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条件付き解約制度について解説!アフラックで保険を見直す場合は理解必須の制度

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 今回は、条件付き解約制度の概要・メリット・デメリットを解説していきます。アフラックの保険同士を見直しするための非常に便利な制度です。この制度を使うことにより発生するデメリットはほぼありません。アフラックの保険を見直しするのであれば予備知識として理解必須の制度となります。

条件付き解約制度とは何か

 簡単に言えば、見直し前の旧契約と見直し後の新契約を自動的に切り替えてくれる制度となります。条件付き解約制度を使わない見直しの場合は、新契約の審査が通過し保障が始まる段階で旧契約の解約書を取り寄せて自身で解約書を提出する必要があります。「新契約の保障が始まる日はいつか」「いつ解約書を取り寄せて提出する必要があるか」等を自身で理解したうえで対応していかなくてはいけません。

 条件付き解約であれば、新契約の保険料が無事に引き落とされた段階で旧契約を自動的に解約してくれます。自身で解約書を取り寄せて提出する必要はありません。申込書と一緒に「新規契約に伴う条件付き解約書」というものを同時提出すれば保険会社側で自動的に切り替えてくれます。

条件付き解約制度のメリット

余計な手間が省ける

 見直し時の面倒な手間が省けます。「いつ解約書類を取り寄せるべきか」「いつ解約書を提出するのか」「保険料が二重に引かれないためにはどうするべきか」「保障の空白期間を空けないためにはどうすればいいか」等々自身で考えて行動しなくてはいけません。条件付き解約制度を使えば余計なことを考えなくて済みます。自動的に上手に切り替えてくれます。

 加えて、「限度額調整」という面倒な手続きも省けます。例えば、アフラックでは「先進医療特約」は一人の被保険者に一つまでしか持てません。

 「EVER」から「EVERシンプル」に見直しするとしましょう。旧EVERに先進医療特約が付加されていて、EVERシンプルにも先進医療特約を付加して加入する場合、条件付き解約制度を使わないと手続きが煩雑になります。

 新契約の審査が通った段階で「EVER」の先進医療特約だけを特約解約するという手続きをしなくてはいけません。条件付き解約制度を用いれば上記のような手間が省けます。他にも上記のような限度額上限は多々存在します。このあたりの調整を自動的にしてくれるのは有り難いです。本当に便利です。

保障の空白期間が空かない

 この制度の最大のメリットが、基本的には保障の空白期間が空かないという点です。例えばがん保険の見直しの場合、新契約の保障が始まるまでには3か月間の待ち期間というものがあります。保険加入後、3か月間は保障が使えません。

 最悪のケースとしては、見直しの最中にがんになってしまった場合です。新契約の審査が通り、保険料の引き落としが無事に完了してても保障が始まっているというわけでありません。3か月間の待ち期間中にがんになってしまい、かつ旧契約も解約していた場合には旧契約・新契約どちらの保障も受け取れません。

 数年前話題になった郵便局が販売していたアフラックのがん保険「保険料二重支払い問題」「保障の空白問題」は条件付き解約制度を導入していなかったためにも生じました。他にも問題は諸々ありましたが・・・。

 条件付き解約制度を用いてアフラックのがん保険同士を見直しすれば、3か月間の待ち期間中で新契約の保障が使えない間は旧契約が使えます。待ち期間中にがんになってしまった場合は、新契約は無効になりますが旧契約を巻き戻して使用できます。

※諸々注意点はあります。

 以前は古いガン保険には条件付き解約制度は導入されていませんでしたが、郵便局の事件があって以降「新がん保険」「スーパーがん保険」「21世紀がん保険」といった比較的古いがん保険でも条件付き解約の元証券として使用可能です。

※フォルテ、Days、新Daysに関しては以前から条件付き解約制度を設けています。

アフラックのがん保険同士の見直しをするのであれば利用必須級の制度です。

条件付き解約制度のデメリット

条件付き解約ができないケース

 医療保険同士の見直し、またはがん保険同士の見直しの場合のみ条件付き解約が使えます。医療保険→がん保険、がん保険→医療保険の見直しには条件付き解約は使えないということを理解しておく必要があります。

 がん保険に付加できる「特約MAX」から「EVER」への見直しなどにも使えません。特約MAXはあくまでがん保険の特約のためです。

 また、現在の契約が年払いの方は注意が必要です。未経過部分の保険料が返金されないケースがあります。具体的には、2010/3/1以前の契約日の保険の場合は年払いの未経過部分の保険料は返金されません。払った年払いの保険料が返ってこないため、年払いで保険料を払った後すぐに見直しをすると非常に勿体ないです。2010/3/1以前の契約日の保険は条件付き解約をせずに見直したほうが良いでしょう。

 この他、思いつく限りデメリットはありません。画期的な見直し制度です。強いて言うのであれば、二重に引き落としされた保険料が返金されないケースがあります

 保障の空白期間を空けないために旧契約と新契約の保険料が二重に引き落としされて、後日引き落とし口座か指定口座に自動返金されるシステムになっています。旧契約の契約時期等によっては引き落とし後返金されない場合があります。二重引き落としの回避方法としては、旧契約の保険料の請求停止という手段があります。

 条件付き解約の際に旧契約の保険料が返金されるかどうかは、コールセンターに問い合わせをすれば確認して教えてもらえます。切り替え時の保険料返金有無はアフラック側も慎重に対応しています。返金されるかどうか、請求停止をするかどうかは見直しを紹介した担当者が把握しているはずですが、自身の頭の片隅にも置いておくと良いかもしれません。

 この機会に調べてみましたが、オリックス生命やメットライフ生命などでも同様の制度を取り扱っているようですね。

 注意点としては、同じ保険会社間でないと「条件付き解約」はできません。「アフラックからオリックスへの見直し」「メットライフからアフラックへの見直し」等々、保険会社を跨ぐ見直しをする場合は通常の解約処理を行わなくてはなりません。

まとめ

 知っていて損することはない制度です。逆に知らないと手続きが煩雑になり苦労することがあります。新規に保険に加入するだけであれば難しい話ではありませんが、既契約の解約の伴う新規契約は慎重に対応しましょう。

 重複した保険料は「既契約の解約処理が完了してから返金」となるため、第一回目の保険料が引き落としになるまでは返金されません。参考にしていただければと思います。