アフラック徹底分析

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【アフラック】EVERシンプルプラスプランを徹底評価!EVERシンプルとの違い

 今回は、アフラックの医療保険「EVERシンプル」の別プラン「EVERシンプルプラスプラン」を調査したため記事にします!最も注意しなくてはいけない点は「EVERシンプルプラスプラン」は「EVERシンプル」の上位プランではないという点です。むしろ、EVERシンプルから保障を削り更にシンプルにしたプランです。

 「+(プラス)プラン」という名称が付いてしまっているので勘違いしてしまう方が多いかと思います。アフラックの商品の「+(プラス)」という名称は「お手軽な保険料で保障をプラスしましょうねー」といったニュアンスで使われることがほとんどです。がん保険にも「生きるためのがん保険Days1プラス」といった保障を強化できる商品があります。今回もそのパターンです。

 このプランは非常にシンプルです。主契約が入院時に支給される「治療給付金(入院一時金)」のみといった商品構成となっています。特に解説の必要もないレベルでシンプルです。「治療給付金」という名の「入院一時金」を入院時に受け取れます。

 治療給付金を10万円に設定した場合は、一日のみの入院でも10万円受け取れます。「EVERシンプルプラスプラン」には、入院給付金不担保特則と手術放射線不担保特則といったものが付加されています。入院した際に受け取れる一日5000円10000円といった入院保障はありません。また、手術や放射線治療をした際の保障は付いていません。とにかく入院一時金(治療給付金)のみといった保障内容です。

 治療給付金のみの契約も可能ですが、治療給付金+特約といった契約が可能です。アフラックの医療保険は特約が豊富ですが、付加可能な特約は「EVERシンプル」の通常プランより若干少なくなっています。付加可能な特約は下記の通り。

 特約→通院、三大疾病保険料払込免除、三大疾病一時金、三大疾病無制限治療、総合先進医療、終身(死亡)、傷害、女性疾病入院、女性特定手術特約。好みの特約を付加してカスタマイズ可能です。

 また、EVERシンプル同様に治療給付金に関して「1ヶ月型」か「4ヶ月型」どちらか選択可能です。ここだけが複雑です。

 保険料は上乗せされるものの、月を跨いだ長期入院や短期入院を繰り返した場合に手厚く保障される「4ヶ月型」長期入院や短期間での高頻度の入院には弱いが保険料が安い「1ヶ月型」

 上記のどちらかを選択可能です。細かい内容に関してはEVERシンプルの記事にてまとめているため参照していただければと思います。※主契約の概要と特徴欄。

EVERシンプルプラスプランのメリット&デメリットまとめ

 良い点としてはサブポジションの保険として考えたときに優秀なプランであるという点ですね。

 このプランは他に医療保障を持っている方がサブポジションの保険として備えるようなプランです。他社で医療保険を持っていたり、アフラックの旧EVERシリーズを契約している方向けのプランといった要素が強いです。※もちろん単体での契約も可能です。

 例えば、アフラックのEVERを特約なしで契約していた場合は入院と手術保障のみのプランとなっているはずです。それに対して入院一時金保障+αで「総合先進医療特約」や「通院特約」等を付加するといった医療保険契約者の保障強化プランとしての位置付けとなっています。

 悪い点としては、メインの保険として向かないという点ですね。1日あたりの入院保障や手術保障などは一切付いていないためメインの保険として持つのは不向きです。メインの保険として考えているのであれはEVERシンプルの通常プランから検討した方が良いでしょう。

 好みがしっかりと分かれる保険ですね。治療給付金という名の入院一時金保障が自動的に付加されるため、短期入院の保障は一切いらないという方には向きません。反面、短期入院にしっかり備えておきたいという方には良いプランです。

 また、EVERシンプルの通常プランから一部の特則と特約が省かれている点も頭に入れておく必要があります。具体的には、健康祝い金特則や三大疾病長期入院特約が排除されています。

EVERシンプルプラスプランの感想と個人的な評価

 EVERシンプルを更にシンプルにしたプランだけあって料金が安い!というのが第一印象です。治療給付金+総合先進医療特約、治療給付金+三大疾病一時金特約等々、自身が必要な特約と組み合わせて低廉な保険料で必要な保障を付加できるというのは良いですね。

 比較的若年の女性の方で、保険料は抑えつつ女性特有の病気に重点的に備えたい!というのであれば、治療給付金+女性疾病入院特約+女性特定手術特約という組み合わせ方もできますからね。30歳女性でいくらかなと思って料金も計算してみました。

 治療給付金10万(1ヶ月型)+女性疾病入院特約+女性特定手術特約=1444円。入院給付金不担保特則と手術・放射線不担保特則が付いているだけあって安い!上記以外にも色々な組み合わせ方ができてGood!!

 個人的な考えとしては、一日あたりの入院保障は重要と考えているためメインの保険として「EVERシンプルプラスプラン」を持つことはおすすめできません。アフラックのパンフレット上にも「ご契約中の保障を活かして、保障をプラス」との記載があります。あくまでサブポジションとして優秀なプランだと考えています。メインの保険として考えているのであれば「EVERシンプル」の通常プランを確認してみて下さい!

 

EVERシンプルのメリット&デメリットを徹底分析!アフラックマニアの本音評価

 2023年9月19日発売のアフラック最新の医療保険「手軽に備える医療保険 EVERシンプル」を徹底的に分析しました。前商品である「医療保険EVER PRIME」がほぼ完成された医療保険だったため、どのような商品改定がされたのか非常に興味がありました。

 第一印象としては「勝負かけてきたな!」という風に感じました。アフラックの医療保険といえば「EVER」シリーズですが、「EVERシンプル」は今までの医療保険から大幅に内容が改定されています。そして、「EVERシンプル」という商品名ですが内容が一部複雑です。その点も踏まえて極力分かりやすく記載していきます。

EVERシンプルの概要と特徴

 まず、この保険の最大のコンセプトは日本の手厚い医療保険制度を考慮して保障の無駄を省くという点にあります。日本には高額療養費制度があるため、一か月あたりの医療費自己負担額の上限が決まっています。

 治療費関連の保障の重複をなくして保険料を割安に設定したのがEVERシンプルです。パンフレット上でも「高額療養費制度」のことが非常に分かりやすく記載されています。日本の医療制度を考慮して商品設計されているのは良いですね。

1.主契約の概要と特徴

 主契約は2点のみ。主契約→治療給付金(入院、入院中の手術、放射線治療、外来手術)、入院給付金。

 治療給付金は年齢により設定できる限度額が異なります。満49歳以下の方の最低限度額は8万円、満50歳以上の方の最低限度額は5万円です。年齢問わず、最高限度額は20万円まで設定可能です。治療給付金という名称ですが、入院のみのケースでも治療給付金を受け取れます。

例)EVERシンプルで治療給付金10万円、入院給付金1万円に設定した場合の具体例。

①5日入院した場合

→入院給付金5万円+治療給付金10万円=給付額15万円。

②5日入院して入院中に手術を受けた場合

→入院給付金5万円+治療給付金10万円=給付額15万円。

③5日入院して入院中に手術と放射線治療を受けた場合

→入院給付金5万円+治療給付金10万円=給付額15万円。

④入院無しで外来手術のみを受けた場合

→外来手術給付金2.5万円。

 同月内に、「入院」「手術」「放射線治療」があった場合でも、治療給付金は一月10万円(自身で設定した金額)となるという点と外来手術の保障が低く設定されている(2.5万円固定)という点を認識いただければ大丈夫です。

 入院給付金にも最低限度額と最高限度額が決められています。最低限度額は1,000円からです。入院給付金不担保特則を付加すれば入院給付金を完全に省くことも可能です。最高限度額は年齢や職業により異なります。最高限度額は他社と大きな差はありません。

 そして、主契約部分で非常に重要なポイントが「治療給付金の支払限度の型」についてです。「1ヶ月型」と「4か月型」の2タイプ用意されています。どちらを選択するかで「1回の入院での治療給付金支払い限度月数」が異なります。

例)1ヶ月型の場合

・1月に入院して2月退院→1ヶ月分のみの治療給付金支払い

※1ヶ月型は月を跨いだ入院は1ヶ月分のみの支払いとなる。

例)4ヶ月型の場合

・1月に入院して5月退院→1月から4月までの4か月分の治療給付金支払い

※4ヶ月型は月を跨いだ入院でも4か月分まで治療給付金を受け取れる。

 また、手術・放射線治療を受けた月は治療給付金の支払い限度月数に含まれません。←これ結構重要なポイントです。

例)1ヶ月型の場合

・1月に入院して同月に手術。2月に退院→1月分と2月分の計2ヶ月分の治療給付金を受け取れる。

・1月に入院して同月に手術。2月は入院のみ。3月4月に入院しながら放射線治療を受けて4月中に退院→1月から4月までの計4か月分の治療給付金を受け取れる。

例)4ヶ月型の場合

・1月から8月まで入院。1月2月に手術。3月4月に放射線治療あり→1月から8月まで合計8か月分の治療給付金を受け取れます。

※4ヶ月型は入院が長期化した場合や短期間の間に入院を繰り返した場合に保障を大きく受け取れるケースが多い。当然、保険料は4ヶ月型の方が高くなります。

 料金も安くなるし1ヶ月型で十分じゃない?と考える前に「1回の入院の定義」についても理解しておく必要があります。

 治療給付金における「1回の入院の定義」は、「治療給付金の支払われる最終の入院の退院日の翌日からその日を含めて180日以内の入院」です。

・・・ちょっと難しいですよね。具体例を挙げてみます。

例)1ヶ月型の場合

・1月に入院して1月中に退院。3月に入院して退院。→180日経過していないため、治療給付金は1ヶ月分のみの支払い。

・1月に入院して1月中に退院。9月に入院して退院。→180日経過しているため、治療給付金は2ヶ月分の支払い。

 入院給付金は「病気」「ケガ」を別々のものとしてカウントしてくれますが、治療給付金は「病気」「ケガ」も一緒にカウントされます。その点も考慮して支払い限度の型を設定したほうが良いでしょう。

 ちなみに、通算支払い限度は「1ヶ月型」「4ヶ月型」どちらも「60ヶ月」です。

2.特約(特則)の概要と特徴

 特約(特則)→健康祝金、通院、女性疾病入院、女性特定手術、三大疾病保険料払込免除(上皮内新生物保障特則)、三大疾病一時金(上皮内新生物一時金特則)、三大疾病無制限治療、三大疾病無制限入院、総合先進医療、傷害(ケガ)、終身(死亡・高度障害)特約。

 アフラックの医療保険の特徴としては特約が豊富ということです。EVERシンプルも過去商品同様に特約が豊富に用意されています。今回の商品改定で「特約中途付加」の取り扱いが無くなったため、特約のみを後から付けることはできなくなりました。特約を外すことは可能です。特約を付加するか迷った場合は付加しておいた方が良いでしょう。

3.特約(特則)の総チェック!

 EVERシンプルに付加可能な特約と特則を総チェックしました!全11種類の特約と特則が用意されています。

健康祝金特則

 支払事由に該当すれば、3年毎に2.5万円の健康祝金が支払われます。受け取れる条件としては3年毎の健康祝金支払い基準日に生存していることと健康祝金支払判定期間で「治療給付金」の支払いがないこと。90歳まで継続。

 健康であれば払った保険料が少し上乗せされて戻ってくるというイメージです。当然ながら上記特則を付加すれば保険料が上がります。特則は付加した後に外せません。個人的には祝い金は不要と考えています。ただ、3年毎の楽しみとして付加するのは良いかもしれませんね。健康に過ごす!!というモチベーション維持に繋がります。

通院特約

 入院・手術・放射線治療前後の通院を保障。入院・手術・放射線治療前60日と入院・手術・放射線治療後120日内の期間で最大30日分までを保障。通算1095日。

※手術・放射線治療不担保特則を付加した場合は入院前後の通院のみを保障。

 日帰り手術前後の通院なども保障できるのはGood!ただ、がん治療の際などの長期通院には不向きな特約です。大きなリスクに大きく備えるという特約ではありません。優先度は低めと考えています。

総合先進医療特約

 先進医療にかかる技術料のうち自己負担額と同額を保障。通算限度2000万円まで。10年更新。

 他社では先進医療を受けた際に別途一時金が受け取れる保険もあります。アフラックでは自己負担額のみの保障。また、10年更新のため更新で料金が変動する可能性あり。ただ、先進医療特約自体の保険料は100円前後。さほど気にしなくていいでしょう。大きなリスクに対して少額の資金で大きく備えられる特約です。他社と比べて優位性はないですが優先度は高め。他社で持っていなければ付加すべき特約ですね。

三大疾病保険料払込免除特約

 がん(悪性新生物)診断確定、心疾患、脳血管疾患による手術または所定の入院をしたときに保険料の払込免除。上皮内新生物特則を付加すれば上皮内新生物の診断確定のみでも払込免除。

 大きな病気をした際は支出が増えます。そのような中で保険料払込が免除されるのは非常に大きいです。とても良い特約ですが付加すれば保険料がグッと上がります。三大疾病がとにかく心配だ!という方は保険料と相談して付加するかを決めましょう。

 長年、アフラックの払い込み免除特約は「上皮内新生物は保障対象外」となっていました。他社と比較した際に劣る点としても挙げられていました。今回からは特則を付加すれば上皮内新生物も免除対象となります。特則を付加するか付加しないかを自身で選べるのがGood!

三大疾病無制限治療給付金

 がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患の治療目的とする治療給付金の支払い限度月数をこえる入院を保障。

 三大疾病でどれだけ入院が長引いても毎月「治療給付金」を受け取れます。脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血など入院の長期が予想される脳血管疾患系の病気が心配な方には良い特約です。

三大疾病無制限入院特約

 がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患の治療を目的と入院給付金の支払い限度日数をこえる入院を保障。

 EVERシンプルの入院給付金の1入院限度日数は「60日」で固定です。60日以上の入院をした際は退院後一定期間空けなくては入院給付金を受け取れます。入院が短い時代とはいえ三大疾病系の病気を患った時には心配が残ります。弱点を補完できる良い特約ですね。

三大疾病一時金特約

 がんの診断確定、心疾患・脳血管疾患による手術や所定の入院をしたときに一時金を受け取れるという特約。条件に該当すれば1年に1回保障。30万円から設定可能。

 心疾患・脳血管疾患が保障されているため保障の範囲も広く、条件に該当すれば年に1回保障が受け取れるのはGood!上皮内新生物一時金特約を付加すれば上皮内新生物の際にも保障を受け取れます。上皮内新生物一時金は「10%」または「100%」から選択可能!下記のメリット欄でも挙げていますが、上皮内の保障を「付加しない」「10%」「100%」で選択可能なのは素晴らしい。前商品までは、他社と比べると評判が悪い特約でしたが改善されました。

女性疾病入院特約

 女性特有の病気や女性がかかりやすい病気、全てのがんなどの治療を目的とした入院をした際に1日5000円を+αとして保障。

 どういう病気が対象なのかを確認してみたところ非常に幅広いです。卵巣嚢腫や子宮内膜症などの女性特有の病気はもちろん保障。早産や帝王切開などの妊娠・出産にかかわる症状も保障。甲状腺機能低下症や橋本病などの女性に多い病気も保障。上記の通り、がんも保障。

 女性疾病入院特約という名前ですが保障の範囲が幅広くて良いですね!女性疾病関連の保障を手厚くしたい方は優先的に考えたい特約です。

女性特定手術特約

 乳房・子宮・卵巣に対する所定の手術を保障。具体的には、女性特定手術給付金20万円、乳房再建給付金50万円の2つの保障が付加されています。10年更新。

 こちらも女性疾病に手厚く備えたい方には良いですね!女性疾病を手厚くカバーしたいという女性には必須級の特約ですね。

ケガの特約

 ケガの治療や通院を保障。具体的には、特定損傷給付金(不慮の事故による骨折や関節脱臼など)一時金として5万円、災害通院給付金(ケガの通院)1日につき3000円といった2つの保障が付加されています。1年更新。

 通院が入院や手術なしでも保障されるというがポイントですね。交通事故や趣味でのスポーツ中のケガなどが心配な方は付加しても良いかもしれません。保障金額は大きくないため優先度低めとして良いかなと思います。

終身特約

 死亡・高度障害状態となった場合を保障。亡くなった時の死亡保障です。10万円単位で付加可能。

 医療保障に+αとして一生涯の死亡保障も付加したい!というニーズを満たした特約です。葬儀費用として100万円や200万円だけ付加しておくという感じで付加する方も一定数いそうですね。

 注意点としては死亡保障はあくまで特約となります。死亡保障だけを残して解約はできないという点には要注意。医療保障はいらないけど死亡保障は残しておきたいとなった際に医療保障も保持し続けなくてはいけません。その点に注意して付加すべきかを検討しましょう。

EVERシンプルのメリット

1.自由設計プランが優秀

 EVERシンプルの強みの一つが自分好みにプランを設計できるという点です。他社にも自由に設計できる医療保険は多々ありますが、EVERシンプルは自由設計の自由度が非常に高い!これはとても大きなメリットです。

 繰り返しの入院や長期の入院に備えたい方は、入院給付金の金額を引き上げたり「4ヶ月型」を選択することで長期に渡る大きな支出に備えられます。逆に、入院給付金がいらないという方は「入院給付金不担保特則」を付加することで入院給付金を完全にカットすることも可能です。入院給付金を1000円や3000円など最低限の金額に抑えておくこともできます。

 「入院給付金不担保特則」「手術・放射線治療不担保特則」を付加することで「治療給付金」のみという設計も可能です。「EVERシンプル+プラン」という名称が付いたプランです。「治療給付金」+「特約」という組み方ができるのは良いですね。

 下記にも挙げていますが、三大疾病の特約について上皮内新生物の保障を付加するかしないか選べたりするのも自由度が高くて素晴らしい。

 入院や手術はいらないけど、通院と三大疾病の保障は手厚く持ちたいという方であれば「治療給付金」+「通院」+「三大疾病一時金」という組み立て方もできます。自身のニーズに合わせて保障を強化することも保障を省くことも可能です。

2.上皮内新生物保障の強化

 アフラックの保険の弱点でもあった「上皮内新生物」の保障が強化されました。旧来の「三大疾病払込免除特約」においては、「上皮内新生物」と診断確定されただけでは保険料の払い込み免除とはなりませんでした。今回、「上皮内新生物保障特則」を付加すれば「上皮内新生物」と診断確定された場合でも払い込み免除となります。

 他社の払い込み免除特約では「上皮内新生物」の診断確定で払い込み免除になる商品が多々存在します。アフラックも他社に対抗してきた形ですね。更に言えば、この特則を付加しないという選択ができるのも良い点です。「上皮内新生物の時は免除にならなくていいから保険料を抑えたい」といったニーズも満たしています。

 「三大疾病一時金特約」にも「上皮内新生物一時金特則」を付加可能です。「上皮内新生物」と診断確定された際の一時金額を「10%」または「100%」から選択可能です。他社の三大疾病一時金保障は「上皮内新生物」も満額保障という商品が多いですからね。こちらも対抗して保障を充実化させてきました。「上皮内新生物一時金特則」を付加しないという選択もあります。

 上皮内新生物に関する特則を「付加する」「付加しない」で選択できるというのは中々に珍しい!アフラックの三大疾病保障の強みと言えるでしょう。

 もう一点。女性のみのメリットとなりますが、上皮内新生物関連のメリットがあります。上皮内新生物に関する特則を付加した際に対象となる上皮内新生物には、子宮頚部における「中等度異形成」も含まれます。「高度異形成」から「上皮内新生物」として取り扱いますという商品も多い中で、中等度異形成から保障対象としている点については明確なメリットと言えます。

3.事前選択式告知書の復活

 EVERシンプルは、健康体向けの「標準型保険料」と健康状態に不安がある方向けの「緩和型保険料」の二つに分かれます。前商品である「EVER PRIME」においても同様に保険料が分かれていましたが、今回大幅に良化した点があります。

 緩和型保険料」を選択した場合は、健康状態を詳細に記入して申し込みをするという面倒な手間が省けたという点です。今までは明らかに「緩和型保険料」でしか申し込みができない場合でも健康状態を詳細に書き込み、「標準型保険料」「緩和型保険」どちらで引き受けになるか審査を受ける必要がありました。

 自身の傷病を詳細に書き込むのは非常に手間です。診療開始時期や現在の状況等をありのまま詳しく記入しなくてはいけません。「緩和型保険料」で申し込みをするということは、いくつかの既往症があるはずです。人によっては5.6種類の傷病で通院している人もいるでしょう。申し込みが簡単になったのは大きなメリットです。

「標準型保険料」で審査を通すためには健康状態の詳細な告知が必要です。

 そして、緩和型保険料」で申し込みをした場合は部位不担保が付かなくなりました。持病も含めて保障されるようになります。前身である「EVER PRIME」では「緩和型保険料」+「部位不担保」が付くという状況もあり得ましたが改善されました。

 他社では上記が一般的です。メリット扱いするのもどうかと思いましたが、前作から大幅に良くなった点のためメリットとさせていただきます。

EVERシンプルのデメリット

1.主契約の保障が少ない

 EVERシンプルは治療関連の保障が抑えられています。同月内に手術や放射線治療を重複して受けても、一月で受け取れる「治療給付金」は一回分だけです。また、外来手術を受けた際の保障は「2.5万円」のみです。治療給付金の金額をいくらに設定しても変わりません。大きな手術を受けても治療給付金一回分の保障です。ちょっと寂しいですね。

 この保険のコンセプトが「保障の重複を省いて保険料負担をする」という点にあるため仕方のない部分でもあります。「入院一時金」「手術」「放射線治療」左記の保障を全て別々に受け取りたいという方には合いません。他社の商品を検討しましょう。

2.特約中途付加が無い

 デメリットというよりは注意点ですね。個人的には「EVERシンプル」を契約する上での最大の注意点です。2023年9月19日以降、既契約に特約のみを中途付加することができなくなりました。EVERシンプルが発売されるまでは「EVER PRIMEプラス」という契約者専用の特約のみを中途付加できる商品が用意されていました。

 主契約は変えずに「先進医療特約」や「三大疾病一時金特約」等の特約を後からも付加可能というのは大きな強みでありメリットでした。特約中途付加が不可となったのは非常に残念。他社含めて、特約中途付加可能な医療保険自体が珍しいのでデメリット扱いもどうかとも思うのですが・・・。アフラックファンからすれば残念な変更点です。

 EVERシンプルには「EVERシンプル+プラン」いう名称が付いたプランがあります。「入院給付金不担保特則」と「手術・放射線治療不担保特則」を付加して「治療給付金」だけを申し込みできるといったものです。

 特約を中途付加したい場合は、EVERシンプルに「入院給付金不担保特則」と「手術・放射線治療不担保特則」を付加して「治療給付金」+「特約」といったプランで申し込みをするといった方法で代替するしかないですね。

3.特約数の減少

 EVERシンプルは特約数が豊富です。本来はメリットとして分類しようかとも考えましたが前商品から特約数が減少しているためデメリットとして挙げています。具体的には「入院一時金」「就労所得保障一時金」「精神疾患保障一時金」「介護一時金」「認知症介護一時金」「特定特定生活習慣病」左記の特約が付加不可となりました。

 特定の生活習慣病、傷病、老後等に不安を持つ方には良い特約だっただけに取り扱いが無くなったのは残念。三大疾病系の特約が強化されていたり、上記特約を差し引いても付加できる特約は多いため、さほど気にする必要はないかもしれません。

4.180日ルールの条件が厳しい

 医療保険には「180日(90日)ルール」なるものが存在します。短期間での複数回入院は「1回の入院」とみなしますというルールです。各保険会社・保険商品ごとに一回の入院の定義が異なります。

 仮に、医療保険EVERシンプルを入院保障有りで契約したとします。一回の入院が60日に達した場合、入院の日額保障は60日分までとなります。100日入院した場合でも60日分までです。ただ、この限度日数は期間を空ければ復活します。

 EVERシンプルの場合「前回の入院の退院日の翌日から180日以内に開始した入院」を1回の入院とみなします。

 ・・・複雑ですよね。簡単に言ってしまえば退院してから181日経てば、60日分の入院保障が復活するといった感じです。EVERシンプルの「疾病入院給付金」は「同一の病気であるか否かを問わず」に1入院として扱われます。

 他社では「違う病気であれば1入院とはみなさない」という商品も多いため若干気になります。ちなみに、EVERシンプルは1入院60日型(通算限度1095日)で固定です。

 上記「入院給付金」に関する「1入院の取り扱い」とは別に「治療給付金」に関しても「180日ルール」が設定されています。「治療給付金」に関しては「同一の病気またはケガであるかを問わず」に1回の入院とみなします。

 仮に「治療給付金」を1ヶ月型で契約したとします。病気で入院して「治療給付金」を受け取った後、180日以内にケガで入院しても「治療給付金」は受け取れません。ちょっと厳しい。「1ヶ月型」か「4ヶ月型」どちらを選択するかは上記ルールも考慮して選択する必要があります。

EVERシンプルの評判・評価

 個人的には非常に良い医療保険だと感じています。アフラックの保険を過去商品から追っている身としては気になる点もありますが・・・。何故、特約の中途付加を無くしてしまったのか。何にせよ、勝負をかけてきたなという印象が強いです。良くも悪くも今までのEVERシリーズや他社の医療保険とは大きく異なります。

 保険料をシミュレーションしてみましたが4.50歳くらいまでの方の保険料は割安に感じます。コスパが良い。反面、比較的高年齢層の方の保険料は高いです。「治療給付金」が入院のみで受け取れるということが影響しているのでしょう。若年層・中年齢層以下を主なターゲットとしているのかな。若年層~中年齢層以下の世代には強い商品でしょう。

 私が「EVERシンプル」に加入するのであれば、どのようなプランで申し込みをするのかという点も考えてみました。

 「治療給付金8-10万円(1ヶ月型)」+「入院日額5千円」+「先進医療」+「三大疾病一時金50万(上皮内新生物満額保障)」

 といった感じでしょうか。満49歳以下の治療給付金の最低限度額は8万円です。高額療養費制度を考慮して最低限度額を設定しているのでしょう。

 治療給付金を何ヶ月型にするかが大きなポイントだと思います。当然4ヶ月型の方が保障は良いですが料金も高くなります。手術・放射線治療は治療給付金の支払い限度月数には含まれないという点を考慮して1ヶ月型を選択しました。

 ある程度の長期入院と入院を短期間で繰り返した場合のリスクについては、入院保障を付加することで担保できています。入院が長期化した場合はお金がかかります。入院保障は少なからず付加しておいた方が良いと考えています。ということで入院日額は5千円を選択します。

 他で先進医療を付加しているのであれば、あえて先進医療を付けることはないでしょう。仮に、医療保険・がん保険を同時に申し込みする場合は医療保険に先進医療特約を付加したほうが良いでしょう。がん保険に先進医療特約を付加した場合はがんの先進医療のみしか使えなくなります。

 三大疾病一時金に上皮内新生物も保障可能な特則が付いたのは良いですね。今までのアフラックのスタンスとしては、大きな病気に関して大きな保障を支払う!といった感じでしたが、顧客の意見を重視して改善したのでしょう。

 保険料をシミュレーションしてみましたが、上皮内新生物を満額保障にした場合でもそこまで大きくは料金は変わりません。性別・年齢にもよります。アフラックといえばがん保険ですが、がん保険に関しては上皮内新生物の一時金は10%保障です。がん保険よりもがん一時金の内容がどんどん良くなっていく・・・笑

 ということで上記のプランです。人それぞれ求める保障が違うはずですので参考程度にしていただければと思います。

 最後に一点。EVERシンプルのプランを考えるうえでの注意点です。繰り返し繰り返しになりますが、特約は後から付けられなくなっています。迷った特約は付加しておいたほうが良いという部分ですね。

【アフラック】先進医療特約の追加は可能?特約中途付加の注意点

 アフラックには特約のみを中途付加できる専用の商品が用意されています。医療保険で言えば「EVER PRIMEプラス」がん保険で言えば「WINGSプラス」といった商品が該当します。現在の契約内容にもよりますが、「先進医療特約」のみの中途付加も可能です。特約のみの中途付加ができず、一から保険に入り直さなければいけない保険会社も多い中でアフラックは非常に良心的と言えます。

※2023/9/19以降、医療保険の特約中途付加ができなくなりました。がん保険は可能です。

 医療保険に特約を中途付加する場合は、「治療保障給付金+特約」といったプランで申し込みする他ありません。EVERシンプルプラスプランといったプランとなります。

  追加方法も簡単です。アフラックコールセンターや担当代理店に連絡して資料を取り寄せる方法や契約者専用サイト「寄りそうネット」からの資料請求をする方法等々です。とはいえ、無条件で加入できるわけではなく注意点もあるため記載していきます。

健康告知が必要

 先進医療特約を新たに追加する場合は、再度告知をして審査を受ける必要があります。無条件で追加できるわけではありません。がん保険に「がん先進医療特約」を追加するケースと医療保険に「総合先進医療特約」を付加する場合では告知内容が異なります。

 「がん先進医療特約」は名前の通り、がんに対する先進医療にのみ使える特約です。有名なのが重粒子線治療や陽子線治療といった先進医療ですね。それに対して、「総合先進医療特約」はがん以外の先進医療も保障ができます。幅広く保障ができるように医療保険に先進医療特約を付加するのが一般的です。

 上記どちらかを付加するかによって告知内容が異なります。「総合先進医療特約」を付加する場合は健康状態を詳細に記入して申し込む必要があるため、健康状態によっては特約中途付加できないケースも十分に考えられます。「がん先進医療特約」に関しては、「総合先進医療特約」を付加する場合と比較すると告知内容が緩めです。とはいっても、がん治療中やがんの疑いありの状態では厳しい査定となりますが・・・。

先進医療特約の重複に注意

 アフラックでは先進医療特約を重複して持つことができません。「がん先進医療特約」「総合先進医療特約」両方を同時に付加することはできません。医療保険・がん保険どちらも加入していて先進医療を付加した場合は医療保険に付加したほうが良いでしょうね。

※アフラックの昔のがん保険に「がん高度先進医療」というものがあります。こちらを加入している人は医療保険に「総合先進医療特約」を付加しても限度額オーバーとはなりません。がん保険にプラスで「がん先進医療特約」の追加も可能です

 また、他社の保険との重複はOKのため、他社で先進医療保障を持っていた場合でもアフラックで先進医療保障を持つことは可能です。ケースとしては中々なさそうですが、他社で先進医療保障を受け取ったからといってアフラックでは受け取れなくなるという制限はありません。

既契約が払済み

 「60歳払済」「65歳払済」「10年払済」等の払い済み契約をしている人は注意が必要です。保険料の払い込みが全て完了している場合は、特約の中途付加はできません。例えば、60歳払済の契約をしている方が60歳以後に先進医療特約のみを中途付加しようとしてもできません。

 通常の定額タイプで契約している人には関係のない話ですが、払済契約の方は注意が必要です。払い済み後にどうしても先進医療を付加したい場合は他の選択肢を探る他ありません。残念ながら、アフラックでは先進医療のみを持つことはできません。

まとめ

 今回は先進医療特約絞って記事にしましたが、先進医療特約以外の特約も特約のみの申し込みが可能です。例えば医療保険「EVER」に通院保障が付いていないため「通院特約」のみを付加するといったことや、死亡保障が付いていないから「終身特約」を付加するといった具合です。

 既契約内容によって付加できない特約等もありますが、がん保険の治療保障が弱いため「治療保障特約」「手術・放射線特約」「抗がん剤・ホルモン剤特約」のみを申し込みするといったことも可能です。

 アフラックの最大の長所は特約を後付け可能な点です。「アフラック式」と称して宣伝をしています。既契約者からすれば選択肢が広がるのは良いことです。既契約の良い点は残しながら大事な保障を付加できます。また、既契約を全て解約して新契約に切り替えることも可能です。ぜひ検討してみて下さい。

【保険】口座引き落としとクレジットカード払いどっちが良い?

 一般的な保険契約においては、保険料振替を「口座引き落とし」と「クレジットカード払い」どちらかを選べるかと思います。クレジットカード払いを選択しても最終的には口座から引き落としになりますが、口座払い・クレカ払いそれぞれにメリット・デメリットがあるため把握しておいたほうが良いでしょう。

クレジットカード払いのメリット

 クレジットカード払いにする大のメリットはポイントが貯まることでしょう。保険は毎月引き落としが続きますからね。続ければ非常に大きなポイントになります。保険料を年間数万数十万円と払っているのであればクレカ払いにしないのはもったいないですね。

 また、印鑑も不要となります。保険の新規契約時に口座引き去りを選択すると基本的に印鑑が必要です。最近はネット口座などで印鑑が不要なケースも増えてきましたが基本的には押印しなくてはいけません。

 申し込み時に印鑑相違や印鑑不鮮明等で不備があると保険料の引き落としが遅れるケースがあります。翌月に併徴で保険料引き去りになったり、保険料の直振りが必要になったりするケースがあり面倒です。クレジットカード契約であれば印鑑が不要なため、印鑑不備による面倒ごとを避けられます。保険会社・保険種類によっては保障の開始も遅れることもあります。印鑑不備により保障開始が遅れて万が一の際に保障が受け取れないということにもなりかねません。

クレジットカード払いのデメリット

 クレカ払いが不可の保険会社・保険商品もあります。円建ての一般的な生命保険で「クレカ払いNG」という商品は少ないですが、外貨建ての保険はクレジットカード不可となっているケースが多いように感じます。また、特定のクレジットカードは対応していないというケースもあります。契約の際は「クレジットカード払いに対応している商品か」「自身のクレジットカードが対応しているか」要確認です。

 利用限度額に要注意。クレジットカードの限度額に注意をする必要があります。限度額を超えてしまったために引き落としができずに保険が失効してしまったとなってしまっては元も子もありません。半年払い・年払いなどで一度の支払いが大きくなる場合は注意しましょう。

 本人名義のカードのみ使用可。使用できるのは本人名義のみです。基本的には本人名義のクレジットカードのみ使用可能です。契約者とクレジットカードの名義が相違している場合は使用不可です。

例)夫契約者の場合、妻契約者のカードは利用不可。

 クレカ不正利用のリスク。可能性としては極めて薄いですが、ハッキング等により情報流出の可能性はゼロではありません。過去には大手保険会社でクレカ情報流出等の問題が発生しています。とはいえ口座情報も情報流出の可能性はゼロではないので、そこまで気にしたらキリがありませんね。

 メリット・デメリットを理解したうえで好みの方を選択しましょう!

アフラックの保険を誕生日前契約する方法!責任開始特約・9条撤回について解説

 同じ保障内容であれば、保険料は一円でも安いほうが良いでしょう。特に保険期間が終身の保険の場合は一生涯保険料が変わりません。大抵の生命保険は年齢が低い方が給付金を請求するリスクも低いため、一歳でも若い方が保険料が安くなります。

 基本的には、誕生日が契約日前であれば保険料は誕生日前の年齢での保険料となります。肝心の契約日ですが、保険会社・保険商品・契約内容・申し込み方法等により契約日の設定方法が異なります。今回はアフラックの保険を誕生日前に契約する場合の注意点をまとめていきます。

責任開始期に関する特約とは

 アフラックの保険には「責任開始期に関する特約」というものがあります。簡単に言ってしまえば、契約日を早めて保障を早くするための特約です。この特約を付加した場合、保障開始日は「申し込みと告知が共に完了した日」となり、契約日は「申し込みと告知が共に完了した月の翌月1日」となります。

 具体例を挙げると「申し込みと告知が共に完了した日が12月15日の場合、翌月の1月1日が契約日となる。」といった感じですね。誕生日が12月31日だった場合は、契約日が誕生日後となるため保険料が上がります。逆に誕生日が1月2日であれば、誕生日前契約となり保険料は上がりません。ちなみに、誕生日が1月1日の場合は保険料が上がります・・・。契約日=誕生日になってしまう場合は一ヶ月前に契約しましょう。

 新規申し込みや旧契約からの切り替えなどを行う場合は「責任開始期に関する特約」を付加しての申し込みになるかと思います。基本的には、自ら「付加しない」という選択をしなければ自動的に付加されます。しかし、中には責任開始期に関する特約が付加されていない(付加できない)商品もあります。

 医療保険「EVER PRIME」がん保険「Days1」「WINGS」等、主力商品は責任開始期に関する特約を付加できます。付加できる商品が大半ですが、付加できない商品もあるため下記で挙げておきます。

 アフラックには特約を中途付加できる商品が存在します。「EVER PRIMEプラス」「WINGSプラス」といった商品です。現在の契約は変えずに特約のみ後から中途付加できる便利なシステムです。アフラックの契約者が特約を中途付加する場合は「責任開始期に関する特約」を付加できません。

 この場合、契約日が遅くなります。中途付加時の契約日は「契約者が指定した月の主契約の契約応当日」なります。契約中の主契約の契約日が1月1日だった場合は、〇月1日となります。1月27日だった場合は、〇月27日となります。申込日にもよりますが、〇月の部分は最短でも翌々月になると思ったほうが良いでしょう。

9条撤回とは

 上記の責任開始期に関する特約を付加しても、誕生日の前月までに申し込みをしなければ誕生日前契約とはなりません。「既に誕生日月になってしまったが何としてでも誕生日前契約をしておきたい」という方には9条撤回という特殊な申し込み方法があります。

 「責任開始期の属する月を契約日とする」というチェック項目があるのでそれが該当します。「責任開始期の属する月を契約日とする」という選択にチェックを付けると「告知と申し込みが完了した日」が契約日になります。例を挙げると下記の通りです。

①保険ショップで申し込みをしたケース。誕生日1月15日、告知日・申し込み日(代理店またはアフラックの申込書受領日)が共に1月10日の場合、契約日は1月10日となります。

②通販で申込書を取り寄せて書類を送付したケース。誕生日1月15日、告知日1月10日、代理店またはアフラックの申込書受領日が1月13日の場合、契約日は1月13日となります。

 誕生日前ギリギリの方には便利な申し込み方法ですが「責任開始期の属する月を契約日とする」方法で申し込みをした場合にはデメリットもあります。当月分の保険料も払わなくてはいけません。翌月に2ヶ月分の保険料が請求されます。上記①②のケースで考えると、2月に2ヶ月分の保険料が引かれるといった具合です。通常の申し込みであれば2月の引き落としは1ヶ月分のみですが契約日を早めたために1ヶ月分余分な保険料を払う必要が出てきます。

 保険料を余分に払わないといけないといったデメリットがあるため誕生日前契約以外では使うケースはほぼありません。また、9条撤回ができないケースもあるため詳細はコールセンターに問い合わせをしてから進めることをおすすめします。

書類不備に要注意

 いろいろと書きましたが全てが無に帰してしまう可能性がある書類不備にも気を付けましょう。書類に不備等があり申込書が返送されてしまうと契約日がずれるケースがあります。誕生日前ギリギリの場合は不備がないかを入念に確認したうえで書類を提出したほうが良いでしょう。絶対にミスをしたくないのであれば店舗で契約したほうが良いかもしれません。また、アフラックは書類ではなくオンライン申し込みも対応しているため、抵抗がなければオンライン上で申し込みをするのも一つの手段です。

まとめ

 こう言ってしまっては元も子ありませんが、申し込みは余裕を持って行ったほうが良いでしょう。何かイレギュラーが生じると契約日がずれる可能性がありますからね。とはいえ、誕生日前ギリギリまで検討してから申し込みをするという選択をする方も多いでしょう。是非参考にしていただければと思います。

アフラックのがん保険の評判が悪い理由!評価が低い原因を解説

 ダイヤモンドオンラインの「がん保険ランキング2023」という記事を確認したところ、アフラックの最新商品「生きるを創るがん保険WINGS」が最低評価となっていました。数多くあるがん保険の中でまさかのワースト評価・・・。評価したのは保険代理店経営者やFPなど、いわゆる保険のプロのため信頼性は低くありません。アフラック通(自称)の私としては見逃すわけにはいきません。

 何故、保険のプロの評判・評価が著しく悪いのかを分析しました。

アフラックのがん保険の評判・評価が良くない理由

上皮内新生物の保障が少ない

 記事内で触れられていましたが、悪性新生物(一般的ながん)に対して上皮内新生物(軽微ながん)に対する保障が少ないです。例えば、上皮内新生物と診断確定された際に受け取れる一時金は悪性新生物の10分の1です。確かに痛いところを突いてきますね。

 他社のがん保険であれば上皮内新生物も100%満額保障としている商品もあります。昔からですが、アフラックのがん保険は上皮内新生物に対する保障が手薄いのが特徴です。昔のがん保険ですと上皮内新生物は保障対象外という商品もあります。

 上皮内新生物は転移や再発などの可能性が極めて低いため、悪性新生物と比較すると治療費が少なくなるケースが大半です。手術で悪い部分を切除してそれっきりということも多々あります。大きなお金がかかるケースは珍しいです。

 比較的お金がかからない「上皮内新生物」の保障は抑え、お金がかかる「悪性新生物」に対しては手厚く保障!というのがアフラックのスタンスですね。軽微ながんでも手厚く受け取りたいという方にはアフラックのがん保険はおすすめできません。

保険料払い込み免除特約の条件が悪い

 がんになった際に保険料の払い込みが不要になるという特約です。アフラックのがん保険は払い込み免除特約が弱いという指摘を受けていました。あぁ・・・これまた鋭い指摘です。おっしゃる通り、他社に比べて免除条件が厳しいです。

 具体的に言えば、払い込み免除特約を付加しても上皮内新生物では払い込み免除になりません。あくまで悪性新生物に罹患して条件を満たさなくてはいけません。他社のがん保険では、上皮内新生物と診断されれば払い込み免除になるという商品がいくつもあります。

 また、悪性新生物と診断された場合でも診断された時点では即払い込み免除というわけでもありません。悪性新生物と診断確定されたうえに特定の条件を満たさなくてはいけません。特定の条件というのは「入院と特定の通院治療の合算が30日に達した場合」等です。詳しくはWEB約款等を参考にしていただければと思います。 

 正直、免除条件が分かりにくいし複雑です。上皮内新生物では免除にならないにしても、悪性新生物と診断確定されれば即払い込み免除!とならない点は残念な点です。

まとめ

 FPの方々の指摘通り、上記点に関しては他社と比較して劣後していると感じます。また、保険料自体も他社と比較して優位かというとそういうわけでもありません。繰り返しになりますが、痛いところを突いてきたなと感じました。

 過去の記事でメリット・デメリットをまとめているため参考に載せておきます。

 上皮内新生物の保障が少ない点に関しては、気になる方は他社のがん保険を選びましょうとしか言えません。上皮内新生物の保障が少ないのはアフラックの特色です。

 払い込み免除特約は「特約」のため、付加しないという選択ができます。払い込み免除特約は付加すればその分保険料が上がりますからね。保険料の上り幅も大きいです。

 免除の条件が気になるのであれば付加しなければいいだけです。アフラックのがん保険は自由に設計できる「自由設計プラン」というものがあります。払い込み免除を外して一時金保障や入院通院を強化するなどすればいいでしょう。特約が豊富なため他の特約を付加するのもいいでしょう。

 自由設計で色々と組み立てられるのがアフラックのがん保険の良い点です。上記のような評判が悪い理由を知っていれば回避策もあるため是非参考にしていただければと思います。

【アフラック】総合先進医療特約→総合先進医療特約〔2012〕に変更する際のメリット&デメリット

 アフラックで現在販売されている医療保険の先進医療(正式名称:総合先進医療特約〔2012〕)は「10年更新」タイプになっていますが、過去の医療保険において「終身」タイプとして販売されていました。おそらく「もっと頼れる医療保険 新EVER」を契約している方で先進医療特約を付加している場合は「終身」タイプになっているかと思います。

 旧来の先進医療(正式名称:総合先進医療特約)は保障限度額が低いため、変更を検討する方も多いかと思います。今回は旧先進医療特約を変更する場合のメリット&デメリットをまとめていきます。

先進医療特約変更のメリット

・支払い限度額の上限アップ

 旧来の先進医療(総合先進医療特約)の通算限度額は700万円です。最新の先進医療(総合先進医療特約〔2012〕)の通算限度額は2000万円です。純粋に限度額の上限が上がっています。各保険会社の先進医療限度額は2000万円のケースが多いですね。アフラックもそこに合わせてグレードアップしています。

 また、旧来の先進医療においては特定の先進医療を除いて「1回につき50万円」までという限度額も定められていましたが、その限度額も撤廃されています。これは結構大きな変更かと思います。限度額が50万円のものとそうでないものが分かれていたらややこしいですからね。

・回数限度が無制限に変更

 旧来の先進医療は「1年間に5回まで」という回数制限が設けられていましたが、最新の先進医療特約は回数制限も撤廃されています。1年間に5回以上も先進医療を使うケースがあるのかな?と思いましたが制限がないに越したことはありません。

先進医療特約変更のデメリット

・終身→10年更新に変更

 冒頭にも記載しましたが、旧来の先進医療は「終身タイプ」です。保険料が値上がりする可能性はありません。しかし、最新の先進医療は「10年更新」のため10年後の保険料は予想が付きません。100円程度の特約が数百円程度になる可能性もあります。さすがに、そんなに極端な保険料UPはないかと思いますがどうなるかは分かりません。デメリットとして捉えていいでしょう。

まとめ

 メリット・デメリットをまとめてみましたが、正直変更してもしなくてもどちらでも良いのかなと感じる内容でした。先進医療の限度額が700万円までというのが若干気になりますが、そんなに使うケースがあるのか?とも思います。

 また、上記では触れていませんが保険料が変更されます。私が試算したケースでは「110円」の保険料が「99円」になりました。保険料は上がるケースと下がるケースがあります。「定額」タイプではなく、「60歳半額」「65歳半額」「60歳払済」「65歳払済」といった一定の年齢で保険料負担が下がる内容で契約をしている場合は先進医療も保険料が安くなります。ただ、10年更新の先進医療部分は半額・払済みにはなりません。「半額」「払済」になった先進医療はあえて変更する必要ないように感じます。

 告知不要で比較的簡単に変更可能な特約ですが、メリット・デメリットを比較したうえで慎重に判断しましょう。