するより保険自体を最新のものにしたいという方は条件付き解約の方が良いかもしれませんね。フォルテと最新のがん保険を比較すると、通院保障や先進医療保障など細かい部分でも差があります。

 保障内容や料金などを見返してみましたが、男性の保険料が安いですね。男女同一料金というのは男性からしたらメリットが大きいですからね。私がフォルテの契約者であれば切り替えはせずに、Days1プラスなどの付け足しを選択します。男女で保険料が同一だったということも考慮して考えると良いかもしれません!

妊活・妊娠・出産前に入りたい医療保険を本気でリサーチ!忖度無しで徹底評価

 今回は、妊活・妊娠・出産前に医療保険に入るのであればどの商品が良いか、各保険会社の商品をリサーチをして本気で考えてみました。私は男性ですが、家族、友人等に勧めるのであれば〇〇生命の○○保険!!と自信を持って勧めることができる商品を挙げています。このブログではアフラックの保険の話題をメインに取り扱っていますが、今回は忖度一切なしで選択しています。

 晩婚化の影響で不妊治療を受ける方が多くなりましたね。国の施策もあり、不妊治療の保険適用範囲が広がり自己負担額が抑えられるようになりました。しかし、当然ながら自己負担額がゼロになるわけでありません。治療が長引けば長引くほどお金がかかります。

 また、妊娠から出産前後の女性は保険金を請求する方が多いです。通常、妊娠に伴う入院は民間の医療保険の保障対象外ですが「切迫早産」「帝王切開」等の異常分娩があった場合は多くの保険会社が「入院給付金」「手術給付金」の保障対象としています。

 まず前提条件として、現在「不妊治療中」「妊娠中」の方には参考にならないかと思います。「不妊治療中」「妊娠中」に保険に入る場合、基本的には「告知」が必要です。現在の状況を保険会社に伝えたうえで申し込みという流れになります。

 保険の公平性を保つため、「不妊治療中」「妊娠中」に保険に申し込みをした場合は一定期間保障対象外となるケースがほとんどです。「部位不担保」「疾病不担保」と言われます。妊娠中に医療保険の申し込みをして「部位不担保」が付いたとしましょう。その後、帝王切開で手術をしたとしても保障が受け取れません。不妊治療中に申し込みをした場合も同様です。部位不担保が付加されている場合、通常であれば保障が受け取れる不妊治療を受けたとしても保障対象外となります。

 現在「不妊治療」「妊娠中」の方を対象とした商品もあるため、別の記事でまとめてみようと思います。今回は、あくまで将来的に妊娠・出産を考えている妊活前の女性におすすめの医療保険というコンセプトで記事をまとめています。

厳選医療保険2選

 リサーチをした保険会社は、アクサ生命、アクサ生命ダイレクト、アフラック、朝日生命、SBI生命、FWD生命、オリックス生命、SONPOひまわり生命、チューリッヒ生命、T&Dフィナンシャル生命、東京海上日動あんしん生命、なないろ生命、ネオファースト生命、はなさく生命、三井住友あいおい生命、メットライフ生命、メディケア生命、ライフネット生命、太陽生命となります。医療保険が強い主力保険会社はほぼ抑えてあるかと思います。

チューリッヒ生命 プレミアムZ Lady

 各保険会社の主力医療保険を、「妊活前の女性が入るのであれば」という視点で確認し試算していきました。迷わずランクインさせるべきだと判断したのがチューリッヒ生命の「プレミアムZ Lady」です。チューリッヒの主力医療保険「プレミアムZ」の女性専用プランです。

 まず、何より主契約部分の料金が安いですね。女性におすすめというより、そもそもの商品力が強いです。コストパフォーマンスの良さに目を引かれます。

 私が重要視しているのが手術保障です。将来的な不妊治療、切迫早産、帝王切開などの際に保障が手厚く受け取れるかが重要です。「外来手術は入院給付金の5倍」「入院中手術は入院給付金の10倍」を保障と設定している保険会社が多いですね。「重大手術は入院給付金の20倍」等と手厚く設定している保険会社も見受けられます。

 今回の条件であれば、特定の条件でないと受け取れない重大手術の保障は不要と考えました。重大手術で大きな金額を受け取れるように設定すると保険料が高くなります。重要なのは「外来手術」「入院手術」に対する一般的な保障です。

 「プレミアムZ Lady」の場合「外来手術5倍、入院手術20倍」の設定が可能です。外来手術は標準的な保障ですが入院中手術が手厚いのがgood!!

 手術保障以上に重要視しているのは「女性疾病保障特約」です。女性特有の病気の際に保障を上乗せしますよといった保障です。一般的には女性特有の疾病で入院をした際に「主契約の入院保障と同額を保障」といったタイプが多いですね。例えば、入院給付金が5千円であれば女性疾病入院保障と合わせて1万円保障みたいな感じですね。「プレミアムZ Lady」の場合も女性疾病入院保障は「主契約の入院日額と同額まで設定可能」です。

 また、「女性疾病入院保障」の中に手術の保障が含まれているか、手術の保障内容はどのように規定されているかも重要です。「プレミアムZ Lady」の女性疾病保障は「女性総合疾病特約」という名称です。この中に「女性総合疾病手術給付金」という保障が含まれています。手術の内容によって「女性総合疾病入院給付金」に下記の倍率をかけた保障が受け取れます。「① 乳房手術→50倍」「② 子宮摘出術→50倍」「③ 卵巣摘出術→50倍」「④ ②③以外の子宮または子宮附属器に分類される手術→10倍」「⑤ ①の乳房手術を受けたことによる所定の乳房再建術→100倍」「⑥所定の女性総合疾病の治療を目的で入院中に主契約の手術給付金の支払い事由に該当する手術を受けたとき→5倍」

※「プレミアムZ Lady 」ご契約のしおり・約款参照。

 上記①②③⑤は一般的な内容かと思います。保障額は違いますが、同様の保障内容の保険は何商品も確認できます。今回の特約の強みは④⑥です。女性特定手術の中で、上記④⑥のような保障を付加している商品は多くありません。素晴らしい特約ですね。

 「プレミアムZ Lady 」の「女性総合疾病入院給付金」には更に2つのオプションがあります。1つは「女性総合疾病入院一時金」です。女性特有の病気で入院したらちょっとした一時金を支払いますよーといった保障ですね。シンプルです。

 もう一つが「特定不妊治療支援給付金」「出産祝金」「女性無事故給付金」がまとまった内容の保障です。

 「特定不妊治療支援給付金」は特定の不妊治療を受けた際に一度限りの一時金を受け取れます。24ヶ月の免責期間有り。入ってすぐに受け取れるわけではありません。

 「出産祝金」は流産・死産を除いた出産時に受け取れる一時金です。正常分娩の場合、通常入院給付金や手術給付金は受け取れません。「出産祝金」は正常分娩の時の祝い金といった内容ですね。1年間の免責期間有り。

 「女性無事故給付金」は10年毎の祝い金です。最大で「女性総合疾病入院給付金×10倍」の金額が受け取れます。ただ保障を受け取っていると差し引かれて支給されます。10年の間で受け取った給付金額次第では祝い金がゼロになるケースもあります。

 「女性疾病一時金」のみを付加するか、「女性疾病一時金」+「特定不妊治療支援金」「出産祝金」「女性無事故給付金」を全て付加するか、左記全て付加しないかの三択です。ここら辺は予算に合わせて選ぶのがいいでしょうね。

 最後に重視したのが先進医療です。不妊治療でよく聞くのが「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」でしょうか。以前にアフラックの記事でもまとめましたが先進医療内に不妊治療を目的としたものが多いです。

 将来的に妊活を考えているのであれば、万が一、不妊治療で先進医療を使うことになった際の保障は必須と考えています。「プレミアムZ Lady 」は先進医療も強いです。

 まず、先進医療でかかった技術料と同額保障+最大15万円の一時金保障。一時金がない先進医療保障もありますが、この商品は一時金もしっかり保障。今回のテーマ的に一時金があるのは大きいです。また、「保険期間:終身」のため途中で保険料が上がりません。更新型の先進医療保障も多い中で終身タイプの先進医療を持てるのは良いですね。おまけで患者申出療養もセット。今回のテーマでは患者申出療養は気にする必要はないかもしれませんが無いよりはあったほうがいい保障です。

ネオファースト生命 ネオdeいりょう レディースプラン

 今回の条件の場合、「プレミアムZ Lady 」と双璧をなすのがネオファースト生命の「ネオdeいりょう レディースプラン」と考えています。

 この商品は健康状態によって料金が割安になる「健康保険料率」というものがあります。条件としては、①所定の所定の入院歴がないこと(5年以内の特定の傷病での入院)②過去一年以内にタバコを吸っていない。または、BMIが18以上27未満。

 上記の①②を満たすと保険料が安くなります。今回は、健康保険料率が適用される場合を想定して選択をしています。ちなみに、所定の入院歴というのは下記画像の通りです。

※ネオファースト生命 公式HPから引用

 まずは、手術保障から見ていきます。「ネオdeいりょう」は手術保障が細かく設定可能です。「外来手術10倍」「入院手術40倍」といったプランも設計可能。入院手術40倍の設定だと保険料が高くなってしまうので、私であれば「外来手術10倍」「入院手術20倍」といった感じで設定しますかね。外来手術を手厚くできるのは素晴らしいですね。ここら辺の自由度の高さは「プレミアムZ Lady 」より優れています。

 次に、「女性疾病保障特約」について。「ネオdeいりょう」の優れている点は基本入院保障よりも手厚く女性疾病入院保障を設定できる点です。例えば、基本入院日額5千円で設定。女性疾病入院保障を1万円に設定という女性疾病を手厚くしたプランが組み立てられます。女性疾病に特化させられるのが良いですね。

 「女性疾病保障特約」の「女性特定手術・乳房再建保障特則」について。まず、最初に基準給付額を10万‐200万の間で設定します。

 「①乳房再建術は基準金額の100%保障」

 「②乳がんによる手術。乳房乳房切除術は基準金額の30%保障(左記を除いた、乳がん治療のための公的医療保険制度対象となる乳房にかかわる手術は基準給付金額の10%)」

 「③子宮の手術。子宮(体部全体)摘出術は基準金額の30%保障(左記を除いた、入院中に受けた公的医療保険の給付対象となる手術は基準給付金額の10%)」

 「④卵巣・卵管の手術。卵巣(片側全体または両側全体)摘出術は基準給付額の30%保障(左記を除いた、入院中に受けた公的医療保険の給付対象となる手術は基準給付金額の10%))」

 「乳房再建手術」「乳房切除術」「子宮摘出術」「卵巣摘出術」といったコアの保障4点だけでなく、その他の特定女性疾病もカバーしています。他社の医療保険よりも女性疾病の保障は手厚いと言えるでしょう。ただ大きなネックも一点。「子宮の手術」「卵巣・卵管の手術」は産科手術を除きます。つまり帝王切開などは対象外です。この点は理解して保障を付加する必要があります。

 最後に先進医療特約について。ネオでいりょうの先進医療保障は患者申出療養給付金も付加されており、「かかった技術料と同額保障。支払限度2000万円」までとなっています。この点はプレミアムゼットと同様。ただこちらの先進医療保障は10年更新タイプであり、技術料と別枠の一時金は付加されていません。些細な違いといえば些細な違いですが若干気になるポイントです。

 ネオファースト生命が非常に親切だなと感じた点も挙げておきます。公式HP内の良くある質問の中で「不妊治療のための入院・手術は、給付金の支払い対象ですか?」という質問がありました。具体的な不妊治療の内容を載せており、給付対象内か対象外かを分かりやすく記載しています。一部の不妊治療は「女性特定手術・乳房再建保障特則」の給付対象にも含まれています。このあたりを明確にしてくれるのは非常に好感がもてますね。

まとめ

 私が大事な人に勧めるのであれば「プレミアムZ Lady」「ネオdeいりょう」のどちらかを選択します。どちらの医療保険も将来に渡って継続保有しても問題ないコスパに優れた医療保険だとも感じています。また、他の保険会社の商品を細かくリサーチする中で上記以外にも気になる保険会社・保険商品もありました。

 例えば、FWD生命のFWD医療という商品です。旧富士生命が社名変更をしてFWDとなっています。保険料が安く保障内容も手厚い。こちらも「ネオdeいりょう」と同じく「健康優良体保険料率」があり、該当すればグッと保険料が安くなります。ただ、ちょっと基準が厳しいと感じました。年齢による制限もあります。最低保険料なども若干高めに定められている点も気になりました。女性疾病保障特約にも気になる点があったため、今回は除外しています。しかし、商品力が強いというの間違いありません。私自身が医療保険を契約すると仮定したのであれば、間違いなく候補に入れる商品です。

 なないろ生命の「なないろメディカル礎」も良いなと感じました。保険に詳しくない方だと聞き覚えがない方と思いますが「朝日生命」のグループ会社です。こちらは、女性疾病に関する特約が無かったので除外しましたが、私自身が医療保険を契約すると仮定すれば、間違いなく候補に入れる商品でした。

 医療保険といっても各社特徴があって面白いですね。自身の好みによってもランクインする商品は変わってくると思います。商品の詳細が気になる場合は各社HPから商品詳細やWEB約款等を確認してみて下さい。

【アフラック】21世紀がん保険のデメリット&保障内容を徹底分析!解約返戻金なしタイプが主流

 今回はアフラックの21世紀がん保険について保障内容を再確認したためまとめていきます。前々商品「新がん保険」前商品「スーパーがん保険」から弱点を大幅に改善したがん保険です。発売時期は、平成12年から平成21年まで。結構長寿ながん保険のため契約件数も多いかと思います。

 「新がん保険」「スーパーがん保険」の弱点・デメリットが改善された箇所も多いですが、逆に内容が弱化した部分も見受けられます。下記保障内容解説で一点ずつまとめていきます。

21世紀がん保険の保障内容

 「新がん保険」「スーパーがん保険」とブログでまとめていきましたが、明らかに保障内容が強化されているのが分かります。ただ注意していただきたいのは、「21世紀がん保険」には複数のプランが存在するという点です。この頃からアフラックは同一商品を複数プランで販売し始めました。予算に合わせて好みの保障を持つことができるようになっています。

診断給付金

 がん診断時の一時金100万。上皮内新生物診断時10万円。一回限り受け取れます。今まで保障対象外だった上皮内新生物(軽微ながん)も保障対象となりました!

 何よりも大きなポイントは「65歳以上での保障半額」が撤廃されています。前商品「スーパーがん保険」では65歳以降の保障が半額となっていました。がんのリスクが高くなる年代に入っても満額保障が受け取れるようになったのは大きな改善です。

入院給付金

 入院1日あたり1万円。「新がん保険」「スーパーがん保険」までは1日1.5万円だったため受け取れる金額は減少しています。入院治療→通院治療に徐々にシフトしていったという部分も背景にあるのでしょう。ただ、上皮内新生物でも保障が受け取れるようになっています。当然1日目から保障されます。入院保障は最新のがん保険と同等ですね。

手術給付金

 手術給付金1回につき20万円。14日間に1回を限度に回数無制限。これまで保障対象外だった「手術」の保障が付加されました!上皮内新生物も保障対象です。

 金額も大きくて良いですね。ちなみに、手術給付金という名称ですが「放射線治療」も一部保障対象です。具体的には50グレイ以上照射をあてた場合に保障対象となってきます。詳しくは過去に記事にしているため参考にしていただければと思います。

 場合によっては「放射線治療」も「手術給付金」として保障対象。ぐらいの認識で問題ないかと思います。「放射線治療」という名称ではないから100%保障が出ないと勘違いしないようにしましょう!

通院給付金

 通院1回あたり5千円。継続5日以上の入院後、所定の期間内の治療のための通院を保障。所定の期間というのは、「退院日の翌日以後180日以内」を指します。この180日の間で使える日数が30日分まで。通算の支払い限度は120日となっています。

 前商品は20日以上の継続入院後の通院を保障となっていたため、最近の医療事情に合わなくなっていました。この部分が改善されて5日以上の継続入院後と緩和されています。ただ、使える日数が厳しいですね。退院後約半年の中で30日分しか使えません。ちょっと心もとない。この点を補うのが下記の「特定治療通院給付金」です。

特定治療通院給付金

 通院1回あたり5千円。特定のがん治療で通院をした際の保障です。ここでいう特定の治療というのが、がん(悪性新生物)の治療目的で放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン療法を受けた場合を指します。保険期間を通じて通算120日限度で保障。

 ○○日以上の入院が必要といった条件や退院後〇〇日以内までしかもらえないという条件はありません。手術後、抗がん剤やホルモン剤治療で何度か通院をするというケースは良くあります。通常の「通院給付金」保障で抑えきれない部分を補う良い保障です。限度が120日というのが懸念点ですが無いよりはいいです。

がん高度先進医療給付金

 所定の先進医療を受けた際の保障です。保障額は6万円から140万円まで。1年間で5回までの制限有り。保障額が小さい点がちょっと心配ですね。重粒子線治療や陽子線治療はもっとお金がかかります。最新のがん保険のスタンダードは「先進医療を通算2000万円まで保障」です。21世紀がん保険の懸念点の一つです。

在宅緩和ケア初期給付金

 緩和ケア時の一時金10万円。緩和ケアの初期費用として使えるようにというイメージでしょうか。下記の「在宅緩和ケア給付金」が緩和ケアのメイン保障のように感じます。

在宅緩和ケア給付金

 余命6ヶ月以内の宣告を受けた場合の保障です。余命6ヶ月以内と診断され医師の管理下のもとで在宅末期医療を受ける際に保障されます。在宅末期医療開始から、180日目まで180日を限度に1日5千円支給。

 良い保障ですね。在宅で緩和ケアを受けていてもお金はかかります。入院程ではないにせよ経済的ダメージも大きいです。180日目まで1日5千円というの助かりますね。入院を挟んだ場合は入院保障が対象となります。

死亡保険金・死亡払戻金

 死亡保険金は、がんで死亡したときに10万円。前商品から一気に金額が減りました。がん=死の時代ではなく、がんを治療で治していく時代に変わったためでしょう。がン治療にフォーカスした保険に変わった影響で死亡保険金額は激減しました。がん以外で死亡したときに受け取れる「死亡払戻金」は「解約払戻金有りコース」の契約の方だけ受け取れます。金額は5万円。

特約MAX21

 21世紀がん保険には医療保障の特約「特約MAX21」というものがあります。過去に21世紀がん保険とセット販売されており、新健康応援団という名称で販売されていました。下記の記事で手短にまとめております。

21世紀がん保険に解約返戻金はあるか

 「解約払戻金ありタイプ」「解約払戻金なしタイプ」の二つのプランが存在します。ただ、「解約払戻金ありタイプ」は当然ながら保険料も高くなってしまうため、「解約払戻金なしタイプ」で契約している人が多いかと思います。低解約返戻金特則ありと記載があれば「解約払戻金なしタイプ」となっています。

 スーパーがん保険までは大きな解約返戻金があったんですけどね。21世紀がん保険以降は死亡保障が削減されているため解約金はほとんどありません。

 「解約払戻金なしタイプ」で契約している方は名前の通り解約払戻金はありません。「解約払戻金ありタイプ」で契約している方は、アフラックのコールセンターか契約者専用サイト「よりそうネット」から解約金の額を確認可能です。※よりそうネットは確認できないケースもあり。コールセンターに連絡が一番早いかと思います。

21世紀がん保険の弱点・デメリットまとめ

 診断給付金について。65歳以降保障が半額になるデメリットがなくなったとのgood!!しかし、見直しなどをしていない場合はがん診断時の一時金は1回限りです。最近のがん保険は治療が長引いた場合に2,3回と一時金を受け取れるのがスタンダードです。21世紀がん保険は1回限り。気になる点です。

 放射線治療について。手術給付金の中に保障が含まれているとはいえ、50グレイ以上の放射線照射が必要となります。旧制度の放射線保障です。最新のアフラックがん保険は「50グレイ照射」が必要という条件はありません。ここも気になる点です。

 抗がん剤・ホルモン剤治療について。抗がん剤・ホルモン剤治療の保障自体がありません。現在のがん治療の主流になっている保障がないのは心配が残ります。

 先進医療について。21世紀がん保険の先進医療保障は受け取れる金額が小さいです。最近の先進医療保障は「かかった技術料と同額。通算2000万円限度」がスタンダードです。多額の費用がかかる先進医療の保障を受けた際の給付額が小さい点が気がかりです。ただ、先進医療自体は受ける人自体が少ないため上記3点と比較すればさほど大きな問題ではないかもしれません。

 自由診療の保障について。古いがん保険のため、自由診療に関する保障はありません。公的医療保険制度対象外の治療を受けるとなった場合は要注意です。

21世紀がん保険の見直しは必要か

 21世紀がん保険は「新がん保険」「スーパーがん保険」など古いがん保険よりは内容が手強いものの、上記で挙げたような弱点・デメリットが存在するのも事実です。個人的には治療保障が手薄いという点と診断金が一度限りという点がネックに感じます。

 アフラックの最新のがん保険に見直しをすれば、診断金を複数回受け取れるように強化が可能。また、手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤保障なども付加が可能となっています。

 アフラックでがん保険を契約している方の場合、見直し方法が二通りあります。一つは「21世紀がん保険」は継続しつつ、弱い保障を強化するという方法です。

 上記は、「生きるためのがん保険Days1プラス」という契約者専用の保障強化用プランです。今のがん保険の良い部分は残しつつ、旧来のがん保険の弱い部分を補強ができる優れた商品です。アフラックは古くからがん保険を販売しているため、上記のような保障強化用プランを準備しています。「昔からのがん保険に愛着がある」「解約すると勿体ない気がする」という方も少なくないでしょう。そういう方は保障強化用商品で足りない部分を補うのが良いでしょうね。

 もう一つの見直し方法は、「21世紀がん保険」を解約して最新のがん保険に切り替えるという方法です。アフラックは、「条件付き解約制度」という切り替え制度を設けています。簡単に言ってしまうと、「保障の空白期間(保障がない期間)をなくして最新の保険に切り替える制度」です。

 多くのがん保険が「加入後3ヶ月間は保障が出ない」という待ち期間を設けています。待ち期間中にがんになってしまうと保障が出ません。アフラックの場合は払ってもらった保険料だけ返金しますというスタンスです。

 この空白の期間にがんになってしまう可能性もゼロではありません。そのリスクを回避するのが「条件付き解約制度」です。新しいがん保険の保障がスタートするまでの期間は旧来のがん保険が使えるように設計されています。とても便利な制度です!契約者が不利にならないように上手に切り替えてくれる優れた制度設計です。

 さすが、がん保険のパイオニアと言えますね。「21世紀がん保険」の良い部分を残しつつ保障を強化する方法と最新のがん保険に切り替える方法の二通りを準備して好みの方法を選択できるように対応しています。21世紀がん保険の契約者はゆっくり検討してみるのが良いかもしれません。

【アフラック】スーパーがん保険はお宝保険!?保障内容&解約返戻金のピーク時期まとめ

 今回はアフラックの「スーパーがん保険」の保障内容等を振り返ります。発売時期は、平成2年から平成16年まで。この商品も販売期間が長いため契約者数が多い商品です。法人向けにも多数販売されていたため、職場で家族分も含めて契約したという方が多いのではないでしょうか。

 前商品の「新がん保険」と同様にお宝保険と呼ばれることもあります。契約形態や契約後の経過年数によっては、大きな解約返戻金を受け取ることができます。アフラックのがん保険で大きな解約返戻金を受け取れる可能性が高いのは「スーパーがん保険」までですね。次世代の「21世紀がん保険」からは解約返戻金額が減少していることがほとんどです。

 ちなみに、保険証券や約款を確認すると「新がん保険b型」という記載があるかと思います。新がん保険b型はスーパーがん保険を指しているため、この記事を確認していただければ問題ありません。

スーパーがん保険の保障内容

 新がん保険同様、個人契約と家族契約が可能な商品でした。上記保障内容の図の通りですが、主たる被保険者は満額保障。配偶者と一定年齢以下の子供は6割程度の保障(家族契約の場合)といった最近のがん保険には無い保障形態です。

 ちなみに、スーパーがん保険Vタイプという特殊プランも存在します。スーパーがん保険よりも保険料を抑えたプランです。解約返戻金額はスーパーがん保険より少なくなるように設定されています。Vタイプはお宝保険とは言えないかもしれません。

 下記保障内容に関しては一口あたりの金額です。

診断給付金

 がん診断時に受け取れる一時金は100万円。前商品「新がん保険」には無かった診断金が付加されているのは良いですね。ただ、上皮内新生物の一時金は無し。65歳以降の保障は半額になってしまいます。リスクが高くなる年代で肝心の一時金が半分になってしまうの痛いですね。昔のアフラックがん保険の弱点の一つです。

入院給付金

 入院給付金は1.5万円。入院主流の時代のがん保険だけあって最新のがん保険より保障が手厚め。入院初日から保障。上皮内新生物は保障対象外です。

在宅療養給付金

 20日以上の継続入院後、在宅療養をした際に20万円の一時金。昔は20日以上の継続入院もハードルは高くなかったのですが最近のガン治療は短期入院が主流です。在宅療養給付金を受け取るハードルは高めといえるでしょう。こちらも上皮内新生物の保障は無しです。

通院給付金

 通院保障が1日につき5千円。最新のがん保険同様通院まで保障ができるのはgood!!しかし、20日以上の継続入院後の通院でないと保障できません。これは痛いですね。短期入院が主流の時代には合っていません。また、65歳以上の保障は半額となってしまいます。合わせて上皮内新生物は保障対象外です。

死亡保険金・死亡払戻金

 がん(悪性新生物)で死亡した際は一口当たり150万円。最近のがん保険には付いていない死亡保障が付いているのは良いですね。とはいえ、がん(悪性新生物)以外で死亡したときには受け取れません。

 それを補完するための死亡払戻金もセットで付加されています。死亡払戻金の金額は10分の1。がん以外で死亡したときに受け取れますが金額は少額です。

特約MAX

 「特約MAX」という医療保障強化用の特約が販売されていた時期があります。「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な貴重な医療保障ということもあり、スーパーがん保険に付加している方も多いのではないでしょうか。付加している方は参考にしていただければと思います。

スーパーがん保険の解約返戻金のピーク時期はいつか

 スーパーがん保険には解約返戻金があります。解約時期によって受け取れる金額が違うという点は注意が必要です。解約払戻金は保険を続ければ続けるほど金額が増えていくというわけではなく、とあるピーク時期を境に減少していきます。

 払った金額が積み重なるにつれて解約返戻金も増え続けていくと思いがちですが、必ずしもそうではないため注意しなくてはいけません。解約返戻金のピーク時期は契約内容によって異なります。

 上記「新がん保険」の記事にも記載しましたが、解約返戻金のピーク時期は(私が確認した限り)60歳代であることが多かったです。ただ、契約年齢や契約時期によっても異なるため詳細はアフラックのコールセンターに確認するのが一番手っ取り早いです。契約者本人からの問い合わせであれば詳細を教えてもらえます。

 がん保険=掛け捨ての認識が強いため、解約払戻金が付加されていることに気がついていない方も少なくないでしょう。掛け捨てと思って保険料を払い続けていた人からすれば、あっと驚く金額かもしれません。ただ、スーパーがん保険Vタイプの場合は解約払戻金が抑制されているので注意が必要です。

 私も最近知りましたが、アフラックの契約者専用WEBサービス「よりそうネット」からも解約返戻金額が確認可能です。ただ「よりそうネット」で確認できないケースもあるようなので参考程度にしていただければと思います。解約返戻金の確認を置いておいても無料で使える便利なサービスなので登録して損はありません。

スーパーがん保険は解約すべきか

 難しい問題ですね。私であれば「保険料」「解約返戻金額」の2点から総合的に判断します。毎月の保険料も安く、解約払戻金の金額もさほど多くないのであれば解約する必要はないと考えています。入院が短い時代とはいえ、1日1.5万円の入院保障や100万or50万円の診断金は魅力があります。

 私がスーパーがん保険の契約者であったと仮定したとき、この条件に該当する場合は解約するだろうなというパターンを挙げておきます。「スーパーがん保険を家族契約で契約している」かつ「主たる被保険者が亡くなっている」左記の条件に該当した場合です。

 スーパーがん保険を家族契約で契約していた場合、従たる被保険者(家族分)の保障は6割となります。65歳以降の場合、6割保障&診断金などの重要な保障が半額となります。これは痛い。主たる被保険者亡くなってしまい家族分のみの保障が残ったとしても保険料はさほど安くなりません。それなら、解約返戻金を受け取りつつ最新のがん保険に切り替えたいなと思ってしまいます。

 また、上皮内新生物(軽微ながん)の保障がほぼないという点が気になります。※年払いの契約を解約する場合は、未経過期間に対応した保険料の返金は無いため注意。2010年3月1日以前の契約は年払いの未経過分返金はありません。スーパーがん保険は全契約が2010年よりも前の契約となります。

 前商品「新がん保険」よりは保障が手厚くなったとはいえ最新のがん保険には見劣りします。解約をせずに契約を継続するのであれば保障の強化をするのも良いでしょう。足りない保障のみを付けたしして保障強化ができるのがアフラックの強みです。Days1プラスという契約者専用のがん保険補強用商品も存在します。

 スーパーがん保険には付加されていない手術・放射線、抗がん剤・ホルモン剤、自由診療に対する特定治療保障、先進医療、緩和ケアなど自身が希望する保障を選択して付加可能です。是非確認していただければと思います。

 また、解約払戻金を受け取り最新のがん保険に乗り換えたいという場合は「条件付き解約」という制度を利用するのも一つの手段です。保障の空白期間を空けずに最新のがん保険に切り替えることができます。

 新規でがん保険を契約すると3ヶ月間の空白期間が出来てしまいます。条件付き解約制度を利用すれば、新しいがん保険の保障開始までの3ヶ月間は旧がん保険の保障が残ります。アフラック同士の保険を見直す場合は非常に便利な制度です!

【メットライフ生命】ガードネクストの評判と評価!メリット&デメリットを分析

 今回は、メットライフ生命の新商品「ガードネクスト」の内容をまとめていきます。このブログでは主にアフラックの話題をメインに取り扱っていますが他社商品の調査も兼ねて確認してみました。新商品発売のプレスリリースが11月下旬にあり、2023年12月2日に発売!商品力の強そうながん保険ということで評判になっていましたが果たしてどうか。

ガードネクストの特徴と概要

 「がん治療給付金」「ホルモン剤・緩和療養給付金」を主契約としています。いわゆる治療の保障がメインのがん保険ですね。がんと診断をされた際に受け取れる「一時金を重視するか」「入院・通院保障を重視するか」「がん治療関連の保障を重視するか」左記のどれを重視するかは人それぞれかと思います。ガードネクストは「がん治療関連の保障を重視」する方にとって適したがん保険です。

 特約としては、「ガン診断特約」「ガン自由診療特約」「重度ガン治療特約」「ガン先進医療特約」「ガン通院治療特約」「ガン入院治療特約」「女性ガン入院治療特約」「女性ガン手術・再建術サポート特約」「悪性新生物収入サポート特約」「ガン保険料払込免除特約」が付加可能。

 手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤(+緩和療養)といった治療関連の保障を主契約としたがん保険ですが、がん診断時の一時金や入院・通院保障もオプションとして付加可能です。隙がありません。

 お金に糸目を付けなければ「治療保障」「入院・通院」「がん一時金」+αで高い治療が予想される「自由診療保障」まで全てをカバーできる強力ながん保険となります。主契約と特約を下記でチェックしていきます。

主契約・特約の総チェック!

 ガードネクストは特約数が多いですね!ということで、主契約+特約10個を一つずつ確認していきます。

がん治療給付金(主契約)

 治療の給付金は月額給付型です。ざっくりとした説明になりますが、「ガンの治療目的で手術・放射線治療・抗がん剤治療・在宅医療・1日以上の入院」いずれかがあれば、一月ごとに〇〇万円といった給付金を受け取れます。支払回数の制限無しです。

 同月内で、手術、放射線、抗がん剤治療等が重複した場合でも受け取れる金額は変わりません。治療保障を別々に受け取れるタイプの保険も多々ありますが、保険料を抑えるために上記のような保障形態を取る商品も多くなりました。

 日本には高額療養費制度がありますからね。合理的です。支払回数に制限なしというのは素晴らしい。安心して治療に専念できます。在宅医療と1日のみの入院も治療保障の保障範囲なのも良い点です。

ホルモン剤・緩和療養給付金(主契約)

 「ガン治療目的でのホルモン剤治療」「ガンの疼痛症状緩和目的での緩和療養、神経ブロック療法」左記を受けた場合にがん治療給付金の50%を保障。こちらも支払回数制限なしです。

 あえて主契約を別々にしたんですね。比較的医療費負担が少ないものに関しては給付額を半額にして合理的に保険料を抑えています。前商品「ガードエックス」では、ホルモン剤治療のみの保障でしたが、ガードネクストは緩和療養も対象になりました。医療事情に合わせて変化を加えてきましたね。支払回数の制限も撤廃されています。主契約強いです。

ガン診断特約

 ガンと診断された時の一時金です。上皮内新生物も満額保障。1年に1回、支払い事由に該当するたびに受け取れます。支払回数に制限なし。

 前商品「ガードエックス」では支払回数に制限がありましたが、無制限になっています。また、上皮内新生物の保障もパワーアップしました。「ガードエックス」では悪性新生物の半額保障でしたが「ガードネクスト」では満額保障。

 支払回数に制限がある点と上皮内新生物の保障が半額という点が前商品の評判を下げていました。今回は弱点を改善してパワーアップ。ガードネクストだけの話ではありませんが、「上皮内新生物満額保障」「1年に1回給付」「支払回数無制限」左記3点を満たすガン一時金は評判が良いです。強い特約です。

ガン自由診療特約

 自由診療に対しての保障です。ガンの治療目的で「患者申出療養・評価療養での入院または通院」「特定病院で実施される公的医療保険制度対象外の療養に対する入院又は通院」を保障。支払通算限度は1億円。

 公的医療保険制度対象内の治療であれば自己負担額は限られます。高額療養費制度もありますからね。ただ問題は公的医療保険制度対象外の治療・療養です。自己負担額がとんでもない金額になるケースがあります。お金が原因で希望のある治療を諦めるという選択は極力避けたいものです。

 ガン自由診療特約を付加しておけば、療養にかかる費用と同額が保障されます。通算限度も1億円までと抜かりありません。この特約を付加しておくか否かで精神的な安心感も変わると思います。良い特約ですね。

 ただこの特約は保険期間が「定期」なんですよね。5年ごとに更新があります。更新時の年齢と保険料率によって保険料が変動します。一般的には年齢が上がればリスクも上がるため料金も高くなると思っておいた方が良いでしょう。これは仕方ない。保険会社からしても自由診療の保障を保険期間「終身」として販売するのはリスクが非常に高いはずです。状況次第では保険会社の財務状況を極度に悪化させます。保険期間が「定期」であることを考慮しても良い特約だと考えています。

重度ガン治療特約

 重度ガンの治療を目的として「一日以上の入院、通院、在宅療養」いずれかをしたときの保障です。支払い事由に該当した月ごとに保障。支払回数制限なし。

 予算に余裕があれば付加しても良いかもしれませんね。個人的には優先順位は低めです。他の保障を充実させた方が良いかなと考えています。

ガン先進医療特約

 終身タイプの先進医療保障です。先進医療を受けた際、先進医療にかかる技術料と同額を保障。支払限度は通算2000万円まで。+αとして、先進医療支援給付金も受け取れます。がん先進医療にかかる技術料相当額の20%を保障。支払限度は1回の療養につき100万円まで。

 良いですね!保険期間が終身となり更新がなくなりました。途中で保険料が高くなってしまうというリスクを回避できます。ガードエックスの更新型という弱点が改善されました。

 また、先進医療の自己負担額と同額保障のみならず別枠で給付金を受け取れるのも良いですね。かかった技術料の20%相当額というのは大きい。現状、がんは高額な先進医療がありますからね。200万300万とお金がかかった場合、それに対して20%保障は大きい。

 これもガードネクスト限った話ではありませんが「通算2000万円限度」「終身タイプ」「+αで先進医療一時金」左記3点を満たす「先進医療特約」の評判は良いです。

ガン通院特約

 ガンの治療目的の通院を保障。がん通院治療給付金支払基準期間(1年)ごとに支払い日数120日分まで。通算支払回数に制限は無し。

 1年ごとに支払い回数の制限がある点は気になりますが許容範囲でしょう。がん治療は通院治療が主流の時代になっています。一般的な医療保険の通院保障よりは手厚いため予算に余裕があれば付加しておいて良いかなと思います。

ガン入院特約

 ガンの治療目的での入院を保障。支払回数制限無し。別に医療保険を契約していて入院保障が付加されていれば不要でしょう。最近は入院日数も短くなりました。

 ただ、ガンの時には個室で入院をしたから入院保障を手厚く持ちたいという気持ちも非常に良く分かります。入院特約を付加するかどうかは好み次第ですね。

女性ガン入院特約

 女性ガンの治療目的での入院を保障。支払回数制限無し。女性特有のがんをより手厚くカバーしたい場合は検討しても良いかなという感じですかね。優先順位は低めです。

女性ガン手術・再建術サポート特約

 三つの保障が付いています。一つ目は女性ガン手術給付金。女性ガンの治療を目的とした手術を受けたときに保障。月ごと一回の支払い限度。保険期間通じて回数制限無し。

 二つ目は女性ガン乳房再建術サポート給付金。乳房再建術1回につき、女性ガン手術給付金額×5倍を保障。乳房切除1回につき1回を限度。

 三つ目は女性ガン乳輪・乳頭再建術サポート給付金。女性ガン手術給付金の支払い事由に該当する所定の乳房に対する切除術を受けた乳房について、所定の乳輪・乳房再建術を受けた際の保障。上記、女性ガン手術給付金と同額保障。乳房切除手術1回につき1回を限度。

 女性ガンに手厚いがん保険に入りたいという方に対して良い保障が揃ってます。手術から再建まで手厚くサポート!女性ガンに対する手厚い保障を特約としてラインナップに加えてくれるのは女性からしたら有難いですね。隙のない良い特約です。

悪性新生物収入サポート特約

 悪性新生物と診断確定された後、毎年年金形式で給付金を受け取れます。上皮内新生物は保障対象外。また、保険期間「60歳満了」「65歳満了」「70歳満了」契約年齢により選べる保険期間が異なります。

 悪性新生物の診断を受けた後に毎年受け取れる所得サポート保障ですね。条件は生存していればOK。上記の決められた保険期間まで保障が受け取れます。働き盛りの時期にガンになると大変ですからね。ただ、保障が手厚い分保険料も高額!予算次第ですね。

ガン保険料払込免除特約

 ガンの診断確定後に保険料払い込みが免除になる保障。上皮内新生物も含めてガンの診断を受けた際に払い込み免除となるのは有り難いです。とはいえ、免除特約を付加すれば当然保険料は高くなります。

 ガードネクスト以外にも当てはまりますが、上皮内新生物も含めて「ガン」診断時に即免除となる免除特約は評判が良いです。しかし、免除特約自体の保険料は高いです。この特約を付加するかどうかは好みの問題ですね。私であれば免除特約は付加せず、ガンになった時に保障を大きく受け取れるように設定します。

ガードネクストのメリット

総合力が高い

 ざっくばらんに言えば、保障が手厚い!隙がない!!といった感じです。この特約が良いね!というよりも全体的に保障が手厚いです。商品力が強い。

 前商品である「ガードエックス」から大幅にパワーアップしましたね。弱点を改善してむしろ強みに変えてきたといったイメージです。

 がん保険のことを入念に調べている保険検討中の方が気にする項目をほぼ全てカバーしているなという印象を抱きました。

 治療給付金に関して、「回数に制限があると治療が長引いたとき心配」→「回数無制限で生涯保障します」がん診断特約に関して、「受け取れる回数に制限があったり、上皮内新生物で減額されると心配」→「1年に1回限度で回数無制限。上皮内新生物も満額保障します」がん先進医療関して、「先進医療に更新があると心配」→「更新無し。技術料の20%も別枠で保障します」など隙がありません。

不てん補期間中の保険料が不要

 がん保険には「待ち期間」と言われる契約後に保障されない期間があるのが一般的です。この期間が3ヶ月です。3ヶ月間の待ち期間中にがんの診断を受けた際は保障されません。万が一、待ち期間中にガンになってしまった場合は払っていただいた保険料は返しますねというスタンスを取る保険会社が多数派です。

 ガードネクストでは、この待ち期間中の保険料払込が不要と規定されています。保障されない3ヶ月間の期間は保険料を払わず、保障が開始されてから保険料をもらいますねという内容になっています。

 契約者からすればメリットしかありません。余分な保険料を払わなくて済みますからね。他社では、ひまわり生命のがん保険も不填補期間中の支払いは不要としていますが、この規定を組み込んでいる保険会社はまだまだ少数派です。がん保険は3ヶ月の空白期間が空くため見直しが難しいというのも特徴です。不てん補期間中の保険料が不要であれば他社からの見直しもしやすくなりますね。

非喫煙保険料率を設定可能

 タバコを吸っていない方限定のメリットとなります。ガードネクストは、タバコを1年以上吸っていない方は「非喫煙保険料率」で申し込み可能です。通常の保険料よりも安い保険料で契約できます。タバコを吸っているか否かでガンになる確率は大幅に変わります。

 当然ながらタバコを吸っている方がガンになる確率は高くなります。「非喫煙保険料率」がないガン保険の場合はタバコを吸っているいないにかかわらず同じ保険料になります。

 これが意味することとしては、タバコを吸っている方と吸っていない方の保険料が混在している場合(非喫煙保険料率自体がない場合)、タバコを吸っていない方はガンのリスクが低いにも関わらず割高な保険料を払うことになるということです。

 ①非喫煙者料率がない場合、タバコを吸っているAさんがガンになる確率が60%、タバコを吸っていないBさんがガンになる確率が40%。保険料はどちらも5000円。

 ②非喫煙者料率がある場合、タバコを吸っているかAさんがガンになる確率が60%、タバコを吸っていないBさんガンになる確率40%。保険料はAさんが6000円、Bさんが4000円。

 ※上記はあくまでイメージです。

 保険料の設定は上記のように単純な話ではありませんが、タバコを吸っていない方からすれば②のように料金を設定してくれた方が有難い話です。ガンになる確率が低い=保険料が安くなるという当たり前の話でもあります。医療保険にも「健康体保険料率」というものを設定している保険会社が増えてきました。合理的な保険料設定で好感が持てます。

ガードネクストのデメリット

保険料が高い

 デメリットというかメットライフ生命の特徴として考えたほうが良いですね。保障内容が非常に手厚いため保険料も高いです。とにかく保障内容重視の方向けの保険です。

 ガードネクストは特約が豊富かつ内容も強力なため、全部の特約を付加した場合は保険料もとんでもなく高くなってしまいます。自身で特約の優先順位を設定したうえで予算に合わせてプランを組み立てていきましょう!

 私であれば、「ガン診断特約」「ガン自由診療特約」「ガン通院特約」の三つの特約を付加したうえで他の特約は予算に合わせて検討します。「ガン先進医療特約」は医療保険の契約者で先進医療保障を持っていれば不要かと思います。とはいえ保険料が安いので気になるなら付加しておいても良いかもしれませんね。

 「ガン自由診療特約」が5年更新という点も注意しておいたほうが良いですね。更新限度なく継続することは可能ですが、5年ごとに保険料が変動します。更新型とはいえ良い特約です。付加しない理由はないかなと考えています。

 比較的似たような保障内容かつ評判が良い「ネオファースト生命:ネオdeがんちりょう」と料金比較をしてメモしたので参考に。

 全体的にネオファースト生命よりメットライフ生命の方が保険料は高め。特に喫煙者の料率で差がありますね。極力保障内容を似せてシミュレーションをしましたが、保障の内容の違いや一部保険期間の違いがあるので一概にどちらが良いとは言えません。ガードネクストは自由診療保障は自己負担額と同額保障かつ限度額1億円ですからね。

ガードネクストの個人的評価・まとめ

 ガードネクストを調べてみて最も衝撃をうけた点は、「喫煙者料率」「非喫煙者料率」の差が激しいという点です。特に男性の保険料が大きく異なります。年齢を重ねれば重ねるほど顕著です。仮に70歳男性が「ガン保障基本プラン(保険料払込免除特約有り)」に加入した場合、非喫煙者の保険料は10800円であるのに対して、喫煙者の保険料は18945円です。ここまで保険料の差があるのか。

 非喫煙者をメインターゲットにしているなと感じる保険料設定です。中高年以降の喫煙者がガードネクストに加入するのは料金的な面でハードルを感じます。

 コスパが良い保険!というわけではなく、保険料はそれなりに高いが保障がとても手厚い!!という印象です。他社の保険と比較しても上位にランキングされるでしょうね。アフラックマニアの私としてはアフラックのがん保険と比較されたくはないのですが・・・。ガン診断金、払込免除保障、治療保障すべてにおいて「がん保険WINGS」の上位互換(保障に関して)となってしまっています。悲しい。

 何事にも言えることですが、後から出てきた商品は他社商品の評判が良い部分を真似したうえでリリースできる分強いですね。是非じっくり検討を!

【お宝保険】アフラックの新がん保険保障内容まとめ!解約返戻金のピーク時期はいつか

 今回はアフラックの「新がん保険」の保障内容等を再確認したためまとめていきます。発売されていたのが、昭和53年から平成16年までとなっており非常に古い保険です。最近のアフラックがん保険は2‐3年程度で商品改定がありますが、この時代のがん保険は販売期間も長め。契約者数も多いでしょう。古い保険のため弱点も多々ありますが、良い点もあります。契約内容や解約時期によっては大きな解約返戻金を受け取れるため、お宝保険と呼ばれることもあります。

 新がん保険には新がん保険a型と新がん保険b型に分かれます。新がん保険b型と記載がある商品は「スーパーがん保険」を指しています。混同しないように注意しましょう。

新がん保険の保障内容

 新がん保険は個人契約・家族契約どちらかを選択可能な商品でした。家族契約の場合、主たる被保険者は満額保障です。それに対して、家族(配偶者や一定年齢以下の子供)は6割保障となっています。上記図の通りですね。

 保障内容は「入院給付金」「在宅療養給付金」「死亡保険金」「死亡払戻金」の4点です。共通している注意点としては、死亡払戻金以外は「悪性新生物」しか保障対象にならないという点です。上皮内新生物は保障対象外です。アフラックは「がん」「上皮内新生物」は別々というスタンスです。

 まずは、入院給付金から見ていきます。最近の医療保険と同じように入院一日目から保障されます。2.30年前の保険の場合、入院〇日目以上から保障というものが多いですが新がん保険は初日から保障。良いですね。

 保障金額も1口当たり1.5万円と大きいです。家族も1口1万円まで保障。入院治療が主流の時代につくられた保険ということだけあり入院保障は最近の保険よりも手厚い!

 在宅療養保障が付いているのも面白い特徴ですね。入院で対応できなかった場合の緩和ケア保障というイメージでしょうね。ただ、20日以上の長期入院が必要というのは厳しい。昔であればがんで20日間の入院というのは珍しくありませんでしたが、最近は1-2週間以内での退院も多いですからね。ちょっと時代には合っていません。

 死亡保険金と死亡払戻金について。昔のアフラックのがん保険は死亡保障がセットで付加されていました。ただ、この死亡保険については注意点があります。あくまで、「がん(悪性新生物)」で死亡したときに受け取れる保障です。がん(悪性新生物)に罹った後に死亡したとしても死因ががん(悪性新生物)でなければ受け取れません。がんに罹ったが死因はがん以外というの良くある話ですからね。

 死亡払戻金は上記を補うための保障です。がん以外で死亡した際に給付されます。家族契約の場合は、夫婦のうちに後で亡くなった方のみ死亡払戻金の対象となります。夫が亡くなり、その後妻が亡くなった場合は妻の分のみ支給されるという感じです。

 死亡保険金、死亡払戻金共に65歳以上は半額保障となります。亡くなる可能性が高い年齢で保障が半額となるのは厳しい。ただこれも昔のアフラックがん保険の特徴です。

 新がん保険には一般的な病気やケガも含めて保障できる「特約MAX」という特約があります。下記の記事でまとめているため参考にしていただければと思います。※現在は販売停止。

解約返戻金のピーク時期はいつか

 アフラックの新がん保険には解約返戻金というものがあります。最近のアフラックのがん保険は掛け捨てのものが主流ですが、新がん保険は基本的に掛け捨てではありません。払った保険料がそのまま戻ってくるというわけではありませんが、掛け捨てと思って保険料を払っていたのであればあっと驚く解約払戻金額かと思います。新がん保険がお宝保険と言われる所以でもあります。ただピークの時期があるため注意も必要です。

 解約返戻金のピーク時期は「加入した年齢」「加入後の経過年数」などによって異なるため、全員一律で加入後何年で辞めたら最高額の解約返戻金が受け取れると決まっているわけではありません。個々で異なります。

 私が確認した限りでは60歳代が解約返戻金のピークであることが多かったです。加入した年齢が40歳代や50歳代であればピークはもっと後になります。加入して数年はあまり大きな解約返戻金は受け取れません。

 通常、加入年数が長くなれば長くなるほど払う保険料も多くなります。そのため、加入年数が長くなれば長くなるほど解約返戻金も増えるのでは?と考えると思います。ただ、新がん保険の解約返戻金はそうなるわけではありません。一定年齢を超えると解約返戻金は徐々に減っていきます。

 一体いつ解約すれば最大の解約返戻金を受け取れるのか。アフラックの契約者専用サイト「寄りそうネット」に登録していれば、スマホやPCで確認可能です。

 ただ、契約内容によっては確認できないケースもあるようなので電話して確認する方が早いかと思います。アフラックのコールセンターに連絡をすれば簡単に確認してもらえます。現在解約した場合の解約金の金額はもちろんですが、〇〇年後に解約をした場合はいくらか受け取れるのかなど簡単に試算をしてもらえます。契約者本人からの連絡が必要です。証券番号が分かればよりスムーズです。

 新がん保険には個別契約と家族契約がありますが、家族契約で契約している場合の方が解約返戻金額は大きいです。

新がん保険は解約すべきか?継続すべき?

 新がん保険を継続するべきか解約するべきか判断に悩むかと思います。保険料自体は安いため続けるのも一つの選択でしょう。入院保障なども今の保険よりも手厚いです。ただ、保障内容が少なすぎますね。最近の医療事情には合っていません。

 アフラックには「新Daysプラス」という契約者専用の付け足し用商品があるため、新がん保険の良い部分は残しつつ弱点を補うことが可能です。通院保障や手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤保障など弱い部分を補完可能な商品です。公的医療保険制度適用外の治療や特定の遺伝子検査も保障する「特定治療保障特約」も付加可能です。

 また、解約返戻金を受け取りながらアフラックの最新のがん保険に切り替えるというの一つの選択です。解約払戻金がピークの時期に近ければ受け取れる払戻金は大きな金額になります。

 アフラックには「新規契約に伴う条件付き解約」という制度があるため、保障の空白期間を空けずに上手に見直しすることが可能です。何年も保険をかけてきたのに、見直し中にがんに罹ってしまい保障が貰えなかったとなってしまっては目も当てられませんからね。アフラック特有の見直し制度です。

 絶対これが正しい!という方法はないため自身の好みに合ったやり方を選択しましょう。私であればアフラックのコールセンターに連絡をしたうえで、解約返戻金がいくらぐらいあるのか、解約返戻金のピーク時期等を確認します。大きな返戻金を受け取れるのであれば、解約をして最新のがん保険に切り替えてしまうかなと思います。

 何年何十年も保険として保障されつつ解約時期にも大きな金額を受け取れのであれば正に「お宝保険」だと思います。是非確認してみて下さい。

 

アフラックの歴代がん保険まとめ!過去商品の確認用メモ

 今回はアフラックの歴代がん保険をまとめました。アフラックが日本でがん保険を発売してから40年程経ちます。その間、医療事情に合わせて様々な特徴を持つがん保険が発売されてきました。販売順に特徴を記載してまとめていきます。

歴代アフラックのがん保険まとめ

がん保険

  アフラックが日本で初めて発売したがん保険です。名前もシンプルに「がん保険」40年以上前に発売された商品なので現在契約している人は少ないでしょう。保障内容としては「入院給付金」「死亡保険金」のみというシンプル設計。死亡保険金は65歳で半額となります。また、がん(悪性新生物)を直接の原因として死亡しなければ受け取れません。個人契約・家族契約どちらか選択可能。

新がん保険

 初代がん保険からバージョンアップした後継商品です。保障内容としては「入院給付金」「在宅療養給付金」「死亡保険金」「死亡払戻金」となっています。こちらも初代がん保険と同じく家族契約が可能な商品でした。個人契約・家族契約選択可能。

 昔の保険は〇〇日以上入院しなければ入院保障が受け取れないという商品も多々ありますが、新がん保険は入院1日目から保障されます。一口あたり1日1.5万円(家族は1日1万円)の入院保障が受け取れます。昔は、がん=入院治療の時代だったので入院保障が手厚いのが特徴ですね。

 在宅療養給付金が付いていますが、20日以上の入院後の在宅療養が対象となります。いまでいう緩和療養給付金のようなイメージです。死亡保険金は150万円(家族は100万円)、がん以外の死亡が対象の死亡払戻金は15万円(10万円)となっています。家族契約の場合は、本人および配偶者が死亡したときに支給されます。「死亡保険金」「死亡払戻金」は65歳以降半額保障。

 契約内容や解約時期によっては大きな解約払戻金を受け取れることがあります。お宝保険と言われる所以ですね。

スーパーがん保険

 新がん保険から一新。スーパーがん保険からは現代のがん保険に似通った保障内容となりました。保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「在宅療養給付金」「通院給付金」「死亡保険金」「死亡払戻金」。この商品も個別契約・家族契約選択可能でした。家族契約の場合は家族分の保障は6割となります。

 「入院給付金」「在宅療養給付金」以外の保障は65歳以降半額となります。通院給付金が付加されたのは今回のがん保険からです。しかし、通院保障は「在宅療養給付金」と同じく20日以上の継続入院が必要です。最近はがんでも長期入院が少なくなりましたからね。通院保障が付いてはいますが不安が残ります。ちなみに、新がん保険b型=スーパーがん保険です。

 新がん保険とスーパーがん保険に付加可能な医療保障の特約「特約MAX」については下記でまとめています。

21世紀がん保険

 アフラックで「上皮内新生物」が保障対象となったのが21世がん保険からです。スーパーがん保険までは「悪性新生物」のみ保障対象となっています。また、複数プランが用意されるようになったのも特徴です。

 保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「手術給付金」「がん・高度先進医療給付金」「通院給付金」「特定通院給付金」「在宅療養給付金」「在宅緩和ケア初期給付金」「在宅緩和ケア給付金」「死亡保険金」「健康支援金」となっていますが、プランによって保障内容が大幅に異なります。上記は「スペシャルプラン」に健康祝い金を付加した最上級のプランです。

 家族契約を選択できるのは21世紀がん保険まで。これ以降のがん保険は全て個別契約となります。上皮内新生物が保障対象化+65歳以降も満額保障となったのは大きいです。通院保障も強化されましたが、通常の「通院給付金」は5日以上の継続入院後の通院が保障対象な点は注意が必要なポイント。

がん保険f(フォルテ)

 21世紀がん保険から更にバージョンアップ!保障内容は「診断給付金」「ライフサポート年金」「入院給付金」「手術給付金」「通院給付金」「特定治療通院給付金」「がん先進医療給付金」「がん先進医療一時金」「死亡保険金」

 特徴的なのは、ライフサポート年金の存在です。アフラックの最新のがん保険にも付いていないような非常に良い保障です。悪性新生物と診断された後、2年目から5年目まで生存していれば年金形式で一時金が受け取れます。「10万×4年=40万円」「25万×4年=100万」「50万×4年=200万円」のいずれかです。給付条件が「生存」していればというのは素晴らしいですね。治療の有無は問いません。抗がん剤やホルモン剤治療保障などはまだ付加されていません。

 また、セカンドオピニオンサービスが付加された「プレミアサポート」が付帯されるようになったのもフォルテからです。

 類似商品として「ご契約者のためのf(フォルテ)」なるものも存在します。新がん保険や21世紀がん保険等の弱い部分を強化できるという契約者専用プランです。

生きるためのがん保険Days

 「フルサポートプラン」「スタンダードプラン」「ベースプラン」の3パターン用意されていたがん保険です。保障内容を確認してみましたが「フルサポートプラン」は最新のがん保険と比較しても遜色ないです。

 保障内容としては、「診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「手術給付金」「放射線治療給付金」「抗がん剤治療給付金」「ライフサポート年金」「再発・長期治療給付金」となっています。特約として「がん先進医療」「所得サポート」「特約コサージュ」「健康支援」「終身(死亡保障)」「入院増額」

 上記は「フルサポートプラン」の保障内容です。手術・放射線・抗がん剤の三大治療すべてが保障されるようになりました。「抗がん剤治療給付金」という名称ですが、ホルモン剤治療も保障対象です。抗がん治療給付金の半額受け取れます。

 こちらも「Daysプラス」といった旧がん保険の保障付け足し用商品が用意されています。

生きるためのがん保険 寄りそうDays

 がんを経験した人専用のがん保険です。がん経験者かつがんの最終治療から5年以上経過している人が加入対象でした。保障内容は「入院給付金」「通院給付金」「手術」「放射線治療」「抗がん剤(ホルモン剤)治療」「がん先進医療」

 過去に経験したがんも保障の対象!保障内容はシンプルです。通常のがん保険とは異なり、診断時の一時金保障はありません。また、通常のがん保険よりも保険料金は割増されています。

新生きるためのがん保険Days

 基本的な保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「手術給付金」「放射線治療給付金」「抗がん剤治療給付金」特約として「がん先進医療」「女性がん」「診断給付金複数回支払」

 前商品「生きるための がん保険Days」からマイナーアップデートされたがん保険です。当然、前商品と同じく抗がん剤治療給付金の中にホルモン剤治療保障も含まれています。最新のがん保険と比較すると、公的両保険制度対象外の治療に弱い点くらいです。

 契約者専用の付け足し商品「新生きるためのがん保険Daysプラス」も合わせて販売されていました。

生きるためのがん保険Days1

 最近のアフラックはがん保険を2種類販売しています。同時並行でもう一本販売されている「生きるを創るがん保険WINGS」よりも保障内容が手厚いのが特徴です。

 保障内容としては「診断給付金」「特定診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「手術・放射線治療」「抗がん剤・ホルモン剤治療」「緩和療養」「がん特定治療」「診断給付金支払特約」「がん先進医療・患者申出療養」「がん要精検後精密検査保障」「特定保険料払込免除」「外見ケア」「女性がん」

 特約が豊富です!手術・放射線・抗がん剤(ホルモン剤)といった三大治療に加えて、公的医療保険制度対象外の治療も保障する「特定治療保障特約」などなど多種多様な保障を準備しています。上記赤字の「特定診断給付金」には要注意。がんの診断のみでは一時金を受け取れません。

生きるためのがん保険Days1 ALL-in

 「生きるためのがん保険Days1」よりも後に発売された商品ですが既に販売が停止されております。保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「がん治療保障」「がん先進医療」「診断給付金」「特定診断給付金」「外見ケア」「特定保険料払込免除」

 「がん治療保障」が10年更新のみの点が弱点ですね。更新のたびに料金が上がり続けていくことが予想されます。通常の「Days1」と比較すると保険料金が高いです。下記の「生きるを創るがん保険WINGS」にバージョンアップして諸々改善されました。

生きるを創るがん保険WINGS

 アフラックで一番最近発売されたがん保険です。保障内容は上記の「生きるためのがん保険Days1」とほぼ同じで手厚いです。

 Days1との大きな違いは「手術」「放射線」「抗がん剤(ホルモン剤)」が「治療給付金」にまとまったという点です。オールインと同じく治療保障を「治療給付金」にまとめたため保険料負担が若干減っています。オールインでは治療保障が10年更新でしたが、WINGSでは終身タイプも選択可能となっています。

 アフラックでがん保険の加入を検討する際に「Days1」「WINGS」どちらを選択するのかポイントです。下記参考にしていただければと思います。

まとめ

 昔のがん保険は現代のがん保険に比べると見劣りします。医療事情に合っていないケースが多々あります。入院が短い時代にもかかわらず、入院保障がメインになっている等気になる点は多々あります。

 しかし、保険料は非常に安い!既契約の解約や最新のがん保険への切り替えなどを提案された場合は慎重に検討しましょう。

 アフラックの場合は契約者専用の付け足し用商品が用意されています。昔のがん保険は通院保障に制限が付いていたり、上記の通り保障されないケースもありますからね。抗がん剤・ホルモン剤保障が付加されたのも比較的新しいがん保険からです。あまり知られていないため参考に過去記事を載せておきます。