アフラック徹底分析

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【AFLAC】医療保険EVER PRIMEを徹底評価!メリット・デメリット

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 アフラックの医療保険といえばEVERシリーズ。今回は最新の医療保険「EVER PRIME」を徹底分析して評価していきます。EVER、新EVER、ちゃんと応える医療保険EVERに次いで発売された第4世代目の医療保険になります。

 アフラック曰くEVERシリーズの集大成となる医療保険とのこと。

 アフラックの医療保険に関しては、初代の「一生いっしょの医療保険EVER」から内容を把握していますが過言ではないと感じます。

 主契約である入院・手術保障の強化に加えて通院保障もパワーアップ。短期入院に対応した「入院時の一律10日分の入院保障」や「日帰り手術前後の通院保障」など、現在の医療事情に合わせて保障が受け取れるようになりました。

 「三大疾病一時金」「三大疾病払込免除」特約といった、三大疾病系の保障内容の強化に加えて、特定の生活習慣病を保障する「特定生活習慣病保障」特約、3年毎に受け取れる健康祝金特則などニーズに合わせて保障を付加できるようになっています。

 医療保険は体況やニーズに合わせて保障内容が「合う」「合わない」があります。特に、EVER PRIMEはその傾向が強いです。忖度無しでメリット・デメリットをまとめていきます。

EVER PRIMEのメリット

主契約が手厚い

1、1入院で10日分の入院保障を受け取れる。

 10日以内の入院は全て10日分の入院保障が受け取れるというのがEVER PRIMEの特徴の一つ目です。一世代前の「ちゃんと応える医療保険EVER」では1入院5日分の入院保障でしたが、他社に対抗するという意味もあってか強化されました。

 短期の入院でも自己負担額は高額になることがあります。1入院10日分の入院保障が受け取れるというのは大きなメリットです。

 加えて、コロナの在宅療養でも入院給付金の支払い対象(※2022/9/26以降は所定の条件を満たした方のみ)となるということを考えると、コロナ時代に合った医療保険と言えるでしょう。

 ※コロナでの在宅療養は年齢問わず給付対象外に変更になっています。

2、外来手術でも入院中の手術と同額保障

 手術の約半数を占めている日帰り手術の場合でも入院中の手術と同額の保障をしてくれるという点も特徴の一つです。日帰り手術の保障を増額させる必要がないという方は、保障を充実させずに保険料を抑えることも可能。また、入院手術・放射線治療の保障を強化したい場合は給付倍率を更に倍額に設定可能。下記4パターンから選択可能です。パンフレットや通常の申し込み用紙では、Ⅱの外来手術倍額設定になっているかと思われます。

例)入院給付金1万円で外来手術5倍に設定した場合は5万円保障。

Ⅰ外来手術5倍、入院手術・放射線治療10倍、特定手術40倍

Ⅱ外来手術10倍、入院手術・放射線治療10倍、特定手術40倍

Ⅲ外来手術5倍、入院手術・放射線治療20倍、特定手術40倍

Ⅳ外来手術10倍、入院手術・放射線治療20倍、特定手術40倍

 また、以前のEVERでは保障対象外の骨髄移植・骨髄ドナーも保障の対象になっているというのも改良されたポイントです。

オプション(特約)が豊富

 他社と比較しても付加できるオプションの数はトップクラスではないでしょうか。

1、通院特約

入院・手術・放射線治療前後の通院を保障。

2、三大疾病一時金特約

がん・急性心筋梗塞・脳卒中の際に受け取れる一時金保障。

3、三大疾病無制限入院特約

がん・心疾患・脳血管疾患の際の長期入院保障。

4、女性疾病入院特約

女性特定疾病+がんの際に入院保障を上乗せ支給。

5、特定特定生活習慣病特約

肝硬変・慢性膵炎・慢性腎不全・糖尿病の合併症で所定の状態になった際に一時金支給。

6、入院一時金特約

入院時に一時金支給。

7、総合先進医療特約

病気・ケガで先進医療を受けた際に実額保障。

8、女性特定手術特約

女性特定疾病で手術を受けた際に一時金+乳房再建術の際の一時金保障。

9、終身特約

死亡時の一時金保障。

10、就労所得保障一時金

所定の就労困難状態の際に一時金支給。

11、精神疾患保障一時金特約

所定の精神疾患で就労困難状態の際に一時金支給。

12、介護一時金

所定の要介護状態の際の一時金保障。

13、認知症介護一時金特約

認知症による要介護状態が継続した場合に一時金支給。

14、傷害特約

ケガの際の一時金+通院保障。

15、健康祝金特則

継続10日以内の入院がなければ3年毎に祝金を支給。

16、三大疾病保険料払込免除特約

三大疾病で所定の状態で保険料払い込み免除

以上16個のオプションが用意されています!

 見ての通り特約の数がえげつない!自分のニーズ・リスクの高い傷病に合わせて必要な保障を追加できるのは大きなメリットですね。

特約を後付け可能

 アフラックの医療保険の良い点としては、特約を中途付加可能という点です。「医療保険EVER PRIMEプラス」という保障を強化できる商品が用意されています。アフラックの医療保険を契約後、付加したい特約があった場合でも保険自体を切り替える必要はありません。

 特約を後付けするためには保険自体を解約して新たに加入するという「切り替え」をしなければいけない保険会社も多々あります。

 保険を解約して新たに入り直す場合、主契約含めて全ての保障が再契約時の年齢で再計算されます。特約の「中途付加」であれば既契約はそのままで追加したい特約だけ契約時の年齢で計算して加入できます。中途付加という選択肢を残しながら契約できるという点は大きなメリットです。

特別保険料率の特則

加入時の健康状態に不安がある方向けの話です。

  健康体向けの標準保険料で引き受けできた方はあまり関係のない話。

 健康体向けの医療保険と既往症がある方向けの「緩和型医療保険」に分かれるのが一般的ですがアフラックは違います。

 特別保険料率の特則とは、通常の保険料では引き受けが出来なかった場合に割増しされた保険料であれば契約を引き受けますよといった特則です。

 他社の保険では標準保険料で引き受けできなかった場合、謝絶といって契約自体の引き受けが出来ず断られてしまいます。

 EVER PRIMEであれば、既往症がある方でも既往症がない方と同じ保障内容で加入できる可能性があります。

健康体医療保険:保険料安い+保障手厚い

緩和型医療保険:保険料割増し+保障手薄い

EVER PRIME(標準保険料):保険料安い+保障手厚い

EVER PRIME(特別保険料):保険料割増し+保障手厚い

上記のようなイメージです。

 持病があっても、持病ない方と同じ保障を受けられるというのは大きなメリットです。

EVER PRIMEのデメリット

180日ルール

 細かい話になりますが非常に重要な内容です。

 医療保険には180日ルールと言われるものが存在します。退院後180日以内に入院した場合、1入院とみなされる規則です。

 仮に、1入院「60日型」で契約した場合、1回の入院で60日まで保障されます。しかし、同じ病気で180日以内に入院した場合、1回の入院とみなされ60日以上の入院は保障されなくなります。

1回目の入院50日→2回目の入院30日。

 上記の場合、80日分の入院保障が受け取れるわけではなく、受け取れるのは50日+10日 =60日分までとなります。

 ここで重要なのは各保険会社・各保険商品毎に1入院の定義が異なるという点です。

⑴同一の病気、関連性の高い病気を1回の入院とみなす。

病気は全て1入院とみなす。←PRIMEはココ

⑶病気、ケガ全て含めて1入院とみなす。

基本的に上記3つに分類されます。

⑴「脳梗塞」で50日入院後、180日以内に「がん」で30日入院した場合、関連性のない病気であれば50日+30日=80日分満額入院保障が受け取れます。

⑵上記と同じケースの場合、「脳梗塞」「がん」は病気のため50日+10日=60日分までしか入院保障を受け取れません。

⑶ ⑴⑵であれば「脳梗塞」で50日入院後、180日以内に「足の骨折」で30日入院した場合、80日分漫画入院保障が受け取れます。しかし、⑶の場合は50日+10日=60日分までしか入院保障を受け取れません。

※1入院60日型で想定

⑴が最も条件が良いですね。

 EVER PRIMEは⑵となります。⑴の条件が適用される医療保険に比べると劣ります。ちなみに、最初期の旧EVERは⑴の条件が適用されていました。気になる場合は、1入院「60日型」ではなく「120日型」で契約しましょう。

・健康祝金特則

 EVER PRIMEから新設されたと特則です。継続10日以内の入院が無ければ、3年毎に祝い金を受け取れるという保障内容です。受け取れる金額は入院給付金の5倍となっています。

 この特則を付けるためには金額をプラスする必要があります。年齢等により保険料が異なりますが、祝い金を受け取れれば若干得をする料金設定となっています。

 この特則の弱点は後から外すことができないという点です。先進医療や三大疾病一時金等の「特約」であれば外せるのですが「特則」は外せません。祝い金は要らないからあとで外せば良いということはできないため要注意です。

 また、祝い金は90歳までですが90歳以降保険料が安くなるわけではありません。途中で保険自体を解約した場合も一定額戻りがあるわけでもありません。

 上記弱点として挙げましたが、健康祝金特則を付けないという選択肢もあるため契約時は良く考えましょう。

・三大疾病系の保険料

 EVER PRIMEに付加できる三大疾病系の保障といえば、「三大疾病一時金特約」「三大疾病保険料払込免除特約」「三大疾病無制限入院特約」です。保障内容は他社と比べても遜色なし。とても手厚い特約となっています。

 前世代「ちゃんと応える医療保険EVER」の三大疾病系の特約は大きな弱点がありました。「三大疾病払込免除特約」の「がん」以外での払込免除条件が厳しいという点や「三大疾病一時金特約」が2年に1回しか受け取れない等。

上記条件は改良されて保障が受け取りやすくなりました。

内容は文句なしです。

ただ、保険料が高い。。

 「三大疾病保険料払込免除特約」「三大疾病一時金特約」に関しては片方を付けるだけで大きく料金が変わってきます。若年であれば何とか付加できるかといった感じですが、「高齢者」「特別保険料率」での契約の場合は予算オーバーとなる可能性も出てくるでしょう。

 三大疾病系の保障をとにかく重視したいという方は他社も含めて検討する必要があるかもしれません。

 繰り返しになりますが、保障内容自体は文句なしです。保険料が問題なければ特約付加を検討してみても良いかもしれません。

 以上、医療保険「EVER PRIME」のメリット・デメリットとなります。