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【三大疾病保険】心疾患・脳血管疾患保障型がベスト!急性心筋梗塞・脳卒中型と比較

 三大疾病保障加入時の注意点を改めて確認したためまとめていきます。がん・急性心筋梗塞・脳卒中は、生命に関わる三大リスクとして広く知られており、多くの保険商品がこれらを対象に保障を設けています。医療保険のオプションとしてだけではなく、三大疾病のみに特化した保険も発売されています。

 三大疾病保険や三大疾病一時金特約を選択する際に注意すべき項目として、心臓と脳における保障範囲が挙げられます。「急性心筋梗塞・脳卒中型」の三大疾病保障では、実際に多くの人がかかっている病気が保障の対象外になってしまうケースが多いからです。たとえば、心不全や不整脈といった比較的軽度な心疾患に対して、従来型では保障されないことがあります。

 まずは従来の三大疾病保障である「急性心筋梗塞・脳卒中型」の落とし穴を具体的に掘り下げた上で、どのような点で「心疾患・脳血管疾患型」の三大疾病保障が優れているのかを、データを交えながら比較していきます。

急性心筋梗塞・脳卒中型の弱点

 三大疾病保険の以前の主流は「急性心筋梗塞・脳卒中型」でした。これらは確かに重度な病気であり、発症時の治療費も高額になるため、保険で備えておく意義は大きいです。しかし、現在の医療事情や疾患の発症状況を踏まえると、この保障範囲にはいくつかの見落としがあります

 まず、急性心筋梗塞は「心疾患」の中のごく一部でしかないという点です。厚生労働省の令和2年「患者調査」によれば、心疾患で治療を受けている患者数は約305万人。このうち、急性心筋梗塞はわずか約7万5千人であり、割合にしてわずか2.5%程度です。つまり、心疾患全体の97%以上が、保障の対象外になる可能性が高いということになります。

 代表的な対象外疾患としては、狭心症、心不全、不整脈、心筋症などがあります。これらは高齢になるほど罹患率が高くなり、しかも再発や慢性化もしやすい疾患です。ところが急性心筋梗塞・脳卒中型の保険では、これらが保障されない可能性が高く、「保険に入っているのに給付が出ない」という事態が起きかねません。

 脳卒中についても同様の注意点があります。脳卒中は「脳血管疾患」の中に含まれます。例えば「一過性脳虚血発作」や「未破裂脳動脈瘤」などは、発症しても脳卒中の診断基準に該当せず、保障対象外となることが十分に考えられます。

【データ】急性心筋梗塞・脳卒中の割合

 心疾患・脳血管疾患型の保険がどれだけ広範囲をカバーできるのかを、具体的なデータをもとに比較していきます。

 まずは心疾患について。厚生労働省の令和2年「患者調査」によると、心疾患で治療を受けている患者数は約305万人。そのうち、急性心筋梗塞はわずか7万5千人(約2.5%)。残りの97%以上は狭心症、心不全、不整脈、心筋症など、「急性」とは分類されない心疾患です。

 この時点で、従来型の三大疾病保険では心疾患の大半が保障されないという事実が浮き彫りになります。一方で、「心疾患型」の三大疾病保険では、これらすべてが保障対象となる可能性出てきます。心不全の悪化による治療開始など、より身近なリスクに対応できる点が強みです。

 脳血管疾患についても同様です。令和5年の「患者調査」によると、脳血管疾患で治療を受けている患者は188万4,000人。このうち、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の合計は約158万人で、全体の約84%を占めます。つまり、脳卒中に限定した保険でもそれなりにカバーはされているわけですが、残りの16%にあたる「その他の脳血管疾患」には未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形、一過性脳虚血発作(TIA)、脳血管炎、モヤモヤ病などが含まれます。

 これらは症状が重いケースも多く、脳卒中と同じく医療費がかかるにもかかわらず、脳卒中型では保障されない可能性が高いのです。

三大疾病保障を選ぶ際の注意点

 三大疾病保険に加入していても、「実際に給付金が出なかった」という声は少なくありません。その多くは、「診断がついても要件に該当しなかった」「対象疾患に含まれていなかった」という理由です。

 現在のスタンダードは、広範囲保障へとシフトしています。従来型は設計が古く、時代のニーズに合わなくなってきているため、今加入するのであれば最初から「心疾患・脳血管疾患型」で備える方が賢明三大疾病保険は、ただ入っているだけでは不十分です。重要なのは、その保障が本当に将来のリスクに対応できる内容なのかどうかという点です。

 現在の三大疾病保障(一時金タイプ)で最強の型は、「がん(上皮内新生物含む)・心疾患・脳血管疾患」が保障範囲であること、加えて給付の条件が「半年に1回(または1年に1回)」であること、更に心疾患・脳血管疾患の2回目以降の給付条件が「入院(1日以上)または手術」であることです。

 上記が全て噛み合っている三大疾病保障は非常に優秀。基本的には保障が良い=保険料が高いとなりますが、保険会社間で差があります。比較してみると面白いです。

 今回、厚生労働省が開示している直近の患者調査などを確認しましたが色々と衝撃。心疾患における急性心筋梗塞の割合がここまで低いとは思いませんでした。三大疾病保険や三大疾病一時金特約を検討する際は参考にしてみて下さい。