アフラック徹底分析

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【アフラック】寄りそうDaysの保障内容まとめ!がん経験者用のがん保険

 今回はアフラックのがん経験者用がん保険「生きるためのがん保険 寄りそうDays」の保障内容等を振り返りまとめていきます。寄りそうDaysが発売された当時は、がん経験者でも加入ができるがん保険というのは画期的でした。アフラックは、以前にもがん経験者用のがん保険を発売していた時期はありますが商品内容がイマイチだった記憶があります。寄りそうDaysはシンプルで分かりやすい良い商品です。

寄りそうDaysの特徴・保障内容

 寄りそうDaysはがん経験者用のがん保険です。ここでいう「がん」は「悪性新生物」を指します。悪性新生物の経験がない方は加入できない商品でした。当時の加入条件は満20歳から満85歳まで。また、最後のがん治療から最低5年以上経過していることが加入条件の一つでした。過去に経験したがんが再発・転移した場合でも保障の対象となります。当然ながら、がん経験者用の保険のため通常のがん保険と比較すると保険料は割増されています。

 保障内容自体は非常にシンプルです。主契約は、入院給付金、通院給付金、手術給付金、放射線治療給付金の4点。+で特約を付加可能です。付加可能な特約は抗がん剤治療特約、がん先進医療特約の2点となっています。

入院給付金

 がん、上皮内新生物の治療目的で入院した場合の保障。初日から日数無制限保障。通常のがん保険と同じく支払回数に制限がない点はgood。

通院給付金

 がん、上皮内新生物の治療目的で通院した場合の保障。手術・放射線治療・抗がん剤治療目的での通院は日数無制限で保障。その他の通院であっても、退院後365日以内の通院であれば支払い日数無制限で保障。通院も手厚い保障です。

手術給付金

 がん、上皮内新生物の治療目的で手術を受けた場合に保障。一連の手術については14日間に1回回数無制限。通常の手術保障です。

放射線治療給付金

 がん、上皮内新生物の治療目的で所定の放射線治療を受けた際に保障。60日に1回限度で回数は無制限。週に4.5回放射線治療を受けた場合でも60日に1回給付という条件があるため注意。

抗がん剤治療特約

 がんの治療目的で所定の抗がん剤治療を受けた際に保障。また、乳がん・前立腺がんのホルモン剤治療を受けた場合も保障。更新後の保険期間を含めて通算300万(600万)円まで。10年更新。

 抗がん剤保障が5万円のプランの場合はホルモン剤保障2.5万円。合算通算限度300万円まで、10万円プランの場合はホルモン剤保障5万円。合算通算限度600万円までとなります。

 この保障のポイントとしては「抗がん剤治療特約」という名称であるにもかかわらずホルモン剤治療保障も付加されている点でしょう。アフラック側からするとあまり見せ方がよくありませんね。抗がん剤治療特約を契約している方は認識しておいた方が良い点ですね。最新のがん保険では「抗がん剤・ホルモン剤保障特約」という名称に変更されています。

 とても良い保障ですが特約保険料は高め。10年更新のため更新時にググっと保険料が高くなる可能性があります。もしも保険料が払うのが厳しいが保険は継続したい・・となってしまった場合は「抗がん剤治療特約」のみを外すという選択も可能。特約解約も選択肢としては十分ありですね。

がん先進医療特約

 がんの診断や治療で所定の先進医療を受けた際に保障。先進医療にかかる技術料と同額を保障。通算限度は2000万円まで。プラス一時金を15万円保障。1年間に1回限度。10年更新。

 10年更新のため更新後の保険料が変動する可能性があります。とはいえ、抗がん剤保障と違い、特約保険料が大きくはないためさほど気にする必要はないのではないかと感じます。一時金が付いてるのがgood。

寄りそうDaysの強み

 がん経験者が入れるがん保険がほぼ無かった時代に道を切り開いた挑戦的ながん保険です。がん経験者に対して「再発や転移に備えたがん保険を契約しているから安心!」という心理的な安心感を与えることができるのが、この商品の最大の魅力かと感じます。がん保険に入っていれば再発・転移した際に与えるメンタル的な動揺を少なからず軽減できますからね。

 また、保険料が極端に高くないという点も良い部分です。がん診断時の一時金が付加されていない点や抗がん剤保障を付加しないプランで加入という条件付きではありますが、基本的な主契約+がん先進医療特約のセットで契約した場合の保険料は良心的でした。同内容で通常のがん保険に加入した場合と比較した際に、保険料が安いというわけではないですが挑戦的な商品であることを加味すれば悪くないと思います。

 アフラックのがん保険契約者専用サービス「よりそうがん相談サポート」といった無料の付帯サービスが付加されている点も良い点です。サポーターへの相談が無料というだけでなく、専門医紹介サービス・セカンドオピニオンサービス等も付加されています。とても良いサポートサービスです。

寄りそうDaysの弱み

 冷静に考えた場合、がん以外も保障ができる緩和型の医療保険の方が良くない?となってしまう部分があります。寄りそうDaysはがんの最終治療から5年以上経っていないと加入できません。

 寄りそうDaysの加入条件を満たす場合、アフラックや他社の緩和型医療保険に加入できる可能性が十分にあります。入院保障や通院保障が手厚い+特約として抗がん剤・ホルモン剤保障があるという部分で差別化はできていますが、似たような保険料であれば、がんに特化した保険よりもがんも含めて幅広く保障できる医療保険の方が良いのでは?と考えてしまう人がいてもおかしくはないでしょう。実際に寄りそうDaysに加入後、他の医療保険に乗り換えたという例は少なくないはずです。

 また、特約が10年更新という点も弱点でしょう。アフラックは通常のがん保険でも「抗がん剤保障」「先進医療保障」は10年更新です。アフラックの特徴なので仕方ないと言えば仕方ないのですが、この2点は10年後の更新時に保険料が上がると思っておいた方が良いでしょうね。がん先進医療保障は保険料も高くないためさほど気になりませんが、抗がん剤特約は保険料設定が高めです。更新時にグッと高くなる可能性があるため注意が必要です。特約なので極端に高くなれば特約のみ解約してしまうという選択を取ることは可能です。

まとめ

 このような商品を作り出したのはさすがアフラック。さすが、がん保険のパイオニアと感じます。挑戦的な姿勢は素晴らしいですね。凄くコスパが良い!内容が非常に充実している!!というわけではありませんが「安心を買う」という意味では無難で良い商品だと感じます。

 現在は、寄りそうDaysからバージョンアップした、がん経験者用Days1やがん経験者用WINGSが発売されています。また、健康状態によっては緩和型の医療保険に加入できる可能性もあります。保障内容に不安がある方は緩和型の医療保険の内容を確認してみると良いのではないかと感じます。