アフラック徹底分析

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【アフラック】21世紀がん保険のデメリット&保障内容を徹底分析!解約返戻金なしタイプが主流

 今回はアフラックの21世紀がん保険について保障内容を再確認したためまとめていきます。前々商品「新がん保険」前商品「スーパーがん保険」から弱点を大幅に改善したがん保険です。発売時期は、平成12年から平成21年まで。結構長寿ながん保険のため契約件数も多いかと思います。

 「新がん保険」「スーパーがん保険」の弱点・デメリットが改善された箇所も多いですが、逆に内容が弱化した部分も見受けられます。下記保障内容解説で一点ずつまとめていきます。

21世紀がん保険の保障内容

 「新がん保険」「スーパーがん保険」とブログでまとめていきましたが、明らかに保障内容が強化されているのが分かります。ただ注意していただきたいのは、「21世紀がん保険」には複数のプランが存在するという点です。この頃からアフラックは同一商品を複数プランで販売し始めました。予算に合わせて好みの保障を持つことができるようになっています。

診断給付金

 がん診断時の一時金100万。上皮内新生物診断時10万円。一回限り受け取れます。今まで保障対象外だった上皮内新生物(軽微ながん)も保障対象となりました!

 何よりも大きなポイントは「65歳以上での保障半額」が撤廃されています。前商品「スーパーがん保険」では65歳以降の保障が半額となっていました。がんのリスクが高くなる年代に入っても満額保障が受け取れるようになったのは大きな改善です。

入院給付金

 入院1日あたり1万円。「新がん保険」「スーパーがん保険」までは1日1.5万円だったため受け取れる金額は減少しています。入院治療→通院治療に徐々にシフトしていったという部分も背景にあるのでしょう。ただ、上皮内新生物でも保障が受け取れるようになっています。当然1日目から保障されます。入院保障は最新のがん保険と同等ですね。

手術給付金

 手術給付金1回につき20万円。14日間に1回を限度に回数無制限。これまで保障対象外だった「手術」の保障が付加されました!上皮内新生物も保障対象です。

 金額も大きくて良いですね。ちなみに、手術給付金という名称ですが「放射線治療」も一部保障対象です。具体的には50グレイ以上照射をあてた場合に保障対象となってきます。詳しくは過去に記事にしているため参考にしていただければと思います。

 場合によっては「放射線治療」も「手術給付金」として保障対象。ぐらいの認識で問題ないかと思います。「放射線治療」という名称ではないから100%保障が出ないと勘違いしないようにしましょう!

通院給付金

 通院1回あたり5千円。継続5日以上の入院後、所定の期間内の治療のための通院を保障。所定の期間というのは、「退院日の翌日以後180日以内」を指します。この180日の間で使える日数が30日分まで。通算の支払い限度は120日となっています。

 前商品は20日以上の継続入院後の通院を保障となっていたため、最近の医療事情に合わなくなっていました。この部分が改善されて5日以上の継続入院後と緩和されています。ただ、使える日数が厳しいですね。退院後約半年の中で30日分しか使えません。ちょっと心もとない。この点を補うのが下記の「特定治療通院給付金」です。

特定治療通院給付金

 通院1回あたり5千円。特定のがん治療で通院をした際の保障です。ここでいう特定の治療というのが、がん(悪性新生物)の治療目的で放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン療法を受けた場合を指します。保険期間を通じて通算120日限度で保障。

 ○○日以上の入院が必要といった条件や退院後〇〇日以内までしかもらえないという条件はありません。手術後、抗がん剤やホルモン剤治療で何度か通院をするというケースは良くあります。通常の「通院給付金」保障で抑えきれない部分を補う良い保障です。限度が120日というのが懸念点ですが無いよりはいいです。

がん高度先進医療給付金

 所定の先進医療を受けた際の保障です。保障額は6万円から140万円まで。1年間で5回までの制限有り。保障額が小さい点がちょっと心配ですね。重粒子線治療や陽子線治療はもっとお金がかかります。最新のがん保険のスタンダードは「先進医療を通算2000万円まで保障」です。21世紀がん保険の懸念点の一つです。

在宅緩和ケア初期給付金

 緩和ケア時の一時金10万円。緩和ケアの初期費用として使えるようにというイメージでしょうか。下記の「在宅緩和ケア給付金」が緩和ケアのメイン保障のように感じます。

在宅緩和ケア給付金

 余命6ヶ月以内の宣告を受けた場合の保障です。余命6ヶ月以内と診断され医師の管理下のもとで在宅末期医療を受ける際に保障されます。在宅末期医療開始から、180日目まで180日を限度に1日5千円支給。

 良い保障ですね。在宅で緩和ケアを受けていてもお金はかかります。入院程ではないにせよ経済的ダメージも大きいです。180日目まで1日5千円というの助かりますね。入院を挟んだ場合は入院保障が対象となります。

死亡保険金・死亡払戻金

 死亡保険金は、がんで死亡したときに10万円。前商品から一気に金額が減りました。がん=死の時代ではなく、がんを治療で治していく時代に変わったためでしょう。がン治療にフォーカスした保険に変わった影響で死亡保険金額は激減しました。がん以外で死亡したときに受け取れる「死亡払戻金」は「解約払戻金有りコース」の契約の方だけ受け取れます。金額は5万円。

特約MAX21

 21世紀がん保険には医療保障の特約「特約MAX21」というものがあります。過去に21世紀がん保険とセット販売されており、新健康応援団という名称で販売されていました。下記の記事で手短にまとめております。

21世紀がん保険に解約返戻金はあるか

 「解約払戻金ありタイプ」「解約払戻金なしタイプ」の二つのプランが存在します。ただ、「解約払戻金ありタイプ」は当然ながら保険料も高くなってしまうため、「解約払戻金なしタイプ」で契約している人が多いかと思います。低解約返戻金特則ありと記載があれば「解約払戻金なしタイプ」となっています。

 スーパーがん保険までは大きな解約返戻金があったんですけどね。21世紀がん保険以降は死亡保障が削減されているため解約金はほとんどありません。

 「解約払戻金なしタイプ」で契約している方は名前の通り解約払戻金はありません。「解約払戻金ありタイプ」で契約している方は、アフラックのコールセンターか契約者専用サイト「よりそうネット」から解約金の額を確認可能です。※よりそうネットは確認できないケースもあり。コールセンターに連絡が一番早いかと思います。

21世紀がん保険の弱点・デメリットまとめ

 診断給付金について。65歳以降保障が半額になるデメリットがなくなったとのgood!!しかし、見直しなどをしていない場合はがん診断時の一時金は1回限りです。最近のがん保険は治療が長引いた場合に2,3回と一時金を受け取れるのがスタンダードです。21世紀がん保険は1回限り。気になる点です。

 放射線治療について。手術給付金の中に保障が含まれているとはいえ、50グレイ以上の放射線照射が必要となります。旧制度の放射線保障です。最新のアフラックがん保険は「50グレイ照射」が必要という条件はありません。ここも気になる点です。

 抗がん剤・ホルモン剤治療について。抗がん剤・ホルモン剤治療の保障自体がありません。現在のがん治療の主流になっている保障がないのは心配が残ります。

 先進医療について。21世紀がん保険の先進医療保障は受け取れる金額が小さいです。最近の先進医療保障は「かかった技術料と同額。通算2000万円限度」がスタンダードです。多額の費用がかかる先進医療の保障を受けた際の給付額が小さい点が気がかりです。ただ、先進医療自体は受ける人自体が少ないため上記3点と比較すればさほど大きな問題ではないかもしれません。

 自由診療の保障について。古いがん保険のため、自由診療に関する保障はありません。公的医療保険制度対象外の治療を受けるとなった場合は要注意です。

21世紀がん保険の見直しは必要か

 21世紀がん保険は「新がん保険」「スーパーがん保険」など古いがん保険よりは内容が手強いものの、上記で挙げたような弱点・デメリットが存在するのも事実です。個人的には治療保障が手薄いという点と診断金が一度限りという点がネックに感じます。

 アフラックの最新のがん保険に見直しをすれば、診断金を複数回受け取れるように強化が可能。また、手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤保障なども付加が可能となっています。

 アフラックでがん保険を契約している方の場合、見直し方法が二通りあります。一つは「21世紀がん保険」は継続しつつ、弱い保障を強化するという方法です。

 上記は、「生きるためのがん保険Days1プラス」という契約者専用の保障強化用プランです。今のがん保険の良い部分は残しつつ、旧来のがん保険の弱い部分を補強ができる優れた商品です。アフラックは古くからがん保険を販売しているため、上記のような保障強化用プランを準備しています。「昔からのがん保険に愛着がある」「解約すると勿体ない気がする」という方も少なくないでしょう。そういう方は保障強化用商品で足りない部分を補うのが良いでしょうね。

 もう一つの見直し方法は、「21世紀がん保険」を解約して最新のがん保険に切り替えるという方法です。アフラックは、「条件付き解約制度」という切り替え制度を設けています。簡単に言ってしまうと、「保障の空白期間(保障がない期間)をなくして最新の保険に切り替える制度」です。

 多くのがん保険が「加入後3ヶ月間は保障が出ない」という待ち期間を設けています。待ち期間中にがんになってしまうと保障が出ません。アフラックの場合は払ってもらった保険料だけ返金しますというスタンスです。

 この空白の期間にがんになってしまう可能性もゼロではありません。そのリスクを回避するのが「条件付き解約制度」です。新しいがん保険の保障がスタートするまでの期間は旧来のがん保険が使えるように設計されています。とても便利な制度です!契約者が不利にならないように上手に切り替えてくれる優れた制度設計です。

 さすが、がん保険のパイオニアと言えますね。「21世紀がん保険」の良い部分を残しつつ保障を強化する方法と最新のがん保険に切り替える方法の二通りを準備して好みの方法を選択できるように対応しています。21世紀がん保険の契約者はゆっくり検討してみるのが良いかもしれません。

【アフラック】スーパーがん保険はお宝保険!?保障内容&解約返戻金のピーク時期まとめ

 今回はアフラックの「スーパーがん保険」の保障内容等を振り返ります。発売時期は、平成2年から平成16年まで。この商品も販売期間が長いため契約者数が多い商品です。法人向けにも多数販売されていたため、職場で家族分も含めて契約したという方が多いのではないでしょうか。

 前商品の「新がん保険」と同様にお宝保険と呼ばれることもあります。契約形態や契約後の経過年数によっては、大きな解約返戻金を受け取ることができます。アフラックのがん保険で大きな解約返戻金を受け取れる可能性が高いのは「スーパーがん保険」までですね。次世代の「21世紀がん保険」からは解約返戻金額が減少していることがほとんどです。

 ちなみに、保険証券や約款を確認すると「新がん保険b型」という記載があるかと思います。新がん保険b型はスーパーがん保険を指しているため、この記事を確認していただければ問題ありません。

スーパーがん保険の保障内容

 新がん保険同様、個人契約と家族契約が可能な商品でした。上記保障内容の図の通りですが、主たる被保険者は満額保障。配偶者と一定年齢以下の子供は6割程度の保障(家族契約の場合)といった最近のがん保険には無い保障形態です。

 ちなみに、スーパーがん保険Vタイプという特殊プランも存在します。スーパーがん保険よりも保険料を抑えたプランです。解約返戻金額はスーパーがん保険より少なくなるように設定されています。Vタイプはお宝保険とは言えないかもしれません。

 下記保障内容に関しては一口あたりの金額です。

診断給付金

 がん診断時に受け取れる一時金は100万円。前商品「新がん保険」には無かった診断金が付加されているのは良いですね。ただ、上皮内新生物の一時金は無し。65歳以降の保障は半額になってしまいます。リスクが高くなる年代で肝心の一時金が半分になってしまうの痛いですね。昔のアフラックがん保険の弱点の一つです。

入院給付金

 入院給付金は1.5万円。入院主流の時代のがん保険だけあって最新のがん保険より保障が手厚め。入院初日から保障。上皮内新生物は保障対象外です。

在宅療養給付金

 20日以上の継続入院後、在宅療養をした際に20万円の一時金。昔は20日以上の継続入院もハードルは高くなかったのですが最近のガン治療は短期入院が主流です。在宅療養給付金を受け取るハードルは高めといえるでしょう。こちらも上皮内新生物の保障は無しです。

通院給付金

 通院保障が1日につき5千円。最新のがん保険同様通院まで保障ができるのはgood!!しかし、20日以上の継続入院後の通院でないと保障できません。これは痛いですね。短期入院が主流の時代には合っていません。また、65歳以上の保障は半額となってしまいます。合わせて上皮内新生物は保障対象外です。

死亡保険金・死亡払戻金

 がん(悪性新生物)で死亡した際は一口当たり150万円。最近のがん保険には付いていない死亡保障が付いているのは良いですね。とはいえ、がん(悪性新生物)以外で死亡したときには受け取れません。

 それを補完するための死亡払戻金もセットで付加されています。死亡払戻金の金額は10分の1。がん以外で死亡したときに受け取れますが金額は少額です。

特約MAX

 「特約MAX」という医療保障強化用の特約が販売されていた時期があります。「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な貴重な医療保障ということもあり、スーパーがん保険に付加している方も多いのではないでしょうか。付加している方は参考にしていただければと思います。

スーパーがん保険の解約返戻金のピーク時期はいつか

 スーパーがん保険には解約返戻金があります。解約時期によって受け取れる金額が違うという点は注意が必要です。解約払戻金は保険を続ければ続けるほど金額が増えていくというわけではなく、とあるピーク時期を境に減少していきます。

 払った金額が積み重なるにつれて解約返戻金も増え続けていくと思いがちですが、必ずしもそうではないため注意しなくてはいけません。解約返戻金のピーク時期は契約内容によって異なります。

 上記「新がん保険」の記事にも記載しましたが、解約返戻金のピーク時期は(私が確認した限り)60歳代であることが多かったです。ただ、契約年齢や契約時期によっても異なるため詳細はアフラックのコールセンターに確認するのが一番手っ取り早いです。契約者本人からの問い合わせであれば詳細を教えてもらえます。

 がん保険=掛け捨ての認識が強いため、解約払戻金が付加されていることに気がついていない方も少なくないでしょう。掛け捨てと思って保険料を払い続けていた人からすれば、あっと驚く金額かもしれません。ただ、スーパーがん保険Vタイプの場合は解約払戻金が抑制されているので注意が必要です。

 私も最近知りましたが、アフラックの契約者専用WEBサービス「よりそうネット」からも解約返戻金額が確認可能です。ただ「よりそうネット」で確認できないケースもあるようなので参考程度にしていただければと思います。解約返戻金の確認を置いておいても無料で使える便利なサービスなので登録して損はありません。

スーパーがん保険は解約すべきか

 難しい問題ですね。私であれば「保険料」「解約返戻金額」の2点から総合的に判断します。毎月の保険料も安く、解約払戻金の金額もさほど多くないのであれば解約する必要はないと考えています。入院が短い時代とはいえ、1日1.5万円の入院保障や100万or50万円の診断金は魅力があります。

 私がスーパーがん保険の契約者であったと仮定したとき、この条件に該当する場合は解約するだろうなというパターンを挙げておきます。「スーパーがん保険を家族契約で契約している」かつ「主たる被保険者が亡くなっている」左記の条件に該当した場合です。

 スーパーがん保険を家族契約で契約していた場合、従たる被保険者(家族分)の保障は6割となります。65歳以降の場合、6割保障&診断金などの重要な保障が半額となります。これは痛い。主たる被保険者亡くなってしまい家族分のみの保障が残ったとしても保険料はさほど安くなりません。それなら、解約返戻金を受け取りつつ最新のがん保険に切り替えたいなと思ってしまいます。

 また、上皮内新生物(軽微ながん)の保障がほぼないという点が気になります。※年払いの契約を解約する場合は、未経過期間に対応した保険料の返金は無いため注意。2010年3月1日以前の契約は年払いの未経過分返金はありません。スーパーがん保険は全契約が2010年よりも前の契約となります。

 前商品「新がん保険」よりは保障が手厚くなったとはいえ最新のがん保険には見劣りします。解約をせずに契約を継続するのであれば保障の強化をするのも良いでしょう。足りない保障のみを付けたしして保障強化ができるのがアフラックの強みです。Days1プラスという契約者専用のがん保険補強用商品も存在します。

 スーパーがん保険には付加されていない手術・放射線、抗がん剤・ホルモン剤、自由診療に対する特定治療保障、先進医療、緩和ケアなど自身が希望する保障を選択して付加可能です。是非確認していただければと思います。

 また、解約払戻金を受け取り最新のがん保険に乗り換えたいという場合は「条件付き解約」という制度を利用するのも一つの手段です。保障の空白期間を空けずに最新のがん保険に切り替えることができます。

 新規でがん保険を契約すると3ヶ月間の空白期間が出来てしまいます。条件付き解約制度を利用すれば、新しいがん保険の保障開始までの3ヶ月間は旧がん保険の保障が残ります。アフラック同士の保険を見直す場合は非常に便利な制度です!

【メットライフ生命】ガードネクストの評判と評価!メリット&デメリットを分析

 今回は、メットライフ生命の新商品「ガードネクスト」の内容をまとめていきます。このブログでは主にアフラックの話題をメインに取り扱っていますが他社商品の調査も兼ねて確認してみました。新商品発売のプレスリリースが11月下旬にあり、2023年12月2日に発売!商品力の強そうながん保険ということで評判になっていましたが果たしてどうか。

ガードネクストの特徴と概要

 「がん治療給付金」「ホルモン剤・緩和療養給付金」を主契約としています。いわゆる治療の保障がメインのがん保険ですね。がんと診断をされた際に受け取れる「一時金を重視するか」「入院・通院保障を重視するか」「がん治療関連の保障を重視するか」左記のどれを重視するかは人それぞれかと思います。ガードネクストは「がん治療関連の保障を重視」する方にとって適したがん保険です。

 特約としては、「ガン診断特約」「ガン自由診療特約」「重度ガン治療特約」「ガン先進医療特約」「ガン通院治療特約」「ガン入院治療特約」「女性ガン入院治療特約」「女性ガン手術・再建術サポート特約」「悪性新生物収入サポート特約」「ガン保険料払込免除特約」が付加可能。

 手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤(+緩和療養)といった治療関連の保障を主契約としたがん保険ですが、がん診断時の一時金や入院・通院保障もオプションとして付加可能です。隙がありません。

 お金に糸目を付けなければ「治療保障」「入院・通院」「がん一時金」+αで高い治療が予想される「自由診療保障」まで全てをカバーできる強力ながん保険となります。主契約と特約を下記でチェックしていきます。

主契約・特約の総チェック!

 ガードネクストは特約数が多いですね!ということで、主契約+特約10個を一つずつ確認していきます。

がん治療給付金(主契約)

 治療の給付金は月額給付型です。ざっくりとした説明になりますが、「ガンの治療目的で手術・放射線治療・抗がん剤治療・在宅医療・1日以上の入院」いずれかがあれば、一月ごとに〇〇万円といった給付金を受け取れます。支払回数の制限無しです。

 同月内で、手術、放射線、抗がん剤治療等が重複した場合でも受け取れる金額は変わりません。治療保障を別々に受け取れるタイプの保険も多々ありますが、保険料を抑えるために上記のような保障形態を取る商品も多くなりました。

 日本には高額療養費制度がありますからね。合理的です。支払回数に制限なしというのは素晴らしい。安心して治療に専念できます。在宅医療と1日のみの入院も治療保障の保障範囲なのも良い点です。

ホルモン剤・緩和療養給付金(主契約)

 「ガン治療目的でのホルモン剤治療」「ガンの疼痛症状緩和目的での緩和療養、神経ブロック療法」左記を受けた場合にがん治療給付金の50%を保障。こちらも支払回数制限なしです。

 あえて主契約を別々にしたんですね。比較的医療費負担が少ないものに関しては給付額を半額にして合理的に保険料を抑えています。前商品「ガードエックス」では、ホルモン剤治療のみの保障でしたが、ガードネクストは緩和療養も対象になりました。医療事情に合わせて変化を加えてきましたね。支払回数の制限も撤廃されています。主契約強いです。

ガン診断特約

 ガンと診断された時の一時金です。上皮内新生物も満額保障。1年に1回、支払い事由に該当するたびに受け取れます。支払回数に制限なし。

 前商品「ガードエックス」では支払回数に制限がありましたが、無制限になっています。また、上皮内新生物の保障もパワーアップしました。「ガードエックス」では悪性新生物の半額保障でしたが「ガードネクスト」では満額保障。

 支払回数に制限がある点と上皮内新生物の保障が半額という点が前商品の評判を下げていました。今回は弱点を改善してパワーアップ。ガードネクストだけの話ではありませんが、「上皮内新生物満額保障」「1年に1回給付」「支払回数無制限」左記3点を満たすガン一時金は評判が良いです。強い特約です。

ガン自由診療特約

 自由診療に対しての保障です。ガンの治療目的で「患者申出療養・評価療養での入院または通院」「特定病院で実施される公的医療保険制度対象外の療養に対する入院又は通院」を保障。支払通算限度は1億円。

 公的医療保険制度対象内の治療であれば自己負担額は限られます。高額療養費制度もありますからね。ただ問題は公的医療保険制度対象外の治療・療養です。自己負担額がとんでもない金額になるケースがあります。お金が原因で希望のある治療を諦めるという選択は極力避けたいものです。

 ガン自由診療特約を付加しておけば、療養にかかる費用と同額が保障されます。通算限度も1億円までと抜かりありません。この特約を付加しておくか否かで精神的な安心感も変わると思います。良い特約ですね。

 ただこの特約は保険期間が「定期」なんですよね。5年ごとに更新があります。更新時の年齢と保険料率によって保険料が変動します。一般的には年齢が上がればリスクも上がるため料金も高くなると思っておいた方が良いでしょう。これは仕方ない。保険会社からしても自由診療の保障を保険期間「終身」として販売するのはリスクが非常に高いはずです。状況次第では保険会社の財務状況を極度に悪化させます。保険期間が「定期」であることを考慮しても良い特約だと考えています。

重度ガン治療特約

 重度ガンの治療を目的として「一日以上の入院、通院、在宅療養」いずれかをしたときの保障です。支払い事由に該当した月ごとに保障。支払回数制限なし。

 予算に余裕があれば付加しても良いかもしれませんね。個人的には優先順位は低めです。他の保障を充実させた方が良いかなと考えています。

ガン先進医療特約

 終身タイプの先進医療保障です。先進医療を受けた際、先進医療にかかる技術料と同額を保障。支払限度は通算2000万円まで。+αとして、先進医療支援給付金も受け取れます。がん先進医療にかかる技術料相当額の20%を保障。支払限度は1回の療養につき100万円まで。

 良いですね!保険期間が終身となり更新がなくなりました。途中で保険料が高くなってしまうというリスクを回避できます。ガードエックスの更新型という弱点が改善されました。

 また、先進医療の自己負担額と同額保障のみならず別枠で給付金を受け取れるのも良いですね。かかった技術料の20%相当額というのは大きい。現状、がんは高額な先進医療がありますからね。200万300万とお金がかかった場合、それに対して20%保障は大きい。

 これもガードネクスト限った話ではありませんが「通算2000万円限度」「終身タイプ」「+αで先進医療一時金」左記3点を満たす「先進医療特約」の評判は良いです。

ガン通院特約

 ガンの治療目的の通院を保障。がん通院治療給付金支払基準期間(1年)ごとに支払い日数120日分まで。通算支払回数に制限は無し。

 1年ごとに支払い回数の制限がある点は気になりますが許容範囲でしょう。がん治療は通院治療が主流の時代になっています。一般的な医療保険の通院保障よりは手厚いため予算に余裕があれば付加しておいて良いかなと思います。

ガン入院特約

 ガンの治療目的での入院を保障。支払回数制限無し。別に医療保険を契約していて入院保障が付加されていれば不要でしょう。最近は入院日数も短くなりました。

 ただ、ガンの時には個室で入院をしたから入院保障を手厚く持ちたいという気持ちも非常に良く分かります。入院特約を付加するかどうかは好み次第ですね。

女性ガン入院特約

 女性ガンの治療目的での入院を保障。支払回数制限無し。女性特有のがんをより手厚くカバーしたい場合は検討しても良いかなという感じですかね。優先順位は低めです。

女性ガン手術・再建術サポート特約

 三つの保障が付いています。一つ目は女性ガン手術給付金。女性ガンの治療を目的とした手術を受けたときに保障。月ごと一回の支払い限度。保険期間通じて回数制限無し。

 二つ目は女性ガン乳房再建術サポート給付金。乳房再建術1回につき、女性ガン手術給付金額×5倍を保障。乳房切除1回につき1回を限度。

 三つ目は女性ガン乳輪・乳頭再建術サポート給付金。女性ガン手術給付金の支払い事由に該当する所定の乳房に対する切除術を受けた乳房について、所定の乳輪・乳房再建術を受けた際の保障。上記、女性ガン手術給付金と同額保障。乳房切除手術1回につき1回を限度。

 女性ガンに手厚いがん保険に入りたいという方に対して良い保障が揃ってます。手術から再建まで手厚くサポート!女性ガンに対する手厚い保障を特約としてラインナップに加えてくれるのは女性からしたら有難いですね。隙のない良い特約です。

悪性新生物収入サポート特約

 悪性新生物と診断確定された後、毎年年金形式で給付金を受け取れます。上皮内新生物は保障対象外。また、保険期間「60歳満了」「65歳満了」「70歳満了」契約年齢により選べる保険期間が異なります。

 悪性新生物の診断を受けた後に毎年受け取れる所得サポート保障ですね。条件は生存していればOK。上記の決められた保険期間まで保障が受け取れます。働き盛りの時期にガンになると大変ですからね。ただ、保障が手厚い分保険料も高額!予算次第ですね。

ガン保険料払込免除特約

 ガンの診断確定後に保険料払い込みが免除になる保障。上皮内新生物も含めてガンの診断を受けた際に払い込み免除となるのは有り難いです。とはいえ、免除特約を付加すれば当然保険料は高くなります。

 ガードネクスト以外にも当てはまりますが、上皮内新生物も含めて「ガン」診断時に即免除となる免除特約は評判が良いです。しかし、免除特約自体の保険料は高いです。この特約を付加するかどうかは好みの問題ですね。私であれば免除特約は付加せず、ガンになった時に保障を大きく受け取れるように設定します。

ガードネクストのメリット

総合力が高い

 ざっくばらんに言えば、保障が手厚い!隙がない!!といった感じです。この特約が良いね!というよりも全体的に保障が手厚いです。商品力が強い。

 前商品である「ガードエックス」から大幅にパワーアップしましたね。弱点を改善してむしろ強みに変えてきたといったイメージです。

 がん保険のことを入念に調べている保険検討中の方が気にする項目をほぼ全てカバーしているなという印象を抱きました。

 治療給付金に関して、「回数に制限があると治療が長引いたとき心配」→「回数無制限で生涯保障します」がん診断特約に関して、「受け取れる回数に制限があったり、上皮内新生物で減額されると心配」→「1年に1回限度で回数無制限。上皮内新生物も満額保障します」がん先進医療関して、「先進医療に更新があると心配」→「更新無し。技術料の20%も別枠で保障します」など隙がありません。

不てん補期間中の保険料が不要

 がん保険には「待ち期間」と言われる契約後に保障されない期間があるのが一般的です。この期間が3ヶ月です。3ヶ月間の待ち期間中にがんの診断を受けた際は保障されません。万が一、待ち期間中にガンになってしまった場合は払っていただいた保険料は返しますねというスタンスを取る保険会社が多数派です。

 ガードネクストでは、この待ち期間中の保険料払込が不要と規定されています。保障されない3ヶ月間の期間は保険料を払わず、保障が開始されてから保険料をもらいますねという内容になっています。

 契約者からすればメリットしかありません。余分な保険料を払わなくて済みますからね。他社では、ひまわり生命のがん保険も不填補期間中の支払いは不要としていますが、この規定を組み込んでいる保険会社はまだまだ少数派です。がん保険は3ヶ月の空白期間が空くため見直しが難しいというのも特徴です。不てん補期間中の保険料が不要であれば他社からの見直しもしやすくなりますね。

非喫煙保険料率を設定可能

 タバコを吸っていない方限定のメリットとなります。ガードネクストは、タバコを1年以上吸っていない方は「非喫煙保険料率」で申し込み可能です。通常の保険料よりも安い保険料で契約できます。タバコを吸っているか否かでガンになる確率は大幅に変わります。

 当然ながらタバコを吸っている方がガンになる確率は高くなります。「非喫煙保険料率」がないガン保険の場合はタバコを吸っているいないにかかわらず同じ保険料になります。

 これが意味することとしては、タバコを吸っている方と吸っていない方の保険料が混在している場合(非喫煙保険料率自体がない場合)、タバコを吸っていない方はガンのリスクが低いにも関わらず割高な保険料を払うことになるということです。

 ①非喫煙者料率がない場合、タバコを吸っているAさんがガンになる確率が60%、タバコを吸っていないBさんがガンになる確率が40%。保険料はどちらも5000円。

 ②非喫煙者料率がある場合、タバコを吸っているかAさんがガンになる確率が60%、タバコを吸っていないBさんガンになる確率40%。保険料はAさんが6000円、Bさんが4000円。

 ※上記はあくまでイメージです。

 保険料の設定は上記のように単純な話ではありませんが、タバコを吸っていない方からすれば②のように料金を設定してくれた方が有難い話です。ガンになる確率が低い=保険料が安くなるという当たり前の話でもあります。医療保険にも「健康体保険料率」というものを設定している保険会社が増えてきました。合理的な保険料設定で好感が持てます。

ガードネクストのデメリット

保険料が高い

 デメリットというかメットライフ生命の特徴として考えたほうが良いですね。保障内容が非常に手厚いため保険料も高いです。とにかく保障内容重視の方向けの保険です。

 ガードネクストは特約が豊富かつ内容も強力なため、全部の特約を付加した場合は保険料もとんでもなく高くなってしまいます。自身で特約の優先順位を設定したうえで予算に合わせてプランを組み立てていきましょう!

 私であれば、「ガン診断特約」「ガン自由診療特約」「ガン通院特約」の三つの特約を付加したうえで他の特約は予算に合わせて検討します。「ガン先進医療特約」は医療保険の契約者で先進医療保障を持っていれば不要かと思います。とはいえ保険料が安いので気になるなら付加しておいても良いかもしれませんね。

 「ガン自由診療特約」が5年更新という点も注意しておいたほうが良いですね。更新限度なく継続することは可能ですが、5年ごとに保険料が変動します。更新型とはいえ良い特約です。付加しない理由はないかなと考えています。

 比較的似たような保障内容かつ評判が良い「ネオファースト生命:ネオdeがんちりょう」と料金比較をしてメモしたので参考に。

 全体的にネオファースト生命よりメットライフ生命の方が保険料は高め。特に喫煙者の料率で差がありますね。極力保障内容を似せてシミュレーションをしましたが、保障の内容の違いや一部保険期間の違いがあるので一概にどちらが良いとは言えません。ガードネクストは自由診療保障は自己負担額と同額保障かつ限度額1億円ですからね。

ガードネクストの個人的評価・まとめ

 ガードネクストを調べてみて最も衝撃をうけた点は、「喫煙者料率」「非喫煙者料率」の差が激しいという点です。特に男性の保険料が大きく異なります。年齢を重ねれば重ねるほど顕著です。仮に70歳男性が「ガン保障基本プラン(保険料払込免除特約有り)」に加入した場合、非喫煙者の保険料は10800円であるのに対して、喫煙者の保険料は18945円です。ここまで保険料の差があるのか。

 非喫煙者をメインターゲットにしているなと感じる保険料設定です。中高年以降の喫煙者がガードネクストに加入するのは料金的な面でハードルを感じます。

 コスパが良い保険!というわけではなく、保険料はそれなりに高いが保障がとても手厚い!!という印象です。他社の保険と比較しても上位にランキングされるでしょうね。アフラックマニアの私としてはアフラックのがん保険と比較されたくはないのですが・・・。ガン診断金、払込免除保障、治療保障すべてにおいて「がん保険WINGS」の上位互換(保障に関して)となってしまっています。悲しい。

 何事にも言えることですが、後から出てきた商品は他社商品の評判が良い部分を真似したうえでリリースできる分強いですね。是非じっくり検討を!

【お宝保険】アフラックの新がん保険保障内容まとめ!解約返戻金のピーク時期はいつか

 今回はアフラックの「新がん保険」の保障内容等を再確認したためまとめていきます。発売されていたのが、昭和53年から平成16年までとなっており非常に古い保険です。最近のアフラックがん保険は2‐3年程度で商品改定がありますが、この時代のがん保険は販売期間も長め。契約者数も多いでしょう。古い保険のため弱点も多々ありますが、良い点もあります。契約内容や解約時期によっては大きな解約返戻金を受け取れるため、お宝保険と呼ばれることもあります。

 新がん保険には新がん保険a型と新がん保険b型に分かれます。新がん保険b型と記載がある商品は「スーパーがん保険」を指しています。混同しないように注意しましょう。

新がん保険の保障内容

 新がん保険は個人契約・家族契約どちらかを選択可能な商品でした。家族契約の場合、主たる被保険者は満額保障です。それに対して、家族(配偶者や一定年齢以下の子供)は6割保障となっています。上記図の通りですね。

 保障内容は「入院給付金」「在宅療養給付金」「死亡保険金」「死亡払戻金」の4点です。共通している注意点としては、死亡払戻金以外は「悪性新生物」しか保障対象にならないという点です。上皮内新生物は保障対象外です。アフラックは「がん」「上皮内新生物」は別々というスタンスです。

 まずは、入院給付金から見ていきます。最近の医療保険と同じように入院一日目から保障されます。2.30年前の保険の場合、入院〇日目以上から保障というものが多いですが新がん保険は初日から保障。良いですね。

 保障金額も1口当たり1.5万円と大きいです。家族も1口1万円まで保障。入院治療が主流の時代につくられた保険ということだけあり入院保障は最近の保険よりも手厚い!

 在宅療養保障が付いているのも面白い特徴ですね。入院で対応できなかった場合の緩和ケア保障というイメージでしょうね。ただ、20日以上の長期入院が必要というのは厳しい。昔であればがんで20日間の入院というのは珍しくありませんでしたが、最近は1-2週間以内での退院も多いですからね。ちょっと時代には合っていません。

 死亡保険金と死亡払戻金について。昔のアフラックのがん保険は死亡保障がセットで付加されていました。ただ、この死亡保険については注意点があります。あくまで、「がん(悪性新生物)」で死亡したときに受け取れる保障です。がん(悪性新生物)に罹った後に死亡したとしても死因ががん(悪性新生物)でなければ受け取れません。がんに罹ったが死因はがん以外というの良くある話ですからね。

 死亡払戻金は上記を補うための保障です。がん以外で死亡した際に給付されます。家族契約の場合は、夫婦のうちに後で亡くなった方のみ死亡払戻金の対象となります。夫が亡くなり、その後妻が亡くなった場合は妻の分のみ支給されるという感じです。

 死亡保険金、死亡払戻金共に65歳以上は半額保障となります。亡くなる可能性が高い年齢で保障が半額となるのは厳しい。ただこれも昔のアフラックがん保険の特徴です。

 新がん保険には一般的な病気やケガも含めて保障できる「特約MAX」という特約があります。下記の記事でまとめているため参考にしていただければと思います。※現在は販売停止。

解約返戻金のピーク時期はいつか

 アフラックの新がん保険には解約返戻金というものがあります。最近のアフラックのがん保険は掛け捨てのものが主流ですが、新がん保険は基本的に掛け捨てではありません。払った保険料がそのまま戻ってくるというわけではありませんが、掛け捨てと思って保険料を払っていたのであればあっと驚く解約払戻金額かと思います。新がん保険がお宝保険と言われる所以でもあります。ただピークの時期があるため注意も必要です。

 解約返戻金のピーク時期は「加入した年齢」「加入後の経過年数」などによって異なるため、全員一律で加入後何年で辞めたら最高額の解約返戻金が受け取れると決まっているわけではありません。個々で異なります。

 私が確認した限りでは60歳代が解約返戻金のピークであることが多かったです。加入した年齢が40歳代や50歳代であればピークはもっと後になります。加入して数年はあまり大きな解約返戻金は受け取れません。

 通常、加入年数が長くなれば長くなるほど払う保険料も多くなります。そのため、加入年数が長くなれば長くなるほど解約返戻金も増えるのでは?と考えると思います。ただ、新がん保険の解約返戻金はそうなるわけではありません。一定年齢を超えると解約返戻金は徐々に減っていきます。

 一体いつ解約すれば最大の解約返戻金を受け取れるのか。アフラックの契約者専用サイト「寄りそうネット」に登録していれば、スマホやPCで確認可能です。

 ただ、契約内容によっては確認できないケースもあるようなので電話して確認する方が早いかと思います。アフラックのコールセンターに連絡をすれば簡単に確認してもらえます。現在解約した場合の解約金の金額はもちろんですが、〇〇年後に解約をした場合はいくらか受け取れるのかなど簡単に試算をしてもらえます。契約者本人からの連絡が必要です。証券番号が分かればよりスムーズです。

 新がん保険には個別契約と家族契約がありますが、家族契約で契約している場合の方が解約返戻金額は大きいです。

新がん保険は解約すべきか?継続すべき?

 新がん保険を継続するべきか解約するべきか判断に悩むかと思います。保険料自体は安いため続けるのも一つの選択でしょう。入院保障なども今の保険よりも手厚いです。ただ、保障内容が少なすぎますね。最近の医療事情には合っていません。

 アフラックには「新Daysプラス」という契約者専用の付け足し用商品があるため、新がん保険の良い部分は残しつつ弱点を補うことが可能です。通院保障や手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤保障など弱い部分を補完可能な商品です。公的医療保険制度適用外の治療や特定の遺伝子検査も保障する「特定治療保障特約」も付加可能です。

 また、解約返戻金を受け取りながらアフラックの最新のがん保険に切り替えるというの一つの選択です。解約払戻金がピークの時期に近ければ受け取れる払戻金は大きな金額になります。

 アフラックには「新規契約に伴う条件付き解約」という制度があるため、保障の空白期間を空けずに上手に見直しすることが可能です。何年も保険をかけてきたのに、見直し中にがんに罹ってしまい保障が貰えなかったとなってしまっては目も当てられませんからね。アフラック特有の見直し制度です。

 絶対これが正しい!という方法はないため自身の好みに合ったやり方を選択しましょう。私であればアフラックのコールセンターに連絡をしたうえで、解約返戻金がいくらぐらいあるのか、解約返戻金のピーク時期等を確認します。大きな返戻金を受け取れるのであれば、解約をして最新のがん保険に切り替えてしまうかなと思います。

 何年何十年も保険として保障されつつ解約時期にも大きな金額を受け取れのであれば正に「お宝保険」だと思います。是非確認してみて下さい。

 

アフラックの歴代がん保険まとめ!過去商品の確認用メモ

 今回はアフラックの歴代がん保険をまとめました。アフラックが日本でがん保険を発売してから40年程経ちます。その間、医療事情に合わせて様々な特徴を持つがん保険が発売されてきました。販売順に特徴を記載してまとめていきます。

歴代アフラックのがん保険まとめ

がん保険

  アフラックが日本で初めて発売したがん保険です。名前もシンプルに「がん保険」40年以上前に発売された商品なので現在契約している人は少ないでしょう。保障内容としては「入院給付金」「死亡保険金」のみというシンプル設計。死亡保険金は65歳で半額となります。また、がん(悪性新生物)を直接の原因として死亡しなければ受け取れません。個人契約・家族契約どちらか選択可能。

新がん保険

 初代がん保険からバージョンアップした後継商品です。保障内容としては「入院給付金」「在宅療養給付金」「死亡保険金」「死亡払戻金」となっています。こちらも初代がん保険と同じく家族契約が可能な商品でした。個人契約・家族契約選択可能。

 昔の保険は〇〇日以上入院しなければ入院保障が受け取れないという商品も多々ありますが、新がん保険は入院1日目から保障されます。一口あたり1日1.5万円(家族は1日1万円)の入院保障が受け取れます。昔は、がん=入院治療の時代だったので入院保障が手厚いのが特徴ですね。

 在宅療養給付金が付いていますが、20日以上の入院後の在宅療養が対象となります。いまでいう緩和療養給付金のようなイメージです。死亡保険金は150万円(家族は100万円)、がん以外の死亡が対象の死亡払戻金は15万円(10万円)となっています。家族契約の場合は、本人および配偶者が死亡したときに支給されます。「死亡保険金」「死亡払戻金」は65歳以降半額保障。

 契約内容や解約時期によっては大きな解約払戻金を受け取れることがあります。お宝保険と言われる所以ですね。

スーパーがん保険

 新がん保険から一新。スーパーがん保険からは現代のがん保険に似通った保障内容となりました。保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「在宅療養給付金」「通院給付金」「死亡保険金」「死亡払戻金」。この商品も個別契約・家族契約選択可能でした。家族契約の場合は家族分の保障は6割となります。

 「入院給付金」「在宅療養給付金」以外の保障は65歳以降半額となります。通院給付金が付加されたのは今回のがん保険からです。しかし、通院保障は「在宅療養給付金」と同じく20日以上の継続入院が必要です。最近はがんでも長期入院が少なくなりましたからね。通院保障が付いてはいますが不安が残ります。ちなみに、新がん保険b型=スーパーがん保険です。

 新がん保険とスーパーがん保険に付加可能な医療保障の特約「特約MAX」については下記でまとめています。

21世紀がん保険

 アフラックで「上皮内新生物」が保障対象となったのが21世がん保険からです。スーパーがん保険までは「悪性新生物」のみ保障対象となっています。また、複数プランが用意されるようになったのも特徴です。

 保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「手術給付金」「がん・高度先進医療給付金」「通院給付金」「特定通院給付金」「在宅療養給付金」「在宅緩和ケア初期給付金」「在宅緩和ケア給付金」「死亡保険金」「健康支援金」となっていますが、プランによって保障内容が大幅に異なります。上記は「スペシャルプラン」に健康祝い金を付加した最上級のプランです。

 家族契約を選択できるのは21世紀がん保険まで。これ以降のがん保険は全て個別契約となります。上皮内新生物が保障対象化+65歳以降も満額保障となったのは大きいです。通院保障も強化されましたが、通常の「通院給付金」は5日以上の継続入院後の通院が保障対象な点は注意が必要なポイント。

がん保険f(フォルテ)

 21世紀がん保険から更にバージョンアップ!保障内容は「診断給付金」「ライフサポート年金」「入院給付金」「手術給付金」「通院給付金」「特定治療通院給付金」「がん先進医療給付金」「がん先進医療一時金」「死亡保険金」

 特徴的なのは、ライフサポート年金の存在です。アフラックの最新のがん保険にも付いていないような非常に良い保障です。悪性新生物と診断された後、2年目から5年目まで生存していれば年金形式で一時金が受け取れます。「10万×4年=40万円」「25万×4年=100万」「50万×4年=200万円」のいずれかです。給付条件が「生存」していればというのは素晴らしいですね。治療の有無は問いません。抗がん剤やホルモン剤治療保障などはまだ付加されていません。

 また、セカンドオピニオンサービスが付加された「プレミアサポート」が付帯されるようになったのもフォルテからです。

 類似商品として「ご契約者のためのf(フォルテ)」なるものも存在します。新がん保険や21世紀がん保険等の弱い部分を強化できるという契約者専用プランです。

生きるためのがん保険Days

 「フルサポートプラン」「スタンダードプラン」「ベースプラン」の3パターン用意されていたがん保険です。保障内容を確認してみましたが「フルサポートプラン」は最新のがん保険と比較しても遜色ないです。

 保障内容としては、「診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「手術給付金」「放射線治療給付金」「抗がん剤治療給付金」「ライフサポート年金」「再発・長期治療給付金」となっています。特約として「がん先進医療」「所得サポート」「特約コサージュ」「健康支援」「終身(死亡保障)」「入院増額」

 上記は「フルサポートプラン」の保障内容です。手術・放射線・抗がん剤の三大治療すべてが保障されるようになりました。「抗がん剤治療給付金」という名称ですが、ホルモン剤治療も保障対象です。抗がん治療給付金の半額受け取れます。

 こちらも「Daysプラス」といった旧がん保険の保障付け足し用商品が用意されています。

生きるためのがん保険 寄りそうDays

 がんを経験した人専用のがん保険です。がん経験者かつがんの最終治療から5年以上経過している人が加入対象でした。保障内容は「入院給付金」「通院給付金」「手術」「放射線治療」「抗がん剤(ホルモン剤)治療」「がん先進医療」

 過去に経験したがんも保障の対象!保障内容はシンプルです。通常のがん保険とは異なり、診断時の一時金保障はありません。また、通常のがん保険よりも保険料金は割増されています。

新生きるためのがん保険Days

 基本的な保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「手術給付金」「放射線治療給付金」「抗がん剤治療給付金」特約として「がん先進医療」「女性がん」「診断給付金複数回支払」

 前商品「生きるための がん保険Days」からマイナーアップデートされたがん保険です。当然、前商品と同じく抗がん剤治療給付金の中にホルモン剤治療保障も含まれています。最新のがん保険と比較すると、公的両保険制度対象外の治療に弱い点くらいです。

 契約者専用の付け足し商品「新生きるためのがん保険Daysプラス」も合わせて販売されていました。

生きるためのがん保険Days1

 最近のアフラックはがん保険を2種類販売しています。同時並行でもう一本販売されている「生きるを創るがん保険WINGS」よりも保障内容が手厚いのが特徴です。

 保障内容としては「診断給付金」「特定診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「手術・放射線治療」「抗がん剤・ホルモン剤治療」「緩和療養」「がん特定治療」「診断給付金支払特約」「がん先進医療・患者申出療養」「がん要精検後精密検査保障」「特定保険料払込免除」「外見ケア」「女性がん」

 特約が豊富です!手術・放射線・抗がん剤(ホルモン剤)といった三大治療に加えて、公的医療保険制度対象外の治療も保障する「特定治療保障特約」などなど多種多様な保障を準備しています。上記赤字の「特定診断給付金」には要注意。がんの診断のみでは一時金を受け取れません。

生きるためのがん保険Days1 ALL-in

 「生きるためのがん保険Days1」よりも後に発売された商品ですが既に販売が停止されております。保障内容としては「診断給付金」「入院給付金」「通院給付金」「がん治療保障」「がん先進医療」「診断給付金」「特定診断給付金」「外見ケア」「特定保険料払込免除」

 「がん治療保障」が10年更新のみの点が弱点ですね。更新のたびに料金が上がり続けていくことが予想されます。通常の「Days1」と比較すると保険料金が高いです。下記の「生きるを創るがん保険WINGS」にバージョンアップして諸々改善されました。

生きるを創るがん保険WINGS

 アフラックで一番最近発売されたがん保険です。保障内容は上記の「生きるためのがん保険Days1」とほぼ同じで手厚いです。

 Days1との大きな違いは「手術」「放射線」「抗がん剤(ホルモン剤)」が「治療給付金」にまとまったという点です。オールインと同じく治療保障を「治療給付金」にまとめたため保険料負担が若干減っています。オールインでは治療保障が10年更新でしたが、WINGSでは終身タイプも選択可能となっています。

 アフラックでがん保険の加入を検討する際に「Days1」「WINGS」どちらを選択するのかポイントです。下記参考にしていただければと思います。

まとめ

 昔のがん保険は現代のがん保険に比べると見劣りします。医療事情に合っていないケースが多々あります。入院が短い時代にもかかわらず、入院保障がメインになっている等気になる点は多々あります。

 しかし、保険料は非常に安い!既契約の解約や最新のがん保険への切り替えなどを提案された場合は慎重に検討しましょう。

 アフラックの場合は契約者専用の付け足し用商品が用意されています。昔のがん保険は通院保障に制限が付いていたり、上記の通り保障されないケースもありますからね。抗がん剤・ホルモン剤保障が付加されたのも比較的新しいがん保険からです。あまり知られていないため参考に過去記事を載せておきます。

【アフラック】EVERシンプルプラスプランを徹底評価!EVERシンプルとの違い

 今回は、アフラックの医療保険「EVERシンプル」の別プラン「EVERシンプルプラスプラン」を調査したため記事にします!最も注意しなくてはいけない点は「EVERシンプルプラスプラン」は「EVERシンプル」の上位プランではないという点です。むしろ、EVERシンプルから保障を削り更にシンプルにしたプランです。

 「+(プラス)プラン」という名称が付いてしまっているので勘違いしてしまう方が多いかと思います。アフラックの商品の「+(プラス)」という名称は「お手軽な保険料で保障をプラスしましょうねー」といったニュアンスで使われることがほとんどです。がん保険にも「生きるためのがん保険Days1プラス」といった保障を強化できる商品があります。今回もそのパターンです。

 このプランは非常にシンプルです。主契約が入院時に支給される「治療給付金(入院一時金)」のみといった商品構成となっています。特に解説の必要もないレベルでシンプルです。「治療給付金」という名の「入院一時金」を入院時に受け取れます。

 治療給付金を10万円に設定した場合は、一日のみの入院でも10万円受け取れます。「EVERシンプルプラスプラン」には、入院給付金不担保特則と手術放射線不担保特則といったものが付加されています。入院した際に受け取れる一日5000円10000円といった入院保障はありません。また、手術や放射線治療をした際の保障は付いていません。とにかく入院一時金(治療給付金)のみといった保障内容です。

 治療給付金のみの契約も可能ですが、治療給付金+特約といった契約が可能です。アフラックの医療保険は特約が豊富ですが、付加可能な特約は「EVERシンプル」の通常プランより若干少なくなっています。付加可能な特約は下記の通り。

 特約→通院、三大疾病保険料払込免除、三大疾病一時金、三大疾病無制限治療、総合先進医療、終身(死亡)、傷害、女性疾病入院、女性特定手術特約。好みの特約を付加してカスタマイズ可能です。

 また、EVERシンプル同様に治療給付金に関して「1ヶ月型」か「4ヶ月型」どちらか選択可能です。ここだけが複雑です。

 保険料は上乗せされるものの、月を跨いだ長期入院や短期入院を繰り返した場合に手厚く保障される「4ヶ月型」長期入院や短期間での高頻度の入院には弱いが保険料が安い「1ヶ月型」

 上記のどちらかを選択可能です。細かい内容に関してはEVERシンプルの記事にてまとめているため参照していただければと思います。※主契約の概要と特徴欄。

EVERシンプルプラスプランのメリット&デメリットまとめ

 良い点としてはサブポジションの保険として考えたときに優秀なプランであるという点ですね。

 このプランは他に医療保障を持っている方がサブポジションの保険として備えるようなプランです。他社で医療保険を持っていたり、アフラックの旧EVERシリーズを契約している方向けのプランといった要素が強いです。※もちろん単体での契約も可能です。

 例えば、アフラックのEVERを特約なしで契約していた場合は入院と手術保障のみのプランとなっているはずです。それに対して入院一時金保障+αで「総合先進医療特約」や「通院特約」等を付加するといった医療保険契約者の保障強化プランとしての位置付けとなっています。

 悪い点としては、メインの保険として向かないという点ですね。1日あたりの入院保障や手術保障などは一切付いていないためメインの保険として持つのは不向きです。メインの保険として考えているのであれはEVERシンプルの通常プランから検討した方が良いでしょう。

 好みがしっかりと分かれる保険ですね。治療給付金という名の入院一時金保障が自動的に付加されるため、短期入院の保障は一切いらないという方には向きません。反面、短期入院にしっかり備えておきたいという方には良いプランです。

 また、EVERシンプルの通常プランから一部の特則と特約が省かれている点も頭に入れておく必要があります。具体的には、健康祝い金特則や三大疾病長期入院特約が排除されています。

EVERシンプルプラスプランの感想と個人的な評価

 EVERシンプルを更にシンプルにしたプランだけあって料金が安い!というのが第一印象です。治療給付金+総合先進医療特約、治療給付金+三大疾病一時金特約等々、自身が必要な特約と組み合わせて低廉な保険料で必要な保障を付加できるというのは良いですね。

 比較的若年の女性の方で、保険料は抑えつつ女性特有の病気に重点的に備えたい!というのであれば、治療給付金+女性疾病入院特約+女性特定手術特約という組み合わせ方もできますからね。30歳女性でいくらかなと思って料金も計算してみました。

 治療給付金10万(1ヶ月型)+女性疾病入院特約+女性特定手術特約=1444円。入院給付金不担保特則と手術・放射線不担保特則が付いているだけあって安い!上記以外にも色々な組み合わせ方ができてGood!!

 個人的な考えとしては、一日あたりの入院保障は重要と考えているためメインの保険として「EVERシンプルプラスプラン」を持つことはおすすめできません。アフラックのパンフレット上にも「ご契約中の保障を活かして、保障をプラス」との記載があります。あくまでサブポジションとして優秀なプランだと考えています。メインの保険として考えているのであれば「EVERシンプル」の通常プランを確認してみて下さい!

 

EVERシンプルのメリット&デメリットを徹底分析!アフラックマニアの本音評価

 2023年9月19日発売のアフラック最新の医療保険「手軽に備える医療保険 EVERシンプル」を徹底的に分析しました。前商品である「医療保険EVER PRIME」がほぼ完成された医療保険だったため、どのような商品改定がされたのか非常に興味がありました。

 第一印象としては「勝負かけてきたな!」という風に感じました。アフラックの医療保険といえば「EVER」シリーズですが、「EVERシンプル」は今までの医療保険から大幅に内容が改定されています。そして、「EVERシンプル」という商品名ですが内容が一部複雑です。その点も踏まえて極力分かりやすく記載していきます。

EVERシンプルの概要と特徴

 まず、この保険の最大のコンセプトは日本の手厚い医療保険制度を考慮して保障の無駄を省くという点にあります。日本には高額療養費制度があるため、一か月あたりの医療費自己負担額の上限が決まっています。

 治療費関連の保障の重複をなくして保険料を割安に設定したのがEVERシンプルです。パンフレット上でも「高額療養費制度」のことが非常に分かりやすく記載されています。日本の医療制度を考慮して商品設計されているのは良いですね。

1.主契約の概要と特徴

 主契約は2点のみ。主契約→治療給付金(入院、入院中の手術、放射線治療、外来手術)、入院給付金。

 治療給付金は年齢により設定できる限度額が異なります。満49歳以下の方の最低限度額は8万円、満50歳以上の方の最低限度額は5万円です。年齢問わず、最高限度額は20万円まで設定可能です。治療給付金という名称ですが、入院のみのケースでも治療給付金を受け取れます。

例)EVERシンプルで治療給付金10万円、入院給付金1万円に設定した場合の具体例。

①5日入院した場合

→入院給付金5万円+治療給付金10万円=給付額15万円。

②5日入院して入院中に手術を受けた場合

→入院給付金5万円+治療給付金10万円=給付額15万円。

③5日入院して入院中に手術と放射線治療を受けた場合

→入院給付金5万円+治療給付金10万円=給付額15万円。

④入院無しで外来手術のみを受けた場合

→外来手術給付金2.5万円。

 同月内に、「入院」「手術」「放射線治療」があった場合でも、治療給付金は一月10万円(自身で設定した金額)となるという点と外来手術の保障が低く設定されている(2.5万円固定)という点を認識いただければ大丈夫です。

 入院給付金にも最低限度額と最高限度額が決められています。最低限度額は1,000円からです。入院給付金不担保特則を付加すれば入院給付金を完全に省くことも可能です。最高限度額は年齢や職業により異なります。最高限度額は他社と大きな差はありません。

 そして、主契約部分で非常に重要なポイントが「治療給付金の支払限度の型」についてです。「1ヶ月型」と「4か月型」の2タイプ用意されています。どちらを選択するかで「1回の入院での治療給付金支払い限度月数」が異なります。

例)1ヶ月型の場合

・1月に入院して2月退院→1ヶ月分のみの治療給付金支払い

※1ヶ月型は月を跨いだ入院は1ヶ月分のみの支払いとなる。

例)4ヶ月型の場合

・1月に入院して5月退院→1月から4月までの4か月分の治療給付金支払い

※4ヶ月型は月を跨いだ入院でも4か月分まで治療給付金を受け取れる。

 また、手術・放射線治療を受けた月は治療給付金の支払い限度月数に含まれません。←これ結構重要なポイントです。

例)1ヶ月型の場合

・1月に入院して同月に手術。2月に退院→1月分と2月分の計2ヶ月分の治療給付金を受け取れる。

・1月に入院して同月に手術。2月は入院のみ。3月4月に入院しながら放射線治療を受けて4月中に退院→1月から4月までの計4か月分の治療給付金を受け取れる。

例)4ヶ月型の場合

・1月から8月まで入院。1月2月に手術。3月4月に放射線治療あり→1月から8月まで合計8か月分の治療給付金を受け取れます。

※4ヶ月型は入院が長期化した場合や短期間の間に入院を繰り返した場合に保障を大きく受け取れるケースが多い。当然、保険料は4ヶ月型の方が高くなります。

 料金も安くなるし1ヶ月型で十分じゃない?と考える前に「1回の入院の定義」についても理解しておく必要があります。

 治療給付金における「1回の入院の定義」は、「治療給付金の支払われる最終の入院の退院日の翌日からその日を含めて180日以内の入院」です。

・・・ちょっと難しいですよね。具体例を挙げてみます。

例)1ヶ月型の場合

・1月に入院して1月中に退院。3月に入院して退院。→180日経過していないため、治療給付金は1ヶ月分のみの支払い。

・1月に入院して1月中に退院。9月に入院して退院。→180日経過しているため、治療給付金は2ヶ月分の支払い。

 入院給付金は「病気」「ケガ」を別々のものとしてカウントしてくれますが、治療給付金は「病気」「ケガ」も一緒にカウントされます。その点も考慮して支払い限度の型を設定したほうが良いでしょう。

 ちなみに、通算支払い限度は「1ヶ月型」「4ヶ月型」どちらも「60ヶ月」です。

2.特約(特則)の概要と特徴

 特約(特則)→健康祝金、通院、女性疾病入院、女性特定手術、三大疾病保険料払込免除(上皮内新生物保障特則)、三大疾病一時金(上皮内新生物一時金特則)、三大疾病無制限治療、三大疾病無制限入院、総合先進医療、傷害(ケガ)、終身(死亡・高度障害)特約。

 アフラックの医療保険の特徴としては特約が豊富ということです。EVERシンプルも過去商品同様に特約が豊富に用意されています。今回の商品改定で「特約中途付加」の取り扱いが無くなったため、特約のみを後から付けることはできなくなりました。特約を外すことは可能です。特約を付加するか迷った場合は付加しておいた方が良いでしょう。

3.特約(特則)の総チェック!

 EVERシンプルに付加可能な特約と特則を総チェックしました!全11種類の特約と特則が用意されています。

健康祝金特則

 支払事由に該当すれば、3年毎に2.5万円の健康祝金が支払われます。受け取れる条件としては3年毎の健康祝金支払い基準日に生存していることと健康祝金支払判定期間で「治療給付金」の支払いがないこと。90歳まで継続。

 健康であれば払った保険料が少し上乗せされて戻ってくるというイメージです。当然ながら上記特則を付加すれば保険料が上がります。特則は付加した後に外せません。個人的には祝い金は不要と考えています。ただ、3年毎の楽しみとして付加するのは良いかもしれませんね。健康に過ごす!!というモチベーション維持に繋がります。

通院特約

 入院・手術・放射線治療前後の通院を保障。入院・手術・放射線治療前60日と入院・手術・放射線治療後120日内の期間で最大30日分までを保障。通算1095日。

※手術・放射線治療不担保特則を付加した場合は入院前後の通院のみを保障。

 日帰り手術前後の通院なども保障できるのはGood!ただ、がん治療の際などの長期通院には不向きな特約です。大きなリスクに大きく備えるという特約ではありません。優先度は低めと考えています。

総合先進医療特約

 先進医療にかかる技術料のうち自己負担額と同額を保障。通算限度2000万円まで。10年更新。

 他社では先進医療を受けた際に別途一時金が受け取れる保険もあります。アフラックでは自己負担額のみの保障。また、10年更新のため更新で料金が変動する可能性あり。ただ、先進医療特約自体の保険料は100円前後。さほど気にしなくていいでしょう。大きなリスクに対して少額の資金で大きく備えられる特約です。他社と比べて優位性はないですが優先度は高め。他社で持っていなければ付加すべき特約ですね。

三大疾病保険料払込免除特約

 がん(悪性新生物)診断確定、心疾患、脳血管疾患による手術または所定の入院をしたときに保険料の払込免除。上皮内新生物特則を付加すれば上皮内新生物の診断確定のみでも払込免除。

 大きな病気をした際は支出が増えます。そのような中で保険料払込が免除されるのは非常に大きいです。とても良い特約ですが付加すれば保険料がグッと上がります。三大疾病がとにかく心配だ!という方は保険料と相談して付加するかを決めましょう。

 長年、アフラックの払い込み免除特約は「上皮内新生物は保障対象外」となっていました。他社と比較した際に劣る点としても挙げられていました。今回からは特則を付加すれば上皮内新生物も免除対象となります。特則を付加するか付加しないかを自身で選べるのがGood!

三大疾病無制限治療給付金

 がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患の治療目的とする治療給付金の支払い限度月数をこえる入院を保障。

 三大疾病でどれだけ入院が長引いても毎月「治療給付金」を受け取れます。脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血など入院の長期が予想される脳血管疾患系の病気が心配な方には良い特約です。

三大疾病無制限入院特約

 がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患の治療を目的と入院給付金の支払い限度日数をこえる入院を保障。

 EVERシンプルの入院給付金の1入院限度日数は「60日」で固定です。60日以上の入院をした際は退院後一定期間空けなくては入院給付金を受け取れます。入院が短い時代とはいえ三大疾病系の病気を患った時には心配が残ります。弱点を補完できる良い特約ですね。

三大疾病一時金特約

 がんの診断確定、心疾患・脳血管疾患による手術や所定の入院をしたときに一時金を受け取れるという特約。条件に該当すれば1年に1回保障。30万円から設定可能。

 心疾患・脳血管疾患が保障されているため保障の範囲も広く、条件に該当すれば年に1回保障が受け取れるのはGood!上皮内新生物一時金特約を付加すれば上皮内新生物の際にも保障を受け取れます。上皮内新生物一時金は「10%」または「100%」から選択可能!下記のメリット欄でも挙げていますが、上皮内の保障を「付加しない」「10%」「100%」で選択可能なのは素晴らしい。前商品までは、他社と比べると評判が悪い特約でしたが改善されました。

女性疾病入院特約

 女性特有の病気や女性がかかりやすい病気、全てのがんなどの治療を目的とした入院をした際に1日5000円を+αとして保障。

 どういう病気が対象なのかを確認してみたところ非常に幅広いです。卵巣嚢腫や子宮内膜症などの女性特有の病気はもちろん保障。早産や帝王切開などの妊娠・出産にかかわる症状も保障。甲状腺機能低下症や橋本病などの女性に多い病気も保障。上記の通り、がんも保障。

 女性疾病入院特約という名前ですが保障の範囲が幅広くて良いですね!女性疾病関連の保障を手厚くしたい方は優先的に考えたい特約です。

女性特定手術特約

 乳房・子宮・卵巣に対する所定の手術を保障。具体的には、女性特定手術給付金20万円、乳房再建給付金50万円の2つの保障が付加されています。10年更新。

 こちらも女性疾病に手厚く備えたい方には良いですね!女性疾病を手厚くカバーしたいという女性には必須級の特約ですね。

ケガの特約

 ケガの治療や通院を保障。具体的には、特定損傷給付金(不慮の事故による骨折や関節脱臼など)一時金として5万円、災害通院給付金(ケガの通院)1日につき3000円といった2つの保障が付加されています。1年更新。

 通院が入院や手術なしでも保障されるというがポイントですね。交通事故や趣味でのスポーツ中のケガなどが心配な方は付加しても良いかもしれません。保障金額は大きくないため優先度低めとして良いかなと思います。

終身特約

 死亡・高度障害状態となった場合を保障。亡くなった時の死亡保障です。10万円単位で付加可能。

 医療保障に+αとして一生涯の死亡保障も付加したい!というニーズを満たした特約です。葬儀費用として100万円や200万円だけ付加しておくという感じで付加する方も一定数いそうですね。

 注意点としては死亡保障はあくまで特約となります。死亡保障だけを残して解約はできないという点には要注意。医療保障はいらないけど死亡保障は残しておきたいとなった際に医療保障も保持し続けなくてはいけません。その点に注意して付加すべきかを検討しましょう。

EVERシンプルのメリット

1.自由設計プランが優秀

 EVERシンプルの強みの一つが自分好みにプランを設計できるという点です。他社にも自由に設計できる医療保険は多々ありますが、EVERシンプルは自由設計の自由度が非常に高い!これはとても大きなメリットです。

 繰り返しの入院や長期の入院に備えたい方は、入院給付金の金額を引き上げたり「4ヶ月型」を選択することで長期に渡る大きな支出に備えられます。逆に、入院給付金がいらないという方は「入院給付金不担保特則」を付加することで入院給付金を完全にカットすることも可能です。入院給付金を1000円や3000円など最低限の金額に抑えておくこともできます。

 「入院給付金不担保特則」「手術・放射線治療不担保特則」を付加することで「治療給付金」のみという設計も可能です。「EVERシンプル+プラン」という名称が付いたプランです。「治療給付金」+「特約」という組み方ができるのは良いですね。

 下記にも挙げていますが、三大疾病の特約について上皮内新生物の保障を付加するかしないか選べたりするのも自由度が高くて素晴らしい。

 入院や手術はいらないけど、通院と三大疾病の保障は手厚く持ちたいという方であれば「治療給付金」+「通院」+「三大疾病一時金」という組み立て方もできます。自身のニーズに合わせて保障を強化することも保障を省くことも可能です。

2.上皮内新生物保障の強化

 アフラックの保険の弱点でもあった「上皮内新生物」の保障が強化されました。旧来の「三大疾病払込免除特約」においては、「上皮内新生物」と診断確定されただけでは保険料の払い込み免除とはなりませんでした。今回、「上皮内新生物保障特則」を付加すれば「上皮内新生物」と診断確定された場合でも払い込み免除となります。

 他社の払い込み免除特約では「上皮内新生物」の診断確定で払い込み免除になる商品が多々存在します。アフラックも他社に対抗してきた形ですね。更に言えば、この特則を付加しないという選択ができるのも良い点です。「上皮内新生物の時は免除にならなくていいから保険料を抑えたい」といったニーズも満たしています。

 「三大疾病一時金特約」にも「上皮内新生物一時金特則」を付加可能です。「上皮内新生物」と診断確定された際の一時金額を「10%」または「100%」から選択可能です。他社の三大疾病一時金保障は「上皮内新生物」も満額保障という商品が多いですからね。こちらも対抗して保障を充実化させてきました。「上皮内新生物一時金特則」を付加しないという選択もあります。

 上皮内新生物に関する特則を「付加する」「付加しない」で選択できるというのは中々に珍しい!アフラックの三大疾病保障の強みと言えるでしょう。

 もう一点。女性のみのメリットとなりますが、上皮内新生物関連のメリットがあります。上皮内新生物に関する特則を付加した際に対象となる上皮内新生物には、子宮頚部における「中等度異形成」も含まれます。「高度異形成」から「上皮内新生物」として取り扱いますという商品も多い中で、中等度異形成から保障対象としている点については明確なメリットと言えます。

3.事前選択式告知書の復活

 EVERシンプルは、健康体向けの「標準型保険料」と健康状態に不安がある方向けの「緩和型保険料」の二つに分かれます。前商品である「EVER PRIME」においても同様に保険料が分かれていましたが、今回大幅に良化した点があります。

 緩和型保険料」を選択した場合は、健康状態を詳細に記入して申し込みをするという面倒な手間が省けたという点です。今までは明らかに「緩和型保険料」でしか申し込みができない場合でも健康状態を詳細に書き込み、「標準型保険料」「緩和型保険」どちらで引き受けになるか審査を受ける必要がありました。

 自身の傷病を詳細に書き込むのは非常に手間です。診療開始時期や現在の状況等をありのまま詳しく記入しなくてはいけません。「緩和型保険料」で申し込みをするということは、いくつかの既往症があるはずです。人によっては5.6種類の傷病で通院している人もいるでしょう。申し込みが簡単になったのは大きなメリットです。

「標準型保険料」で審査を通すためには健康状態の詳細な告知が必要です。

 そして、緩和型保険料」で申し込みをした場合は部位不担保が付かなくなりました。持病も含めて保障されるようになります。前身である「EVER PRIME」では「緩和型保険料」+「部位不担保」が付くという状況もあり得ましたが改善されました。

 他社では上記が一般的です。メリット扱いするのもどうかと思いましたが、前作から大幅に良くなった点のためメリットとさせていただきます。

EVERシンプルのデメリット

1.主契約の保障が少ない

 EVERシンプルは治療関連の保障が抑えられています。同月内に手術や放射線治療を重複して受けても、一月で受け取れる「治療給付金」は一回分だけです。また、外来手術を受けた際の保障は「2.5万円」のみです。治療給付金の金額をいくらに設定しても変わりません。大きな手術を受けても治療給付金一回分の保障です。ちょっと寂しいですね。

 この保険のコンセプトが「保障の重複を省いて保険料負担をする」という点にあるため仕方のない部分でもあります。「入院一時金」「手術」「放射線治療」左記の保障を全て別々に受け取りたいという方には合いません。他社の商品を検討しましょう。

2.特約中途付加が無い

 デメリットというよりは注意点ですね。個人的には「EVERシンプル」を契約する上での最大の注意点です。2023年9月19日以降、既契約に特約のみを中途付加することができなくなりました。EVERシンプルが発売されるまでは「EVER PRIMEプラス」という契約者専用の特約のみを中途付加できる商品が用意されていました。

 主契約は変えずに「先進医療特約」や「三大疾病一時金特約」等の特約を後からも付加可能というのは大きな強みでありメリットでした。特約中途付加が不可となったのは非常に残念。他社含めて、特約中途付加可能な医療保険自体が珍しいのでデメリット扱いもどうかとも思うのですが・・・。アフラックファンからすれば残念な変更点です。

 EVERシンプルには「EVERシンプル+プラン」いう名称が付いたプランがあります。「入院給付金不担保特則」と「手術・放射線治療不担保特則」を付加して「治療給付金」だけを申し込みできるといったものです。

 特約を中途付加したい場合は、EVERシンプルに「入院給付金不担保特則」と「手術・放射線治療不担保特則」を付加して「治療給付金」+「特約」といったプランで申し込みをするといった方法で代替するしかないですね。

3.特約数の減少

 EVERシンプルは特約数が豊富です。本来はメリットとして分類しようかとも考えましたが前商品から特約数が減少しているためデメリットとして挙げています。具体的には「入院一時金」「就労所得保障一時金」「精神疾患保障一時金」「介護一時金」「認知症介護一時金」「特定特定生活習慣病」左記の特約が付加不可となりました。

 特定の生活習慣病、傷病、老後等に不安を持つ方には良い特約だっただけに取り扱いが無くなったのは残念。三大疾病系の特約が強化されていたり、上記特約を差し引いても付加できる特約は多いため、さほど気にする必要はないかもしれません。

4.180日ルールの条件が厳しい

 医療保険には「180日(90日)ルール」なるものが存在します。短期間での複数回入院は「1回の入院」とみなしますというルールです。各保険会社・保険商品ごとに一回の入院の定義が異なります。

 仮に、医療保険EVERシンプルを入院保障有りで契約したとします。一回の入院が60日に達した場合、入院の日額保障は60日分までとなります。100日入院した場合でも60日分までです。ただ、この限度日数は期間を空ければ復活します。

 EVERシンプルの場合「前回の入院の退院日の翌日から180日以内に開始した入院」を1回の入院とみなします。

 ・・・複雑ですよね。簡単に言ってしまえば退院してから181日経てば、60日分の入院保障が復活するといった感じです。EVERシンプルの「疾病入院給付金」は「同一の病気であるか否かを問わず」に1入院として扱われます。

 他社では「違う病気であれば1入院とはみなさない」という商品も多いため若干気になります。ちなみに、EVERシンプルは1入院60日型(通算限度1095日)で固定です。

 上記「入院給付金」に関する「1入院の取り扱い」とは別に「治療給付金」に関しても「180日ルール」が設定されています。「治療給付金」に関しては「同一の病気またはケガであるかを問わず」に1回の入院とみなします。

 仮に「治療給付金」を1ヶ月型で契約したとします。病気で入院して「治療給付金」を受け取った後、180日以内にケガで入院しても「治療給付金」は受け取れません。ちょっと厳しい。「1ヶ月型」か「4ヶ月型」どちらを選択するかは上記ルールも考慮して選択する必要があります。

EVERシンプルの評判・評価

 個人的には非常に良い医療保険だと感じています。アフラックの保険を過去商品から追っている身としては気になる点もありますが・・・。何故、特約の中途付加を無くしてしまったのか。何にせよ、勝負をかけてきたなという印象が強いです。良くも悪くも今までのEVERシリーズや他社の医療保険とは大きく異なります。

 保険料をシミュレーションしてみましたが4.50歳くらいまでの方の保険料は割安に感じます。コスパが良い。反面、比較的高年齢層の方の保険料は高いです。「治療給付金」が入院のみで受け取れるということが影響しているのでしょう。若年層・中年齢層以下を主なターゲットとしているのかな。若年層~中年齢層以下の世代には強い商品でしょう。

 私が「EVERシンプル」に加入するのであれば、どのようなプランで申し込みをするのかという点も考えてみました。

 「治療給付金8-10万円(1ヶ月型)」+「入院日額5千円」+「先進医療」+「三大疾病一時金50万(上皮内新生物満額保障)」

 といった感じでしょうか。満49歳以下の治療給付金の最低限度額は8万円です。高額療養費制度を考慮して最低限度額を設定しているのでしょう。

 治療給付金を何ヶ月型にするかが大きなポイントだと思います。当然4ヶ月型の方が保障は良いですが料金も高くなります。手術・放射線治療は治療給付金の支払い限度月数には含まれないという点を考慮して1ヶ月型を選択しました。

 ある程度の長期入院と入院を短期間で繰り返した場合のリスクについては、入院保障を付加することで担保できています。入院が長期化した場合はお金がかかります。入院保障は少なからず付加しておいた方が良いと考えています。ということで入院日額は5千円を選択します。

 他で先進医療を付加しているのであれば、あえて先進医療を付けることはないでしょう。仮に、医療保険・がん保険を同時に申し込みする場合は医療保険に先進医療特約を付加したほうが良いでしょう。がん保険に先進医療特約を付加した場合はがんの先進医療のみしか使えなくなります。

 三大疾病一時金に上皮内新生物も保障可能な特則が付いたのは良いですね。今までのアフラックのスタンスとしては、大きな病気に関して大きな保障を支払う!といった感じでしたが、顧客の意見を重視して改善したのでしょう。

 保険料をシミュレーションしてみましたが、上皮内新生物を満額保障にした場合でもそこまで大きくは料金は変わりません。性別・年齢にもよります。アフラックといえばがん保険ですが、がん保険に関しては上皮内新生物の一時金は10%保障です。がん保険よりもがん一時金の内容がどんどん良くなっていく・・・笑

 ということで上記のプランです。人それぞれ求める保障が違うはずですので参考程度にしていただければと思います。

 最後に一点。EVERシンプルのプランを考えるうえでの注意点です。繰り返し繰り返しになりますが、特約は後から付けられなくなっています。迷った特約は付加しておいたほうが良いという部分ですね。